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あなたのチームは大丈夫? チームコミュニケーション健全度をチェック

やれパワハラだ、セクハラだ、やれコンプライアンスだ、なんて言われる時代、最低限の事務的な指示、やりとりに徹することが、組織のリーダーとしてあらぬ誤解を受けないための、最も消極的な対応法でしょう。
しかし、チームコミュニケーションが円滑でなければ、チームワークは生まれませんし、自由闊達な意見も出ません。結果的に、チームとしての生産性は上がることはないはずです。
じゃあ、どうすりゃいいんだ!? そんなふうに悩んでいるリーダー向けに書かれた新刊が津田典子『最強のチームリーダーがやっている部下との距離のとり方』です。

本書の冒頭では、チームコミュニケーションが健全化どうかをセルフチェックする項目がありますので、該当箇所を以下に転載します。私は万年平社員なのでリーダーではないのですが、部下を会社の後輩に当てはめて考えてみたいと思います。
もし、チェックした項目数が少なかったら……、間違いなく本書が役立つはずです!


「うちのチーム、めちゃくちゃ仲がいいというわけではないけれど、仕事も順調だし、まあ問題ないと思う」
「部下ともう少しコミュニケーションがとれたら……とは思うけど、とりあえずはうまくいっていると思う」
 あなたはこのように考えていませんか?
 こう考える理由の1つは、「自分のチームの状態を他のチームと比べることがない」からではないでしょうか。
 そこでまず、あなたのチームのコミュニケーション健全度をチェックしてみましょう。
 質問は全部で10個、該当する項目に☑を入れてみてください。

▢ チームメンバーには、毎日コンタクト(直接会話・メールなど)をとっている。
▢ 部下とのやりとりは、メールやチャットよりも、直接会話することを重要視している。
▢ 部下には特に用がなくても声をかけ、声かけをためらったことはない。
▢ チームミーティングでは、全員が自分の意見を躊躇なく発言できる風土がある。
▢ 部下から仕事以外の話や相談をされることがよくある。
▢ 指示がいらないくらい、メンバーはチームの役割を理解し、主体的に動いてくれる。
▢ メンバー同士が、お互いに個人的なことも含めて共有し、理解し合えるような場をつくっている。
▢「こういうチームをつくりたい」というリーダーとしてのビジョンがチーム内に浸透している。
▢ メンバーはリーダーとしての自分以外に、個人として自分を理解してくれている。
▢ 部下全員の個人的なことにも関心を示し、実際にある程度情報を持ち、理解している。

 それでは診断結果をお伝えしましょう。チェックはいくつありましたか?

チェックの数 10~9個
 あなたのチームのコミュニケーションは大変良好です。チームパフォーマンスもよいのではないでしょうか。この状態はリーダー中心に意図してつくりましたか?
「たまたま」「なんとなく」という方は、この本で自分のチームが機能している理由を明確にし、さらにワンランク上のリーダーを目指しましょう。

チェックの数 8~6個
 あなたのチームのコミュニケーションはそこそこ良好です。「そこそこ」というのは、居心地の悪さを感じているメンバーがいる可能性があるかもしれないからです。
 気持ちや考えを把握できていない部下がいませんか? 能力の高い部下に頼っていませんか? この課題に取り組むことが、「そこそこ」のリーダーから〝できるリーダー〟に進化できるかどうかの分かれ目です。メンバー一人ひとりの気持ちを把握できるコツを本書でつかみましょう。

チェックの数 5個以下
 危険! 今すぐ改善が必要です。チームの目標達成はできていますか? リーダーとして、納得のいく部下育成ができていますか? 
 今はチームの目標達成ができていたとしても、メンバーの不満がたまっていたり、モチベーションが下がっているかもしれません。本書をしっかりと読んで、チームの中で即実践! です。

 いかがでしたか。おそらくチェックの数が5個以下の方が多いのではないでしょうか。
 私が講師を務める管理職研修でも「自分のことは話さない」「部下のプライベートも聞かない」という声をよく聞きます。
 でも、そのようなリーダーの方々も、本当は部下といろいろな話をして、「もっと理解したい」「意見を言ってほしい」「のびのびと働いてほしい」と思っているものです。恐る恐る部下に声をかけたり、部下から「言いたいことが言えない」などと言われるような状況は、寂しいですよね。
 上司から、そして部下から、なんでも言い合え、理解し合える、そんなチームづくりができたら、仕事がもっと楽しくなりますよ。


私は2項目しかチェックできませんでした。まあ、実際リーダーではないので仕方ありがませんが……。
みなさんはいかがだったでしょうか?

( い し く ろ)

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