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「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

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フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
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#note毎日更新

【note限定】伝説の連載が1回限りの復活、幻の原稿を全文公開します。

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 先週日曜のnoteで、個人的にハマった雑誌連載に初めて出会ってから4年の歳月を経て、その連載著者の書籍企画を実現した話について触れました。 ダイジェスト的にざっとまとめます。 私がハマった雑誌連載の1つとは、月刊誌「サイゾー」2008年12月号からスタートした松尾知枝さん(当時:水谷舞さん)の連載「合コン四季報」。元JALのCAで「合コンアナリスト」の松尾さんが一流企業の男性陣たちとリアルに合コンを実施して、合コン中の男性

ふと目に留まった1冊から、その企画は始まった

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 私事で恐縮ですが、90年代から2000年代は、雑誌を読み漁っていました。高校時代の「Hot-Dog PRESS」はもとより、大学時代からは4大週刊誌(ポスト、現代、文春、新潮)をはじめ、「噂の真相」「新潮45」「rockin'on」「月刊カドカワ」「CREA」「サライ」「ダカーポ」「鳩よ!」「BRUTUS」「東京人」「月刊創」「サイゾー」など、男性誌からサブカル誌、一部女性誌まで、ジャンルは比較的幅広かったような気がします。

【本づくりの舞台裏】カバーが最終着地するまで

フォレスト出版の寺崎です。 読者の関心を惹いて、手に取らせて、書籍のメッセージを瞬時に伝えるために「カバーデザイン」が大事であることは、本連載で何度かお伝えしてきました。 今日はカバーデザインが、最初のラフからどんな変遷を経て読者のみなさんに届けられるのか、ロングセラー定番書『お金は寝かせて増やしなさい』(水瀬ケンイチ・著)を事例にお話ししてみようと思います。 カバーデザインのコンセプトを固める 『お金は寝かせて増やしなさい』の著者・水瀬ケンイチさんは、インデックス投資

【本づくりの舞台裏】「見出し」で気を惹くことは罪なのか?

「さもセンセーショナルな見出しで気を引いて私を騙そうだなんて。アンタのその魂胆はすっかりお見通しだからね!」 と、言われたことが別にあるわけではないフォレスト出版の寺崎です。 今日のテーマは「見出し」。 デジタル大辞泉によると次の4つの意味があるそうです。 み‐だし【見出し】 ①新聞・雑誌などで、記事内容が一見してわかるように、文章の前に示す簡単な言葉。標題。タイトル。 ② 書籍・帳簿などの目次・索引。 ③ 「見出し語」の略。「親見出し」「子見出し」 ④ 多くの中か

【本づくりの舞台裏】リメイクと帯替え

フォレスト出版の寺崎です。 「この本、せっかくいい内容なのに、出すタイミングが不運だったな…」 「めちゃくちゃ面白いのに、タイトルが残念だわ…」 「このカバーデザインじゃ、狙った読者に届かないよ!」 こういうことがよくあります。書籍編集アルアルですね。はい。自分が担当した本でも「あとあと気づいたけど、よくよく考えたら、これダメじゃん」って失敗は死屍累々。他社が手掛けた本だと、余計に気づいたりします。他人事なので。 本を作ってる最中は対象にどっぷり浸かってしまいがちで、つ

【本づくりの舞台裏】デザイナーという職人芸

フォレスト出版の寺崎です。 「書籍」を世に問うにあたり、きわめて重要なキーパーソンがいます。 それは・・・・・・「デザイナーさん」です。 われわれ書籍編集者は書籍コンテンツを飯のタネにしてるわけですが、どんなにいい内容でも、届けるべき人たちに届くためのパッケージでないとアカンわけです。 そこで登場するのが「デザイナー」という職人。 「デザイン」とはなんぞや?そもそも「デザイン」とはなんなのか。 デザイン design 作ろうとするものの形態について、機能や生産工程