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私とこの1冊

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フォレスト出版の編集者が自らの読書体験を公開。
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2020年6月の記事一覧

汚れれば汚れるほど良い本。

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 人生や仕事に影響を与えてくれた本、いわゆる「座右の書」は、誰でも1~2冊はあるのではないでしょうか? 私が学生時代に出会い、社会人になってからも、ふとしたときに読み返してしまう1冊に、『メメント・モリ』(藤原新也・著)という本があります。私の人生のバイブルです。 写真は、現在私の手元(座右)にあるもの(三五館から刊行された21世紀エディション)ですが、私が学生時代に出会ったものは、1983年に情報センター出版局から刊行され

ふと目に留まった1冊から、その企画は始まった

こんにちは。 フォレスト出版編集部の森上です。 私事で恐縮ですが、90年代から2000年代は、雑誌を読み漁っていました。高校時代の「Hot-Dog PRESS」はもとより、大学時代からは4大週刊誌(ポスト、現代、文春、新潮)をはじめ、「噂の真相」「新潮45」「rockin'on」「月刊カドカワ」「CREA」「サライ」「ダカーポ」「鳩よ!」「BRUTUS」「東京人」「月刊創」「サイゾー」など、男性誌からサブカル誌、一部女性誌まで、ジャンルは比較的幅広かったような気がします。

『鬼滅の刃』のヒットと「死」の相関関係あるいは禁煙ファシズム

フォレスト出版編集部の寺崎です。 『鬼滅の刃』が『ONE PIECE』を超える爆発的なヒットとなっています。私も知人に「絶対面白いから、アニメだからって馬鹿にしないで絶対に絶対に観たほうがいい!」と激しくプッシュされ、Netflixで観てみました。 で、ここだけの話ですが、正直、描写の血生臭さが全般的にエグくて、途中のエピソードまでしか観れませんでした。 そこで「『鬼滅の刃』がなぜここまでヒットしているのか?」を考えてみます。アニメ作品としてのクオリティ説、マーケティン

読書感想:『女帝 小池百合子』(石井妙子、文藝春秋)をKindle版で読んだ。

こんにちは。編集部の石黒です。 ノンフィクションは好きで、とくに事件物はよく読むのですが、政治家の評伝的なものをガッツリ読んだのは、今回が初めてでした。ノンフィクション作家石井妙子さんの400ページ超のベストセラーですが、2日でサクッと読了。 このような硬派なノンフィクションを絶好のタイミングで世に出し、かつ商売的に成功させることができる著者、編集者、出版社を、同業の末席を汚す者として、本当に尊敬します。 以下、つれづれなるままに書いた私の拙い所感になります。あまり期待しな

本を語ろう。「#読書感想文」note14選

お題企画ピックアップ特集として、今回は「#読書感想文」の記事を集めました! 共感した物語や、学びになった知識など、読んだ本にまつわる感想を綴った14記事をご紹介します。 紹介されたnoteを読んで、ぜひこれから読む本の参考にしてみてください! ■ 今はまだ埋もれている未来のリーダーたちへ / 三浦宗一郎 / Soichiro Miuraさん ■ 風はいつか雨になるし、親は子どもに傷を託す ー 村上春樹「猫を棄てる」を読んで / 岸田 奈美さん ■ 夢を諦めた人に読ん