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「長期の積立投資」が資産形成の鉄板である根本理由

フォレスト出版編集部の寺崎です。

今日は先日の「手間暇のかからない投資法」の続きです。

手間暇のかからない投資法の基本は次の3つ。

①分散投資
​②長期投資
​③リバランス

「分散投資」がなぜいいのかについては、上記リンク記事をご参照いただくとして、今日は2つめの「長期の積立投資」について、人気ユーチューバー・鬼塚祐一さんの初著書『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』から抜粋して解説いたします。

投資期間1年・5年・10年を比較すると……

「手間暇のかからない投資法」の2つ目は、長期投資です。
 長期投資とは、文字通り、長い期間にわたって投資を続けるということです。

鬼塚祐一『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』より

本書では、投資期間1年、5年、10年での投資期間別の年率リターンの想定データが掲載しています。前提条件は、国内株式、海外株式、国内債券、海外債券の4資産クラスに分散投資したケースです。

【結果】
1年間だけ運用した場合=3回に1回は元本割れ
5年間だけ運用した場合=マイナスで終わってしまうケースが19%
10年間運用した場合=すべてプラスに終わり、元本割れはゼロ!

長期投資の効果が出てくるのは
最低でも「10年」

 それでは、長期投資というのは何年くらいのことを言うのかというと、分散投資が本領を発揮するのは10年を超えたあたりからです。
「投資期間10年」のグラフを見ていただければわかる通り、10年間投資をした場合、188回試行して、なんとすべてプラスに終わっています。元本割れはゼロです。つまり、いつ何時始めて、いつ何時終わっても10年間投資を続けた場合は、全員がプラスに終わったということです。
 これこそが、長期投資の威力なのです。

鬼塚祐一『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』より

いつ始めても、10年続ければ利益が出て、しかも元本割れゼロってすごいことですよね。

でも、これって体感的には「変だな」と思いませんか。

 それにしても、なぜ長期的に運用すると、このように収益が安定的に得られるようになるのでしょうか? 
 投資を長く続けると聞くと、多くの方は「長く続けたほうが損する確率が高まるのでは?」と思うかもしれません。
 しかし、真実はその逆なのです。

 投資を長く続ければ続けるほど、安定的に収益を上げられる理由、それは確率の問題ではなく「経済が全体的に成長してきているから」です。
 経済が成長しているなら、株式の価値は長い目で見れば上がりますから、それに投資している人は利益を上げられるようになるはずです。おまけに分散投資と組み合わせていれば、突然の大暴落などのリスクを軽減することができますから、長く投資すればするほど、安定した収益が望めるようになるのです。
 さらにちょっとだけ難しい話ですが、ランダムに起こっているように見える事象でも、長期的なスパンで見ると平均化される「平均回帰性」「大数の法則」というメカニズムが働き、結果的に投資を長く続ければ続けるほど損する確率は低くなります。

鬼塚祐一『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』より

はい。ということなわけです。

それでもやっぱり「なんで?」と疑り深いあなたのために、鬼塚さんは「世界経済が成長を続ける理由」を2つ挙げています。

世界経済が成長を続ける理由①
世界人口の増加

 それでは、なぜ世界全体の経済は成長し続けているのでしょうか?
 理由は2つあります。
 1つ目は、「人口全体の増加」です。
 国連の調査によると、全世界には2022年時点で80億人を超える人口がいるそうです。1987年の時点で50億人だった人口が、30年ちょっとで30億人も増えた計算になります(図7)。

鬼塚祐一『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』より
鬼塚祐一『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』より

 そして、今後も世界の人口は増加していき、2058年には100億人を突破するだろうと言われているのです。今後も世界の人口が増えていくということは、さまざまな商品を買う人が増えるということを意味しています。車を買う人、家を買う人、食料品を買う人、そのすべてが増加するということです。
 企業側からすればお客様がどんどん増えていくわけです。お客様が増えれば売上が上がりますから、企業の業績は当然、人口の増加に伴って上がっていきます。

鬼塚祐一『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』より

なるほど、たしかに。
そう言われてみればそうですね。

人口が増えれば増えるほど、モノやサービスを買う人が増えるから、企業活動も活発になり、世界経済も伸びていく、と。

世界経済が成長を続ける理由②
際限なき人間の欲求

 世界全体の経済が成長し続けている理由、2つ目は「人間の欲求」です。
 人間の欲求には際限がありません。
 そのことを、お風呂を例に取って説明したいと思います。例えば、明治時代のお風呂は桶でした。薪まきを燃やして風呂釜がまや風呂桶を温めていたわけです。
 時代を経て昭和のお風呂は、いわゆるバスタブのようなものができましたが、まず水を入れてからそれをガスで沸かしていました。つまり、水を後でお湯にするのです。
 さらに時代が下っていくと、最初からお湯がバスタブに溜た まっていくようになり、シャワーまでできて、ボタン1つ押せば24時間いつでもお風呂を沸かすことができるようになりました。おまけに保温機能もありますから、お風呂に入りたいときに常に適温のお風呂に入ることができます。
 明治時代の人々にとっては、当時のお風呂で特に問題はなかったはずです。ところが、人間というものは、さらに便利に、さらに効率的に……と商品やサービスの質の向上を求め続ける生き物です。
 そのため、お風呂だけでなく、あらゆる分野でさまざまな商品やサービスの質を向上させてきているのです。
 私たちが明治時代のお風呂に満足していれば、新しい浴槽などは売れません。シャワーヘッドも売れません。しかし、人間の欲求には際限がありませんから、常に新しい商品・サービスが開発され、それが売れていくわけです。
 このように世界の人口が増え続け、その人々の欲求が尽きない限り、多少の浮き沈みはあっても長期的には経済は発展し続けていきます。
 だからこそ、長期投資は有効な投資手法なのです。

鬼塚祐一『50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?』より

私のような私利私欲まみれの人間にとっては、非常に腹落ちのする説明です。今日よりも明日うまいものが食いたい、明日よりも明後日は快適に生きたいと願えば願うほど、世界経済の成長に貢献できるというわけです。

これに加えて、さきほど引用した”長期的なスパンで見ると平均化される「平均回帰性」「大数の法則」というメカニズム”が加わることで、さらに「長期投資の有用性」がいや増すという構図です。

いかがでしょうか?

われわれ一般庶民のNISA投資家にとっても、長期投資というスタイルを貫けば、着実なリターンが期待できますので、これは心強い話です。

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