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鮨こそ最強の自己投資である

先日、会社の行事で、熱海へ一泊してきました。社員旅行というわけではありませんが、社員の大半が参加です。いくら社員同士の垣根が低い弊社とはいえ、しょせんは他人、羽を伸ばせるはずがありません。
いえ、そもそも羽を伸ばしてはいけないのです。
私のこれまでお酒の失敗は数しれず。調子に乗って泥酔したあげく、失禁したり、舌禍を招いたり、マンスプやセクハラしたり、不適切にもほどがある行為をしたら大変です。
したがって、自制心を保つことを意識し、できるだけ周囲の会話に入らないように微妙な旅館飯(熱海の旅館なのにサーモンの刺身って……)を黙々と食べ、手酌で酒を飲み、風呂につかって、まあ、ちっとは楽しんでる感を出さないと感じが悪いかなと思ったので適当にカラオケで1曲歌い、12時くらいには寝たのでした。

さて、翌日にチェックアウトしてからが、気兼ねなく過ごせるプライベート時間です。私が熱海に来た一番の目的は地魚にこだわった鮨です。
食べログで調べると、泊まった旅館の近くに、良さげなお鮨屋さんがありました。開店時間の11:00まで時間があったので、海岸でユリカモメを眺めてから向かったのでした。

ずっとウミネコだと思って見ていたのですが、
家に帰って鳥に詳しい子どもに見せたらユリカモメだと教えてくれました。

さて、開店ぴったしに伺ったお鮨屋さんがコチラ、鮨 加喜田。

案内には次のように記されています。

湯河原や熱海の旅館などで10年間の修業を積み、28歳で独立し、「鮨割烹廉」を開業し、2021年に「鮨 加喜田」を新たにオープンしました。
落ち着いた寛ぎのあるおしゃれな空間で、近郊の港から、朝に獲れたばかりの新鮮な魚介をはじめ、静岡の厳選食材をごゆっくりご堪能ください。

本当におしゃれで雰囲気のいい店内です。東京だったら、ちょっと入りづらい内観かもしれませんが、観光地のお鮨屋さんなので、私のような一見さんも温かく歓迎してくださいました。
そして、さっそくお願いしたのが瓶ビールと地魚のお造り。その後、焼き物、握りと続けました。

金目鯛、真鯛、しめ鯖、春子鯛、ヒラメ。
昼間から、これをビールと一緒につまめるなんて、なんという贅沢でしょう。
蟹のコキール。本ずわいがにを贅沢に使い西京味噌仕立ての焼物。
西京味噌の自然な甘みとカニの風味が口の中いっぱいに広がります。
これを食べに、わざわざ東京から来る人もいるという、大将おすすめの逸品でした。
生だこ。塩とレモンで味がついています。さっぱりとした風味ですが、タコのねっとりとした食感がたまりません。タコとイカに目がない私。この日は残念ながらイカがありませんでした。
赤貝と金目鯛の握り。この赤貝の切込み、美しいし、噛むと口の中でほろりと崩れていきます。金目鯛の上にのっているのは、醤油をムーズ状にしたもの。醤油の風味がやわらかく感じます。おしゃれですねえ。
つぶ貝とタイラガイ。こんな新鮮で大きなつぶ貝とタイラガイの握りを食べた記憶がありません。
アジ。お鮨屋さんに行ったら必ず頼むネタ。うまい!
この日の大将のおすすめ、春子鯛の握り。春子鯛というのは手のひらサイズくらいのタイの幼魚。皮の口当たりも楽しい。

お酒は瓶ビール2本と、幻の銘酒と呼ばれるという静岡の地酒「磯自慢」を堪能しました。

私好みの、辛口のキリッとした口当たりですが、さわやかな風味が鼻腔を通り抜けます。
以前、大塚にある居酒屋の名店江戸一で、静岡のお酒を飲んで感動したのですが、そのときに飲んだのが、この磯自慢だったかもしれません。

滞在したのは1時間程度。お食事代は1万円ちょっとでした。同じものを麻布や銀座で食べたら3倍以上の値段だったかもしれません(知らんけど)。

1人で、誰に気兼ねすることなく、握り一貫一貫に向かい合い、大将の仕事を堪能する――至福の時間です。そして、また仕事をがんばろうという気持ちが湧いてきますし、20分くらいで1万円が飲み込まれるパチンコがばからしく感じます(かつて依存していました)。

ちなみに、会社の近くに、隠れ家的なおいしくて安いお鮨屋さんがあります(おそらく、社員で行ったことがあるのは私くらいかと)。本格的な江戸前寿司ですが、上握りが3300円ととてもリーズナブル。かつては、お酒の持ち込みOKという、信じられないサービスもありました。
そのお店がコチラ。このnoteの読者のみなさんにこっそりお伝えしましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(編集部 い しく ろ )

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