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「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

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フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
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#ビジネス書

ビジネス書ベストセラー200冊のタイトルをテキストマイニングして、最強に売れそうなタイトルを考えた

本日、編集会議なのですが、昨日、なかなか企画がまとまらず、困ってしまいました。 私の場合、企画を立てるときは、大きく2つのアプローチがあります。 1つ目は「著者ありきで考える」。著者の経歴から、何か新しいテーマを生み出せないかを考えます。 2つ目は「テーマありきで考える」。思いついたテーマを面白く料理してくれそうな著者を探します。 しかし、それで答えが出ればいいのですが、煮詰まることが多いのが事実。 そこで、新たに第3のアプローチから考えてみることにしました。 それは「タイト

【企画会議 #4】書籍企画の立て方(後編)

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 前回に引き続き、「書籍企画を立案するときに、編集者が意識しているポイント」について、全15項目のうち残り11項目をそれぞれ解説します。

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【企画会議 #3】書籍企画の立て方(前編)

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 この場を借りて書かせていただいている個人連載【企画会議】も3回目となりました。 1回目は弊社の「企画会議の進め方」について、2回目では弊社の「企画書フォーマット」について書きました。いずれも、多少の個人的な見解を交えつつも、弊社オフィシャル感の強いものでしたが、今回のテーマ「企画の立て方」は、あくまで「個人的な経験から見いだした見解や方法である」という前提で読み進めていただけましたら幸いです。 というのも、企画の立て方や発

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【企画会議 #2】弊社の企画書フォーマットを公開します。

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 前回の記事では、弊社の「企画会議」について書きました。 今回は、企画会議に各編集者が持ち寄る企画書では「どんな情報が求められるのか?」。いわゆる「企画書フォーマット」についてお伝えしたいと思います。 当然ながら、企画書フォーマットは、出版社によって異なります。 ここでお伝えするのは、弊社の会議で検討する際、企画書に求められる必要最低限の要素項目であると思ってお読みいただければ幸いです。 ※2020年5月時点の弊社の企画書

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【企画会議 #1】出版企画はどうやって決まるのか?

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 言うまでもありませんが、商業出版において、本という商品をつくるために「企画づくり」はファーストステップになります。 各出版社によってやり方は違いますが、フォレスト出版では、どのように企画を立てて、どのように企画書をつくって、どのように企画を決めているのかを、複数回にわたってご紹介できればと思います。この記事タイトルにある【企画会議 #1】が目印です(次回は【企画会議 #2】となります)。 出版業界に興味をお持ちの方は覗き見

【本づくりの舞台裏】編集者はどうやって企画を立てるのか。

こんにちは。フォレスト出版編集部の寺崎です。 シリーズ前回は「【本づくりの舞台裏】編集者は書籍のタイトルをどうやって練るか。」でしたが、今回は本づくり、書籍コンテンツの最初の「企画を立てる」について考えてみます。 なにかしらアイデアの芽を見つけたら、「企画書」という形に落とし込むまでがファーストステップです。本稿では「アイデア」⇒「企画書」に至るまでの過程を分解してみます。 ネタを集める『ネタ』 ねたとは「生活の糧」を意味する「飯の種」などに見られる『種(たね)』の倒

書籍の本文に入っている図は、誰がどのようにつくっているのか?

こんにちは。 フォレスト出版の石黒です。 テレワークがはじまり、ずっと家に引きこもっていることもあり、曜日の感覚が麻痺してきました。 毎日が日曜日のような、あるいは平日のような、メリハリのない生活です。 まあ、子どもが仕事の邪魔をしてきたり、家の中が寒いこと以外は、とくに不満はないのですが……。 * そんな中、私が鋭意取り組んでいるのが、6月刊行の新刊『図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』の図版の作成です。 タイトル通り、渋沢栄一の人生と名著『論語と算盤』を100本ほどの図や

フォレスト出版って、どんな会社?

はじめまして。 フォレスト出版編集部 編集長の森上功太(もりうえ・こうた)と申します。 大学卒業後、書籍編集に携わって以来、旅行ガイドブックにはじまり、アウトドア、専門書、健康実用、歴史、ノンフィクション、エッセイ、写真集、スピリチュアル、ビジネス、自己啓発、人文・心理など、いわゆる文芸ジャンル(小説)以外の書籍を企画、編集してきて、早20年以上になります。 フォレスト出版には2011年10月に他の出版社から移籍してきました。 私の苗字にある「森」(フォレスト)が社名