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こどもたちのミーティング

これがうまくできたりできなかったりなのですが、日々の積み重ねを大切にしています・・・

テーマは大事

話し合うテーマがこどもたちにとって関心事項であったり、当事者意識が持てるものであることは言うまでもなく重要です。
みんなの関心ごとを扱いたいと思っても、うまく機能しない日もあります。
かと思えば、ウクライナとロシアの話をじっくり語り合えるような日もあります。

今回のテーマは、
「森か屋内か」でした。
前夜の大雨で、朝から森での活動は適当でないとスタッフで判断し、集合は屋内にしました。
でも、晴れ間の様子によっては森にも行けるかもしれないので、その準備も、と連絡を入れてありました。

朝のサークルで・・

この当事者意識の高いであろうテーマなら話し合いが成立するかと思いきや、朝は全然そういう気持ちにならなかったメンバーが多く、体験の子の紹介などで終わりました。

しかし、いざ活動が始まると、
「森にはいつ行くの?」って。
こちらとしては「だから、それを話し合いたかったんだけど」って。

その時点で、工作づくりが盛り上がっていました。
よくできたペーパクラフトの銃が次々仕上がっていました。

それを楽しみつつも、
「だから、森はいつ行くの?」と一人のメンバーが。

ランチタイムの話し合いに

「それじゃあ、お昼を食べながら話し合おうよ」と場の再設定。
全会一致で森に決まるかと思いきや、
まだお弁当も食べださずに、クラフトを続けていたメンバーが、
「ここで、この続きをやりたいんだけど」と言いました。

そう言っているけどどうする?という切り口で、
森が良い理由などを希望者が次々挙げてくれていました。
大人への忖度がまざる発言もあって可愛らしかったです。
「綿の成長も観たいし~」って。
(結局、森に行っても綿畑にはいかなかったというw)

長袖忘れた、とか、
森の自然で制作しているジオラマの続きがやりたい、とか、
いろんな声があがりました。

こどもの思惑と大人の思惑

これは、一致していたりしていない時があって当たり前だと思います。
今回は、この話し合いという学びを大切にしたいと私は考えていました。
それは、メンバーにとってはきっと二の次だったと思います。

話し合いの途中経過を把握したく、
今の時点で森に行きたい方に気持ちが傾いている人?と尋ねると、
さきほどまでとは変わって、
体験の子が一人、「ここに残りたい」と言いました。
私は、話し合うという意味では、ものすごく良い展開が生まれたと感じました。

森に早く行きたいと思っているメンバーにとっては、何とか良いアイディアでこれを乗り切りたいという感じで、
「じゃあ残る人と行く人とに分かれようよ!」という案なども出ました。

残る人と行く人とに分かれる案が採用されそうになり、動き出したところで、体験の子の気持ちも変わったようで、結果的には全員で森に行きました。

帰りのサークル対話

何が功を奏したのか、じっくり振り返りたいところです。
帰りのサークルも楽しく有意義な時間となりました。

大人の模索はつづく・・・

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