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1カ月間「ばっかり食い」を続けた結果(しかも1日1食)、一番パフォーマンスが上がった食べ物とは?

この仕事をしていると、稀に超人的な人に出会うことあります。
私にとって、その筆頭は『できる人は超短眠!』の著者である堀大輔さん。1日平均45分以下睡眠のショートスリーパーなのですから当然です。
さらに驚くなかれ、堀さんは超少食の人でもあります。1日1食どころか、週3食でも平気で、過去には20日間飲まず食わずで過ごされたこともあるそう。
人間の3大欲求の中の2つ、睡眠欲と食欲を克服しているのですから、まさに「超人」。人間を「卒業」して、人類史に残る新たな進化のステージに入る時も近いのかもしれません。
そんな堀さんが少食生活のメリットと方法を伝えたのが、『食べない人ほど仕事ができる!』という本。

睡眠に関してもそうですが、堀さんの素晴らしいところは、自分自身を被検体にして、さまざまな実験をしているところです。何かをリサーチしたいときは、まずは自分からというフロンティア精神の持ち主。
『食べない人ほど仕事ができる!』の中でも、ある興味深い実験をしています。
それが、「1日1食という縛りの中で、1カ月間同じものを食べ続けるとどうなるか?」という実験。並の探究心では思いつかない実験ですが、「複数の食材を食べたほうが健康になる」という常識への疑問が膨らんだ結果、試してみたいと考えたそうです。堀さんは以下の5つの食べ物で、それぞれ1カ月間ずつ挑戦しました。

◎1カ月間マクドナルドのハンバーガー生活
◎1カ月間松屋の牛丼並盛生活
◎1カ月間野菜生活
◎1カ月間スーパーで購入した肉(半額のシール付き)生活
◎1カ月間具なし蕎麦生活

さて、これらの食べ物の中で、「ばっかり食い」をした結果、最もパフォーマンスが上がったのはどれだと思いますか?
(もちろん、結果には個人差があります)
以下、『食べない人ほど仕事ができる!』の中から、該当箇所を一部抜粋・改編して転載します。

「ばっかり食い」実験の検証

 食材は多いほうが、たくさんの種類を食べたほうが健康によいという考え方があります。これは、「毎日3食を食べましょう」や「食事の時間を決めましょう」と同様に、すべて不自然な話となります。
 事実、1985年に厚生省(現在の厚生労働省)が食生活指針として打ち出した「1日30品目食べましょう」は、2000年には撤廃されています。この撤廃理由についてさまざまな憶測が流れましたが、日本人の体重が明らかに増えてきたことが有力な理由として考えられています。
 さて、厚生省が誤った情報を流したのかどうかですが、実際には1985年の時点では肉体労働者は非常に多く、かつ家電も発達していなかったこともあって主婦も家事によって多くのカロリーを消費していました。もしかしたらその時代には正しかったのかもしれません。
 また、視点を変えると、一人で1日30品目も食べるということは、国民全体が多くの種類の食材を消費することになります。すなわち、食料品産業が潤い、経済効果も高くなるために打ち出されていたのではないかという見方もできます。
 どれが正しいかを論ずるつもりはありません。ただ言えるのは、1985年に厚生省が打ち出した指針が、2000年には撤廃されているという事実、ただそれだけです。
 仮に私が週3食の食事をすべて、具なしノリなしおにぎりを食べた場合、1日で食べる食材は0・3〜0・4種類ほどとなります。もちろん、そんなに極端に食材の種類を意図して減らすつもりはありませんが。
 ちなみに私は、1日1食という縛りの中で、1カ月間マクドナルドのハンバーガー生活、1カ月間松屋の牛丼並盛生活、1カ月間野菜生活(KAGOMEさんの飲み物ではなく、野菜しか食べない生活)、1カ月間スーパーで購入した肉(半額のシール付き)生活、1カ月間具なし蕎麦生活など、さまざまな「ばっかり食い」実験を自身の身体を実験台にして、体調の変化を研究したことがあります。
 結局、野菜だけのときを除いて、いずれの場合も目立った体調不良が起こることはありませんでした。野菜だけのときは、精力の減衰や筋力の明らかな低下、異常な脱力感など、重篤な心身の不調がありました。意外と思われるかもしれませんが(失礼な発言かもしれませんが……)、1カ月間松屋の牛丼並盛生活のときが一番身体が軽く、仕事の生産性が高くなりました。もちろん、個人差があることは承知の上ですが。
 私の実験は極端なものですが、「多くの品目を食べないといけない」と意識して食事をとろうとするのは、週3食を目指す道半ばにおいてはとくに大きなプレッシャーになります。何を何品目食べても問題ないという考えのもと、肩の力を抜いて食事を楽しんでください。

私は松屋の牛丼並盛に紅生姜を死ぬほど入れ、さらに七味唐辛子をかけて赤富士牛丼にして食べるのが好きです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(編集部 石黒)

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