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私とこの1冊

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フォレスト出版の編集者が自らの読書体験を公開。
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汚れれば汚れるほど良い本。

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 人生や仕事に影響を与えてくれた本、いわゆる「座右の書」は、誰でも1~2冊はあるのではないでしょうか? 私が学生時代に出会い、社会人になってからも、ふとしたときに読み返してしまう1冊に、『メメント・モリ』(藤原新也・著)という本があります。私の人生のバイブルです。 写真は、現在私の手元(座右)にあるもの(三五館から刊行された21世紀エディション)ですが、私が学生時代に出会ったものは、1983年に情報センター出版局から刊行され

私にとっていつまでも青春の作家、沢木耕太郎。

編集部の稲川です。 私の青春とも呼べる1ページを刻んだ作家がいます。 沢木耕太郎。 沢木氏の本を引っ張り出して、なぜか数冊消えていたのですが、これも沢木耕太郎の本と言えばしっくりきました。 いかにも放浪っぽく、いかにも歴史を切り取った、“通り過ぎゆく本”が彼らしいと思ったからです。 沢木耕太郎氏も、現在は73歳。 最近の沢木氏は知りませんが、かつてテレビで拝見した時は、背も高くルックスもよく、私にとっては今もあの姿のままです。 沢木耕太郎(さわき こうたろう)。 19

私の人生を変えた1冊。“シャチ”が今の自分をつくっている。

編集部の稲川です。 2021年を迎えました。 あけましておめでとうございます。 今年、最初に紹介するのは、私の人生を変えた1冊です。 それは、私が大学生のときに出会った本で、 1993年に児童書の出版社あすなろ書房から発行された、 高橋健・著の『オルカの歌が聞こえる』という作品です。 この本が書店のどこに置いてあったのか(児童書の扱いですし)も、 なぜ手に取ったのかもまったく覚えていません。 しかし、この本が私の人生に大きすぎるほどの影響を与えた1冊であったとは、こ

祝『独学大全』出版記念 読書猿さんについて知っていることを私なりに伝えます。

先月末、とうとう『独学大全』(読書猿、ダイヤモンド社)が出版されました。800ページ近く、税込み3000円以上ながら、発売日に重版が決まるほどメチャクチャ売れているようで、私もうれしいです。 twitterで担当編集者さんが読書猿さんにアプローチをしていたのを見たのは『アイデア大全』出版直後。それから時間がかなり経ってヤキモキしたこともありましたが、その甲斐あってモンスター級の仕上がりになったことに感無量です。 というのも、弊社で『アイデア大全』『問題解決大全』を担当させて

猫好き集まれ! 猫本の楽しみ方

編集部の稲川です。 我が家では猫を2匹飼っていますが、猫好きの私は、書店で猫本(ネコに関する本、またはタイトルに猫が付いている本)を見かけるとつい買ってしまいます。 さて、その猫ですが、いまや犬を飼う人と猫を飼う人が逆転しました。 2019年12月に発表された日本ペットフード協会の「2019年(令和元年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬は879万7000頭、猫は977万8000頭(犬猫1857万5000頭)が飼われていて、猫の飼育頭数が犬を上回りました。 表を見れば

「ビジネス書」編集者の愛読書。

こんにちは、フォレスト出版編集部の杉浦です。 ブックカバーチャレンジ、流行っていますね。一人7冊、なかなかの冊数なので、Facebookのタイムラインが本の画像で埋め尽くされている感があります。実は私、やたらコミックエッセイを読んでいる時期がありました。それを知っている社員から「ビジネス書編集者なのにコミックエッセイばっかり読んでるっておもしろいぞ」と言われたので、誰からも回ってきていませんが、コミックエッセイ縛りで勝手にブックカバーチャレンジしてみたいと思います。 ブッ