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私とこの1冊

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フォレスト出版の編集者が自らの読書体験を公開。
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#おすすめの本

変化に対応しようともがくのではなく、 ダメな自分に気づくこと

編集部の稲川です。 先日、緊急事態宣言も明けて、久しぶりに会社からデザイナーさんの事務所に出かけました。 近況の話なども含め、いつもより雑談が多くなりましたが、ちょうど装丁のスケジュールの調整をしていた時に、「毎日、会社に出社しているの?」という話になりました。 実際には、私の場合はコロナ禍での働き方とほとんど変わりません。 コミュニケーションの必要性から、編集部で直接顔を合わせようという日が1日、それと自分の仕事に合わせた出社1日と、1週間に2日出社ということで、今後も

敗れざる者、それは美学か新たなる挑戦か。

編集部の稲川です。 先週は大相撲初場所で平幕力士の大栄翔関が13勝2敗で、埼玉県の力士として初めて優勝を果たしました。 十両でも同じ追手風部屋の剣翔関が12勝3敗で2回目の十両優勝を果たし、追手風部屋が平幕・十両のワンツー優勝を飾りました。 いまだにコロナが猛威を振るい、出稽古が禁止されるなか、力士の多い追手風部屋は相部屋力士での稽古ができる環境で有利だったこともありますが、迷いのない押し相撲を貫いた大栄翔関は、毎回見ごたえのある勝負を繰り広げてくれました。 さて、私はス

京都にまつわる本、あれこれ

編集部の稲川です。 現在、マーケティングコンサルタントの佐藤昌弘氏の「ネットマーケティング」の記事を連載中ですが、今回は1回お休みということで、本来、水曜日担当の私が本日のnoteを務めさせていただきます。 約2カ月ぶりの登場です。 さて、今年は桜の開花が例年より早く、関東ではすでに満開を終えて散り始めています。 まだコロナ禍ということもあり、大々的なお花見も自粛。昨年に引き続き、季節は本格的な春を迎えるというのに、世の中の春はまだ遠いといった感じです。 私にとってのお

野生のシャチ(オルカ)について本とともに語る

編集部の稲川です。 前回、オルカの魅力についてお話しさせていただきましたが、私は学生時代、野生のオルカを実際に見て人生が変わりました。 そもそもなぜ現地で野生のオルカを見ることができたのか。 それはオルカの研究者、ポール・スポング博士を支援する非営利団体オルカラボソサイエティ(現・オルカラボ・ジャパン)の一員としてボランティアで参加したからでした。 この団体は、毎年オルカがやって来る夏の時期に、現地ボランティアとしてオルカラボのあるハンソン島にスタッフを派遣し、現地レポ