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■ doubleweave =キルトを織る 尽きない二重織への好奇心

・「キルトを織る」と名をつけたキルトではない”タピスリー”をしばらく織った時期がありました。

雑誌の「キルト」のコンペに出品したところ入選しました。審査の方も悩まれたのでは・・・と思いますが取り合えず「やった!」でした。

緯糸を入れて織りながらキルト芯を形の合わせて成型しながら織り進みます。wool  化学染料 です。

この織り方は左右対称に織る必要があります。糸の張りや重量で吊るしたときにバランスが悪くなることに気づいて「制約」に断念しました。

これを克服することがより深い作品になったのでしょう。けれど興味の的は先に続くのです。


・二重織は上の糸下の糸と織り進むため通常の布の二倍の時間も材料も必要です。本を出版するのは、一人の方が一生をかけるほどの作業が必要です。

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テキストとしておすすめするのは「DOUBLE WEAVE」on Four to Eight Shafts

この本は随分研究されています。残念ながら日本では参考になるテキストは無いように思います。機の特徴もありますが、もしかしたら今現在作っていらっしゃるかもしれませんが・・・

大学で織物を勉強した後、二重織に興味を持ってサンプルに励んで30年から40年はかかるかもしれません。私の場合は二重織にたどり着くまでに何年もかかりました。つまり・・・親・子での話になりますね。

植物染料の大家 故「山崎青樹先生」に於かれましては親子・孫つまり三世代にわたっています。


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・「キルトを織る」茜染seriesです。二重織を織りながらキルト芯を形成しながら、編棒で押し込みながら織っていく苦心した(楽しんだ)マットです。現在ロッキングチェアーのマットとしての役目として優れものと自負しています。



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・続「茜染series」です。これだけで個展が出来ました。

全く正方の”キルト”布を切って張り合わせる「キルト」にはない楽しさを堪能するため緯糸で変化(立体感)を出しました。膨れた布の質感は出ているかと思います。機の上でクッション!楽しい・・・・ですよ。

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