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「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

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フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
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2021年9月の記事一覧

「〆切」こそが創造の源である。

こんにちは。 フォレスト出版編集部の寺崎です。 こちらの三次元ロックさんの記事がとても共感しつつ面白かったので、触発されて、自分も「〆切」をめぐる舞台裏をしたためようと思う。 三次元ロックさんは本づくりをオーケストラにたとえて、編集者を「指揮者」というメタファーで表現しているけど、僕はもうちょっと小さなユニットのイメージを持っている。 具体的なイメージはロックバンドだ。ボーカル、ギター、ベース、ドラム。基本的にはこの4パートさえ揃えばバンドは成立する(ギターを弾きながら

丸腰で打ち合わせに行って話聞いたらぶっ飛んだ話。

フォレスト出版編集部の寺崎です。 最初にぶっちゃけると、今日も今週出る新刊『ビジネスライブ配信のはじめ方』(赤城良典・著)の話です。 連日の宣伝臭、すいません。 ただ、それだけ、ひとりでも多くの人の手に渡って、困っている人が救われたら・・・と思う書です。 だがしかしですね、この本の企画って、自分が立ててないんですよ。 じゃ、誰が言い出しっぺなのか。 Voicyで運営してるフォレスト出版チャンネルの月曜レギュラーに弊社デジタルメディア局の中原拓哉という人物がいるので

【ベストセラー解剖】『1分で話せ』

フォレスト出版編集部の寺崎です。 今日は50万部のベストセラーとなっている伊藤羊一さんの『1分で話せ』(SBクリエイティブ)のベストセラーたる所以に迫ってみたいと思う。 まず、タイトル。 『1分で話せ』 シンプルですね。たった5文字。 しかも命令形。 命令形は読者の反発を誘うので危険ではありますが、「○○したいなら○○しろ!」みたいに畳みかけて言われるのではなく、さらっと「1分で話せ」の場合、「え?」と気を引く感じがします。 タイトルの前につく前サブ(タイトルの