見出し画像

いい人だと思いたい!

「せいといのちのおはなし会」を内藤あいりさんを招いて開催しました。
(※松平地区のわくわく事業団体「バンブー」主催の地域講座枠、かのこ学び舎開催でした)

フリーバードキッズ

講座の話に入る前に・・・

NPO法人多様な学びプロジェクトでは、
多様な学びを選択する子どもたちのイメージを“自由な魂をもつ子どもたち”と再デザインすることで、彼らがのびのびと外に羽ばたいていき、
地域社会に見守られながら、一人ひとり自分らしく学び成長できるようになることを願っています。

その想いが現れたロゴデザイン・同NPOサイトより

この頃、かのこの活動をしていて、
いいぞ!フリーバードキッズたち✨と思うことが本当に本当に増えてきました。今回の講座でもそれを何度も感じました🎵
それがタイトルの一言にも現れているという話をここから・・・

ダイバーシティの大海原で

変動的で不確実で、複雑で曖昧!それらの頭文字をとったVUCAの時代といわれる今、
特に今まさに揺らいでいるのが、「せい」と「いのち」についてだと思っています。
生命の営みの根本やこれまでの前提を揺るがすような事柄にあふれているからです。
その事象が何かをここに挙げる作業一つをとってみても、
全てに注釈や説明、どこまでが今科学的にわかっていて、どこからが個人の感覚なのかの前提の整理が必要になるほど・・
(なので思い切って事象を挙げることは省きますw単語を挙げるだけでも憚れる感覚が私にはあります)

いのちを丸ごと、全身全霊で生きている子どもたちにとって、
この荒波の影響がないはずはないと感じます。
日々自分なりの方法で哲学する子どもたちは、
その疑問をたくさん抱えています。
言葉にできないながらも、変だな、嫌だなとかいった方法で・・
それが、まるでダイバーシティという大海原に放り出されたような状態ではないかと思うのです。

そして今回の講師、内藤あいりさんは、
そのダイバーシティの海を誰よりも楽しみつつ、
そして悩み葛藤しながら、深く深く潜っている方ではないかと感じました。

だからこそ子どもたちをあんなにも惹きつけたのだと思います。
かのこメンバーズが70分も一人のお話を聴き続けたのを見たのは初めてのことでしたっ!!
もちろん“聴きなさい”という圧なしの状態で。

白黒つかないことが多いから

白黒つけることを求められる場面で
居心地の悪くなる感性をもった子たちが一定数いると感じます。
そしてそれはフリーバードキッズに多いとも・・・
居心地の悪さ、違和感なら誰しも思っても、
どうしてもそこに居られないほど嫌だ、
そのことで自分が自分でいられなくなる、という
クライシスに近い感覚に陥る子も・・・

どちらでもない、どちらともいえない、
それを表現できない場面が、
公教育にはまだまだ多いと感じますし、
授業の中で、それらが、本筋からそれることになってしまうことも。
※もちろんそうではないこともあります!
(例えば、地区の学校で、ペットの犬を避難所につれていくことの是非を議論していた授業があって、そこでは多様な意見の表明がありました。)

講師のあいりさんと子どもたちのフリーのかけあいがたくさんあった今回の講座。
あいりさんが、性加害のことに触れる場面がありました。
「性加害」という言葉も全く使わずに、子どもたちを性暴力から守るための知恵を手渡すための話の時、と言うほうが正確かも。

その場面で、
「今のところ、みんなには、あいりは、悪い人そう?いい人そうに見える?」とたずねた時、
一人のかのこメンバーが、
手を挙げて、首をかしげながら、
「いい人だと・・・思いたいっ!」と言いました。

ダイバーシティの大海原を生き抜く
ふるまいとして、
あまりにもあっぱれな応答に感銘を受けました。

素敵な講座を本当にありがとうございました!
(くらら)












この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?