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「本づくり」と「企画づくり」の舞台裏

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フォレスト出版の編集者が、どのように企画を立て、どのように本づくりをしているのかをリアルに語ります。
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2020年6月の記事一覧

ふと目に留まった1冊から、その企画は始まった

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 私事で恐縮ですが、90年代から2000年代は、雑誌を読み漁っていました。高校時代の「Hot-Dog PRESS」はもとより、大学時代からは4大週刊誌(ポスト、現代、文春、新潮)をはじめ、「噂の真相」「新潮45」「rockin'on」「月刊カドカワ」「CREA」「サライ」「ダカーポ」「鳩よ!」「BRUTUS」「東京人」「月刊創」「サイゾー」など、男性誌からサブカル誌、一部女性誌まで、ジャンルは比較的幅広かったような気がします。

【本づくりの舞台裏】企画が通る・通らない問題

フォレスト出版編集部の寺崎です。 先日、とある他社の出版社の方々とZOOMで雑談する機会がありました。その版元はビジネス書とは異なるジャンルでしたが、ジャンル以外にもいろいろ違いがあって新鮮でした。 フォレスト出版は「月2回の企画会議」「1回の会議で2本以上の企画書を提出」をノルマにしています。刊行予定点数が足りない場合は2本以上出してもいいし、最近だと書店流通させないネット販売限定書籍とか、ボーンデジタルといった企画もあるので、それらは「+α」の企画として本数には数えま

【本づくりの舞台裏】デザイナーという職人芸

フォレスト出版の寺崎です。 「書籍」を世に問うにあたり、きわめて重要なキーパーソンがいます。 それは・・・・・・「デザイナーさん」です。 われわれ書籍編集者は書籍コンテンツを飯のタネにしてるわけですが、どんなにいい内容でも、届けるべき人たちに届くためのパッケージでないとアカンわけです。 そこで登場するのが「デザイナー」という職人。 「デザイン」とはなんぞや?そもそも「デザイン」とはなんなのか。 デザイン design 作ろうとするものの形態について、機能や生産工程

書籍のキャッチコピーはドラッグストアの商品に学べ。

フォレスト出版編集部の寺崎です。 前に「【本づくりの舞台裏】編集者は書籍のタイトルをどうやって練るか。」という記事を書いたが、今日は「キャッチコピー」について考えてみる。 避けて通れないコピーライティングの古典教科書コピーライティングの古典的教科書として有名なジョン・ケープルズ著『ザ・コピーライティング』(ダイヤモンド社)によれば、広告は見出しが命であり、成功する見出しには次の4つの秘訣があるという。 ①得になる ②新情報 ③好奇心 ④手っ取り早く簡単な方法 メンタリ