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<なつみの本紹介> #10 本と鍵の季節/米澤穂信

あらすじ

 堀川次郎、高校二年で図書委員。不人気な図書室で同じ委員会の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、本には縁がなさそうだったが、話してみると快活でよく笑い、ほどよく皮肉屋のいいやつだ。彼と付き合うようになってから、なぜかおかしなことに関わることが増えた。開かずの金庫、テスト問題の盗難、亡くなった先輩が読んだ最後の本。青春ミステリー開幕!!

感想

 この本はナツイチで一推しされていたので読んでみました。先日電車で遠出する機会があって、一気に読んでしまいました。読み始めたら、まあ止まらない。笑 久しぶりに高校生の青春ストーリーを読んだのですが、やっぱ高校生っていいですねえ。図書委員の2人の話だから、本の要素が強いのかなとか思っていたのですが、いい意味で予想外でした。主役が図書委員というだけで、2人は普通の高校生。図書委員の知識を所々で発揮しながら、あらゆる謎を解いていきます。そのスピード感ある謎解きで気分がスッキリすること間違いなし。話が進むごとに、松倉の過去が明らかになっていきます。どんどん打ち解け合う2人の関係にも注目です。高校生の時に朝読書で読みたかった本ランキング1位!!

 あと、読んでいて思ったのは、ほとんどの話のその後は詳しく書いてありません。何か含みを残して話が終わります。その後を読者の想像に任せているように感じました。やっぱりそれが読書の醍醐味だと思うし、想像するのはワクワクしますよね。ぜひ色々と想像しながらこの本を読んでみてはいかがでしょうか。

 余談ですが、僕は図書館があまり好きではありません。図書館がというか、本を借りるという行為が好きではないです。やっぱり自分の本を大切に読みたいし、読み終わって、カバーを外して、本棚に入れる動作も好きだったりします。自分の読んだ本は本棚にきれいに並べて、どんな本を読んだのか、見てわかるようにしておきたいんです。この感覚わかる方いませんかね?

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