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新NISAは国家の陰謀なのか!?

フォレスト出版編集部の寺崎です。

今年から始まった新NISA。

ちまたではコリン星からやってきた小倉優子さんのこんな発言が報道されています。

「国が推してるものにいいものがあるのかって。何が裏があるんじゃないか」

「放ったらかしにしててもとか、夢だとか、そんな甘い話は世の中にない。永久っていう言葉も信じていません!」

昨日は東京株式市場の日経平均株価が、4日連続でバブル後の最高値を更新しました。これはどうやら新NISAの影響ではないかと噂されています。

NISAでは、日本株よりも外国株が買われているのが特徴です。なぜ、日本の株価が上がるのでしょうか。

ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジスト・井出真吾氏:
「個人投資家が、外国株ファンドを買うときに、その過程で円からドルに交換する。円安が進む。それが日本の輸出企業の採算を改善させるので、結果的に日本株、日経平均やTOPIXの上昇につながりやすいと」

https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000332369.html

なるほどー。国策として日本政府がNISAに力を入れているのは、日本株を国民に底支えさせる目的もあるのかもしれません。

上にリンクを貼った小倉優子さんの記事でも、ホリエモンさんがこんなコメントを寄せています。

「企業が成長するうえで株式市場は非常に重要。国の経済の根幹を担う」

「東京証券取引所があるから日本経済がもってる部分もあり、活性化させたい政府の意思」

「まったくリスクがなくて儲かる投資なんてあるわけない」

「普通の収入の人にとってNISAは株式投資をやりやすくする。20%の課税が免除される非常なお得な制度になっております」

「素晴らしい制度だと思いますよ」

・・・とまあ、結論じみたことを言うと、新NISAは国民のお財布も潤い、日本株の株価にもいい影響を与えるけど、当然投資はリスクが付き物だから、そこは承知の上でやろうねってことでしょうか。

というわけで、今日はすでに2023年以前にNISA口座を開設している方に向けた、実務的な戦略を新NISAとiDeCoでお金を増やす方法』(山崎俊輔・著)からご紹介します。

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新旧NISAをあえて併用することで非課税枠を最大化させる方法

 2023年のNISAは開設しておき、2024年以降の新NISAとは別に併用しておいたほうが非課税枠を最大化できます。
 仮につみたてNISAに3年分、120万円の資金を積み立てた人がいて、このまま持ち続ければ最大で「新しいNISA1800万円+2023年までのNISA120万円」とその運用収益を非課税で投資することができるわけです。
 これは2023年までにNISAをしていた人へのご褒美みたいなものなので、使わない手はありません。

「2023年までの旧NISAはなるべく満期保有する」がポイント

 以前からNISAで保有している資金がある場合は、できるだけ満期保有を目指していくといいでしょう。
 今あるNISAの5年ないし20年という非課税投資期限はもう回復することはありません。5年を待たずに売却をしてしまうと、非課税投資のチャンスは終了し、その後どんなに上昇したとしても、その収益を非課税で得ることはできなくなります。
 お金が必要になって、借金をしないためであれば、解約をためらう必要はありませんが、定期的に積立を行っているような人は、5年もしくは20
年の満期が到来するまで非課税投資を続けていきたいものです。
 また、新しいNISA制度のほうは1800万円の投資枠が何度でも復活しますので、どうしても少しお金が必要になった場合も、2024年以降の新しいNISA制度のほうで売却をしてしまう方法も考えられます。
 今あるNISAの非課税期間を上手に活かしていきたいものです。

すでにNISA口座をを持っている人の手続きは必要か?

 ところで、2023年までのNISA口座をすでに持っている人の手続きはどうなるでしょうか。
 NISA口座の開設に当たってはマイナンバーを提出し、国税庁の審査を受けることになりますが、改めて2024年に再提出の手続きが必要になるのでしょうか。
 答えは「再手続き不要」です。
 すでにNISA口座を持っていると判断されますので、2024年1月になると、新しいNISAの口座が設定されることになります。
 ただし長期保有になることから、定期的に現住所等の本人確認が行われることになります。

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すでにNISA口座を開設されている人は「2024年になったら何かすべきアクションはあるのか?」と疑問を抱く向きもあるかと思いますが、上記のとおり、とくになにもする必要はないようです。

おそらくこれまでの年間限度額を月で割った「33,333円」を積み立てている人が多いと思われますが、もし余裕があるのであれば、これを「5万円」に増やすなど、検討してもよいかもしれません。


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