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「忙しくて本が読めない」を解消するためのKPIマネジメント

フォレスト出版編集部の寺崎です。

「日本でいちばん売れてるKPIの本」という売り文句でロングセールスを記録している中尾隆一郎さんの『最高の成果を出すKPIマネジメント』が累計8万部となりました。こちらのPivotさんの動画の影響もあって、日本中の書店でいまふたたび売れ始めています。

ここはひとつ「目指せ10万部!」ということで、社内のWEBデザイナーに「忙しいところ申し訳ないけど、すきま時間で作って!」と拝み倒し、本書のエッセンスをざっくりまとめたランディングページが完成しました。

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本書はKPIマネジメントのケーススタディが11個掲載されているのですが、今日はそのなかでもちょっと毛色の変わった「本を読む時間がない!」の悩みがなくなるKPIの手法をご紹介します。

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仕事ができるようになるためのKPI

 
 個人として仕事ができるようになるためにはどうしたらよいか。
 これもKPIマネジメントが活用できます。
 2000年に私がリクルートワークス研究所の調査グループのマネジャー
になったときの話です。
 東名阪のワーキングパーソン1万3000人に調査を実施しました。
 その中で、「過去1カ月以内に仕事に関係する情報収集をした」という設問にイエスと回答した方は、約17%でした。つまり6分の1の方(だけ)が、過去1カ月に情報収集していたことになります。
 さらにこの17%の方を分析すると、同じ年齢、学歴、企業規模などで収入が多いのです。定期的にインプットしている人たちの方が、(おそらく仕事で成果を出して、結果として)収入が多いのは、納得感が高く、理解しやすいと思います。
 このことを知ってから、私は本を読むことを習慣にしました。週に2冊、年間100冊を目標にしています。3分の1程度が直接仕事に関係する本。3分の1程度が直接ではないが、仕事にも関係する本。残りの3分の1は、仕事には関係ない本を読むようにしています。
 週2冊をKPI設定しているのですが、当然ですが、体調や気分により、読書が進む日もありますし、まったくうまく進まない日もあります。ある意味、心身の健康のバロメータとしてKPIの活用もできています。

「本を読む時間がない」が言い訳の人に伝えたい「読書のKPI」

 このような話をすると、「読む時間がない」という話を頂くことがあります。そのような方にアドバイスしている話があります。それを披露します。
 まず、時間がないという方に質問です。

「読書のためにどれくらいの時間が必要なのか把握していますか?」

 これを把握するためには、自分の読むスピードの把握が必要です。私は平均すると、おおよそ1ページを1分間で読むことができます。もちろん、1ページの中の字数も異なります。2段組みで小さな字で書かれている本もあります。挿絵や図版がふんだんにある本もあります。
 また、前述のように心身の状態でもスピードは大きく異なります。本のテーマを私が事前に持っているかどうかでも異なります。
 ですので、分散はかなり大きいのですが、平均1ページにつき1分だということだけです。これが分かると必要な時間が把握できます。
 本のページ数は平均すると200から300ページです。私の読むスピードは、平均1ページ1分です。1冊の本を読むのに200分から300分かかるということです。平均250分です。
 私は週あたり平均2冊読みますので、ざっくり500分必要になります。
 つまり、平日5日間で読もうと考えると1日あたり100分が必要になりま
す。

 私は幸か不幸か、通勤時間が片道60分かかります。往復120分になります。つまり、通勤時間を読書時間にあてることができれば、100分を超える計算になります。
 もちろん、読めないこともあります。ですので、それは週末で辻褄を合わせるようにしています。
 年間で考えると100冊が私の目標です。
 週2冊平均だと50週あれば達成です。実際、1年は52週ありますので、2週ほどバッファーもあります。また、気分が乗らないタイミングでは、あえて薄い本をたくさん購入して、冊数を稼いで、気分を高めることもあります。
 最近は電子書籍も増えてきて、電車内で本を読むことも楽ちんになっています。通勤がもっと短いという方は、冊数を減らすことも一つの方法でしょう。1日24時間は平等です。通勤時間が短い方は、他の時間に使っているのだと思います。
 だまされたと思って、始めてみてください。

「習慣の力」というのがあります。しばらくすると、本を読むことが歯磨き
をするのと同じく習慣になります。歯磨きをしないと気持ちが悪いのと同様に、読書をしないと気持ちが悪くなります。そうなるとしめたものです。
 これから人生100年時代になっていきます。過去の知識・経験だけで過ごすことは難しくなるでしょう。変化に対応して、しなやかになるためにも、定期的な情報のインプットをお勧めします。
 もちろん、本以外の情報源でもよいのですが、本は、きわめて効率的な方法です(5年ほど前から私のFacebook に書評をアップしていますので、興味がある方はご覧ください)。

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いかがでしょうか。

「最近、積ん読が多いな…」「読みたいと思って買ったのに全然読めてないな…」とお悩みの方はぜひ実践してみてください。


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