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足りてる

沖縄に10年以上住んでるけど、初めて訪れるビーチへ行って、そこがあらゆる意味で自分的に大ヒット。ビーチからすぐでお魚いっぱい珊瑚礁。透明度抜群で深さもあり、場所によっては感じる不気味さもない。人も少ないしトイレもシャワーも綺麗だし、ぶっちぎりNo. 1で好きなビーチになった。親友が連れて行ってくれた場所だから、よけい尊い。今後沖縄に来る時の滞在地候補にする、絶対。

大好きな山が見える

泳いでる間は全然疲れないから、永遠に空中浮遊の海底見学が出来るような気持ちになるけど、水から出ると重力。だからいつも、ちょっと危ない。意識が飛んで、このまま飲み込まれてしまいそうになる。私はダイビングとかより、少しだけ異世界を覗かせてもらうくらいでちょうどいい。

あの碧

あまりにも大量の人間が、海やサバンナや熱帯雨林など、地球上の異世界に介入しない方がいいと私は思ってる。特にクルーズ船が大嫌い。集団ヒステリーによりクルーズ船が運行しなかった間、海洋汚染は飛躍的に改善した。つまり、海はホメオスタシスによって命を吹き返した、恐るべき速さで。海だけじゃない、人間が立ち入るのを辞めた時に、あらゆる自然環境が再生した。そしてその後、そんなこと忘れたふりをして、今や巨大クルーズ船ツアーが大バーゲン安価で売り出され、みんなが海上での休暇を夢見る。そのツアーの間、自分たちが出したゴミがどう処理されるかなんて知ろうともせずに。今後の海洋汚染がどうなるのか、アホでも予想がつく。
また繰り返すの?本当に?Enough is enough!

ニョキ雲かわいい

美しい場所を美しいままに保持するには努力が必要だ。でも実は、人類の大多数が関わるのであれば、そう大した努力は個々に求められない、ということは証明されている。人間が一定期間、何もしないでどこにも行かないで、大人しくしていれば自然は息を吹き返す。自然が深呼吸できるようになるまで待てれば。それから、足りていることを知って、生きることができれば。

7月の沖縄好き

だって全然足りてる。全部ある。無い時があっても、それがあるから有る時に感動する。無いときも足りてる。生きてる限り足りてる。実質値上げなんて問題にならないくらい足りてる。アイスクリームが小さくなっても、ポテトチップスが少なくなっていても、絶対足りてる。目の前の事象は個人の設定次第で、物語を変える。足りてると思わないから、もっと欲しがって惨めになる。もっと欲しがっても足りることはない。足りてるって気づかないと、求め続けることを辞められない。それだけのことだ。意識だけの話で、物質的な問題では全くない。愛されたいと思うばかりで愛さないから足りない。受け取るばかりで与えないから足りない。その逆もまた真なり。超シンプル。Enough is indeed enough. 

Haloが出た

足りてると思って生きれば、いつ死んでも良いから死にたいなんて思うことはなくなる。今の現状が突然途切れるようなアクシデントがあったとしても、少しパニックになるような出来事があっても。深呼吸して落ち着いたら足りてると知ればいいし、それで大丈夫。何が起きても、すでに足りてるから絶対に大丈夫。足りないものを満たしたい、なんて発想自体がもう無意味。なるようになってるし、ベストの状態で足りてる。誰かに満たしてもらおうなんて依存すると、同じ場所にいても全く別のリアリティを体験することになる。夢みたいに美しい場所を体験する人と、悪夢みたいに恐ろしい場所を体験する人が、隣同士にいることになる。意識の問題で物理領域の話で、もちろんこの現実の話をしている。怖い現実を見たくないなら、周りの人を大切にすることを始めたらいい。勝手に相手の気持ちを決めるんじゃなくて、優しく笑いかけながら相手の気持ちを聞いてみればいい。相手の立場に立って考えることを、妄想ではなく始めてみればいい。自分だけが不幸で大変だなんて思うことは、自惚れに過ぎないって分かればもう足りてる。自分が自分で自分を不幸で大変と決めつけていて、結局その設定は自分で変えられると分かったら、もう十分足りてる。

山のてっぺんから狼煙みたいな雲

そんなことを感じながら、沖縄で一番好きな場所へ連れて行ってもらったら、何十回と来ている中で、初めて見る風景を見せてもらった。信じられないほど波が穏やかで、風は羽に包まれるような感じで、雲は大空に繊細なダンスを踊っていて、裸足になって芝生の上に寝転んでみたら、太陽の放射エネルギーと大空に広がる白い線描画、描かれるのは指先まで感触が伝わってくるような、柔らかで、ねえ、こんな感じ。

柔らかく美しく繊細で大切な世界

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