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フリーランス、フリーランスを目指す人の必読書

私は他人の目、管理がないと、すぐにサボってしまう人間です。フリーランスになって、仕事をこなしていく自信がまだありません。
いつまでも会社に残れるわけがないと思いつつも、具体的なアクションを起こすわけでもなく、半ば惰性でサラリーマンを続けております。
しかし、フリーランスになることに躊躇してしまう理由はそれだけではありません。やはり、以下のような不安があるからです。

  • 仕事を継続的に得ることはできるか。

  • 価格競争に巻き込まれて、薄利多売なビジネスになるのではないか。

  • 元請けから無茶な要望をされるのではないか。

  • ストレスで心身を壊してしまったら、収入が途絶えるのではないか。

実際、すでにフリーランスとして活動されている方も、同様の不安をお持ちなのではないでしょうか。
というのも、7月の新刊『フリーランスになって、「こんなはずじゃなかった!」と思ったら読む本』の編集をとおして、フリーランスの働き方を垣間見ることができたからです。

じつは、本書は上記のような不安を吹き飛ばす、フリーランスとしての新しいビジネスモデルを提案しています。
すでにフリーランスとして働いている人、あるいはこれからフリーランスとして活動しようと思っている人にとって、必読の内容になっています。
以下、本書の「まえがき」を本記事用に一部抜粋・改編して掲載します。


まえがき フリーランスからオーナーフリーランスへ

 書店に行けば、フリーランスについてのさまざまな本が並んでいます。

  • フリーランスになろうと思っている人やフリーランスになったばかりの人が読む入門書

  • フリーランスのための節税や確定申告についての解説本

  • フリーランスのさまざまな職種を網羅的に紹介した大全

  • 金持ちフリーランスと貧乏フリーランスを比較しながら、フリーランスとして成功するための考えを伝えた指南書

 本書は、そのどれともコンセプトが違いますが、強いていえば、最後の「フリーランスとして成功するための指南書」に近いかもしれません。しかし、「金持ちフリーランス」を目指すための本ではないことは、最初にお伝えしたいと思います。
「みんな稼ぐためにフリーランスになるのに、なぜ?」と疑問を抱くかもしれませんし、「それなら読む価値がないじゃないか」という意見もあることでしょう。
 しかし、私はフリーランスになった人が「稼ぐことをゴールにする」のはおすすめしません。本文で詳述しましたが、そのような「フリーランスのゴール」は、「フリーランスの限界」と同義だからです。
 どういうことでしょうか?
 フリーランスとして稼ぐためには、できるだけ高単価な仕事を大量に受注しなければなりません。しかし、1人でこなす仕事量には限界があります。
 それに、競業フリーランスがいる以上、価格競争に巻き込まれることもあります。
 元請けが倒産するリスクだって考える必要があるし、時代に合わせて常にスキルと知識をアップデートしていかなければ、継続的に仕事をもらえません。
 それらを、自身のキャパシティで対応できる範囲が、その人が稼ぐ限界の収入ということになります。

 誰だって、時給労働を寝る間も惜しんでがむしゃらにこなせば、ある程度稼ぐことができます。フリーランスも同様に、やればやるほど稼ぐことはできます。しかし、やはり限界はあるのです。
 もちろん、年収2000万円や年収3000万円、いや、それ以上稼いでいるフリーランスはざらにいます。競業より突出したスキルやブランド力を持ち、太い元請けを維持しつつ、新規の顧客からの発注も引きも切らない―。理想的な姿に見えるかもしれません。
 しかし、それを継続するためには、やはり時間と心身の健康が必要不可欠です。そんな働き方がいつまでもできますか? たとえ、強固な意志でもって自身をコントロールできたとしても、結婚、育児、介護……など、否が応にも変化する家族やライフステージに対応しなければなりません。

フリーランスの限界を突破するオーナーフリーランスとは?

 では、「金持ちフリーランス」を目指さないとなると、フリーランスは何を目標にすればいいのでしょうか?
 それが、私が本書でお伝えする「オーナーフリーランス」です。
 平たくいうと、フリーランスでありながら、フリーランスの元締めのような存在です。
 自分1人のキャパ以上の仕事を受注し、それを協力してくれるまわりのフリーランスに発注する存在(もちろん、ある程度の手数料はいただきます)。仮にどうしても外せない用件があったり、あるいは入院するようなことがあったとしても、自分の代わりに動いてくれる仲間がいるので、食いっぱぐれることもありません。すると、結果的に「金持ちフリーランス」になれるのです。
 もちろん、金持ちとはいわず、自分が稼ぎたい範囲で稼げるようになれるならそれでいいという人もいることでしょう。それでも、1人でがんばって稼ぐよりも、このオーナーフリーランスというビジネスモデルを使ったほうが、さまざまなリスクを回避できることはご理解いただけるはずです。

 ただし、とらえ方によっては、単なる中抜き、中間搾取者のようなネガティブなイメージを持つかもしれません。
 しかし、本書でお伝えするメソッドをなぞれば、協力してくれるフリーランスから信頼を得ながら、ともに成長できるビジネスモデルであると理解できるはずです。

(中略)

オーナーフリーランスになるための道のりとは?

 しかし、フリーランスが増えるということは、仕事を獲得するための競争が激しくなることも意味します。
 実は、夢や希望を抱いてフリーランスになったものの、「こんなはずじゃなかった!」と、現実とのギャップにショックを受けている人も多いはずです。事実、フリーランスとして独立したものの1年で廃業する人は3割以上、10年継続している人は1割程度というデータもあります。
 そこで私は、フリーランスとして生きてきた経験を活かし、これからフリーランスとして働こうとしている人たちや、今フリーランスとしてがんばっている人たちに、冒頭でお伝えした「オーナーフリーランス」になる方法と、それまでのロードマップを、本書で詳らかにしていきたいと思います。

(中略)

 第1章では、会社勤めをしながら副業フリーランスとして活動しようという人に向けて、フリーランスとして働くためのメリット・デメリット、そして心構えの説明から始まります。
 第2章では、副業フリーランスを卒業して本業フリーランスとして土台を固めるための、仕事の受注方法や人脈を広げるためのコツについて解説します。
 第3章では、本業フリーランスとして、いかに収入・時間・キャパシティなどの限界を突破するかを解説します。すなわち、その解決法がオーナーフリーランスになることなのですが、オーナーフリーランスの形態にもさまざまなタイプがあること、そしてその中のどのタイプがおすすめなのかを伝えます。
 第4章では、第3章で紹介したオーナーフリーランスのビジネスモデルの1つである、講座ビジネスの取り組み方を詳述します。この講座ビジネスこそ、オーナーフリーランスとしての成功に向けた、最もハードルが低い手段になります。
 第5章では、実際にオーナーフリーランスとして活躍している人たちに取材し、5例をまとめました。オーナーフリーランスを目指す人にとってロールモデルとなるはずです。

 本書の読者は、オーナーフリーランスを目指すにあたって、それぞれ異なるステージにいるはずです。大きく分けると、これからフリーランスとして働こうと思っている人、会社に勤めながら副業としてフリーランスをしている人、すでに本業としてフリーランスをしている人です。
 現在自分がいるステージに当てはまる章から読み進めてもいいですし、初心に返るつもりで、第1章からじっくりお読みいただいてもかまいません。

 本書では、皆様がオーナーフリーランスとしての人生を歩き始める端緒をご提示できればと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(編集部  イシク ロ)

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