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ビジネス書ベストセラー200冊のタイトルをテキストマイニングして、最強に売れそうなタイトルを考えた

本日、編集会議なのですが、昨日、なかなか企画がまとまらず、困ってしまいました。
私の場合、企画を立てるときは、大きく2つのアプローチがあります。
1つ目は「著者ありきで考える」。著者の経歴から、何か新しいテーマを生み出せないかを考えます。
2つ目は「テーマありきで考える」。思いついたテーマを面白く料理してくれそうな著者を探します。
しかし、それで答えが出ればいいのですが、煮詰まることが多いのが事実。
そこで、新たに第3のアプローチから考えてみることにしました。
それは「タイトルありきで考える」というものです。
で、そのタイトルですが……、安直すぎますが、とりあえず売れているビジネス書の特徴を凝縮したようなタイトルなら売れるんじゃないかと考えたわけです。
そこで、以下の動画(謎解き統計学 | サトマイ「最強にエロいAVタイトルを統計学で作る!」)を参考にテキストマイニングを行うことで、最強に売れるビジネス書のタイトルを決め、そのうえでテーマと内容を探ることにしました。

この動画の中でも紹介されているテキストマイニングができるサイトはコチラです。

そして、テキストは日版さんのPOSデータ「日販オープンネットワーク『WIN』」で2022年8月1日~8月31日に売れたビジネス書トップ200冊のタイトルを使いました。

200冊までテキストピックアップしました。

最強のタイトルをつくるステップ① フォームにテキストを入力する

コピペして貼り付けてクリックすればOK。

最強のタイトルをつくるステップ② さまざまな分析をする

2-1 ワードクラウド スコア順

スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで図示しています。 単語の色は品詞の種類で異なっており、青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞、灰色が感動詞を表しています。
https://textmining.userlocal.jp/

「スコア」というのは、その言葉のインパクトを示す値と解釈してもいいのでしょうか。
確かに、他の小さい文字と比べると、普段使う頻度は低いかもしれません。

テキストマイニングでは、「一般的な文書でよく出る単語は、重要ではないため、重み付けを軽くする」、いっぽう「一般的な文書ではあまり出現しないけれど、調査対象の文書だけによく出現する単語は重視する」仕組みを取り入れています。

https://textmining.userlocal.jp/questions#data_q2

2-2 ワードクラウド 出現頻度順

スコア順と比べると、普段よく使う動詞や名詞が増えているのがわかります。

●2-3 単語出現頻度 名詞編

ビジネス書のタイトルだけあり、「お金」がトップ。

2-4 単語出現頻度 動詞編

「つみたてる」のスコアが高いですが、たしかに「つみたてNISA」が出るまで、あまり使わなかった動詞かもしれません。

2-5 単語出現頻度 形容詞編

やっぱり、わかりやすい本が求められているんですね。

ここまで来ると、おおよそどんな言葉を使えばいいか見えてきました。

2-6 共起キーワード

文章中に出現する単語の出現パターンが似たものを線で結んだ図です。出現数が多い語ほど大きく、また共起の程度が強いほど太い線で描画されます。
https://textmining.userlocal.jp/

言葉同士がどのように組み合わされているかが示されます。
しかし、「会社四季報」と「地図」の結びつきって何でしょうか? 業界地図とかかな?
名詞と形容詞、名詞と動詞の組み合わせのスコアと頻出頻度も分析することができます。

2-7 係り受け解析

係り受け解析では、「名詞」に係る「形容詞」「動詞」「名詞」についての解析結果を表示します。 「スコア」は、出現回数やその係り受け関係が全組み合わせのうちに占める割合などを複合的に判断し、独自に算出した数値です。
https://textmining.userlocal.jp/

最強のタイトルをつくるステップ③ 分析結果を参考に言葉を組み合わせてタイトルを決める

以上のテキストマイニングの結果から、頻出単語やインパクト、そして自然な組み合わせを意識して、タイトルを考えてみました。
その結果、生まれた最強のビジネス書のタイトルがコチラです。


『精神科医が教える!
世界一やさしいメタバースでつみたてるお金の教科書』


スコアが高かった「メタバース」を無理やりねじ込みましたが、精神科医で、メタバースでお金をつみたてられる方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

(編集部 いしぐろ)


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