見出し画像

<なつみの本紹介> #30 本日は、お日柄もよく/原田マハ

あらすじ
 OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

感想
「言葉って素敵だ。」この作品を読み終わった僕の感想だ。何人もの言葉のプロフェッショナルが登場するこの作品は、美しい言葉で溢れている。読了後の満足感はとてつもなかった。
 お仕事小説というのもあり、大学3年生になって就活を考え始めた僕にとってはぴったりの作品だった。ここからは自分の話になってしまうが、どの業界に就職するか悩んでいた。出版社に興味があったが、大変そうだから渋っていた。
 でもこの作品を読んで決意した。出版社にいきたい。素敵な言葉達を使って、たくさんの人を幸せにしたい。そう思わせてくれたこの作品に感謝だ。

グッとワード


三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。
 とまらない涙はない。乾かない涙もない。顔は下ばかりむいたいるわけにもいかない。歩き出すために足があるんだよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?