「ときめく」という言葉を片づけに使われる…不思議
「人生がときめく片づけの魔法2」著者は片づけコンサルタントとして活動されている「近藤麻理恵」という方です。
2021年時点で世界40か国以上で翻訳出版され、1,300万部を超えるベストセラーとなっています。
また、2015年に米国『TIME』誌の「最も影響力のある100人」にも選出され、アメリカを中心に世界で片づけブームを巻き起こした「こんまりメソッド(KonMari Method)」はとても有名です。
現在はカルフォルニア在住らしい…
映画『365日のシンプルライフ』丁度、10年前の"ミニマリスト・ブーム"を思い出した。
監督・脚本:ペトリ・ルーッカイネン
製作:アンッシ・ペルッタラ
撮影:イエッセ・ヨキネン
編集:アルッティ・ショーグレーン
音楽:ティモ・ラッシー
音響:キュオスティ・ヴァンタネン
制作:ウニフィルムOy/ヘルシンキ,フィンランド
2013年/フィンランド/フィンランド語/カラー/80分
原題:Tavarataivas
(google翻訳 商品天国)
英題:My Stuff
(google翻訳 私のもの)
字幕翻訳:川喜多綾子
字幕協力:坂根シルック
後援:フィンランド大使館 提供
近藤麻理恵氏の本は(書道家)武田双雲氏の本の中で知りました。
(2010/12)出版。映画の3年前に出版され10年を費やしミリオンセラーとなりました。
一時期騒いだミニマリストの映画はすぐに日本人に忘れられた。何故かしら?私には内容より興味深い。
プロデューサーの川原卓巳氏(近藤麻理恵氏の夫)がマルチに活躍の場を広げ"こんまり”の愛称の「商品」を作りあげたらしい。
気をつけて見ると、著名人と対談してsnsにあげられているのをよく見かけます。
本だけではなくさまざまな場でさまざまな形で、世界中の人の気持ちをつかんでいるようです。
よく考えてください。
「片付け」はその方の考え方(暮らし)ですからマニュアルはないと思っています。
日本人の家の空間は欧米に比して狭い(面積の意味ではなく…)
それで、外向きになり、かつ自然が手みじかになく、情報が目や耳に入り購買意欲に負けて物を買ってしまう。これが成り行きだと思います。
北欧には、早く帰ってゆっくり家族とお話ししながら、一欠片のチーズ(クッキー)で一杯のワイン(コーヒー)を楽しむ…そのゆっくりとした時間と言う固有名詞があります。
アメリカ人は身体も大きく、家の空間はたっぷりありますから、モノが溢れると日本人の想像ではない。(ドアが大きい。トイレの座る位置が高いのにも驚きます)
フィンランドの人びとは、そもそもあまりモノを買いません。
その代わりに、いまあるものを大切にします。
曇った窓ガラスは見た事がなかった!のです。
家具もおじいちゃん、おばあちゃんが使っていたものを使います。
「持たない」のではなく、「いまあるものを大切にする」少しだけ見る角度を変えれば、私たちのまわりには素敵なモノゴトであふれています。
そんなことに気付いてもらえたらと思っています。
ときめく…ときめかない…とゴミ袋に使える衣類等を詰めて、いくつも捨てるのは恥ずかしい…のではないでしょうか?
日本にはもったいないの習慣・文化があります。
レジ袋一枚を考えるのが現行です。
若い日に北欧に住む機会に恵まれました。
日本の儀礼、お歳暮やお中元などは彼らにはかえって失礼にもなります。
意味もないプレゼントは不気味に思われます。
この真意を理解すると、山のような衣類など… あり得ません。
衣類はシーズン始めにベストな組み合わせを2タイプ程選んで、あれにもこれにも合わせる…などと考えてない。
北欧人の色のセンスは知られているとおりです。
それが素敵で個性です。
欧米人に近藤麻理恵氏が人気のあるのはスキルではなくプロデュースされた別の魅力だと思います。
個人的には、捨てるモノは最初から買わない。食器などは好みのデザイナーのものを買います。高額な時は後に買い足します。
家具は一生モノですから「清水寺から後ろ飛び」ほど考えます。
家のサイズ(引越す可能性)に合わせるのではなく自分サイドで選んで勉強したり、あるいは家(ウチ)の場合は作ります。
椅子もしかり…家族で本人の選んだそれぞれ違った椅子も並べると魅力的。名作椅子も30年使えます。
引き出しを開けて幕内弁当のように並んで下着がある。いかがなものでしょうか?
「ときめく」のは家族や友人とゆとりのある時間を持てる事ではないでしょうか?
本来、日本人は掃き出し口のある畳の和室一間で食事をして、食卓をたたんで寝室にした国民性を持っています。
床の間に軸をかけ、花をいけて句を詠んで、障子や襖を間仕切りにした清潔な暮らしでした。
自戒を含め自国の文化を捨て他国を真似た結果、モノが溢れてしまいました。
食文化もしかり、キッチンに鍋、釜、調理道具が溢れているのも他国の料理を自国のモノとした結果です(大変優れた才能ですが工夫が必要)
カレー、餃子、ラーメン、ハンバーグ、パスタ、ピザ…
桧山タミ先生(料理研究家)に一時期お世話になりました。教わったのは家政学です。いつまでも身に付いています。
片付けは個人的問題です。商業施設に行くより自然音の中にいる自分を考えてください。
よりときめく自分になるはず…ではないでしょうか。
"ときめく"の意味は「喜び・期待などで胸がわくわくする」事です。
自分に自信を持って学ぶべきは真似ではない、あなた自身のセンスです。
リバウンドのない身に付けられたセンスです。
Have a wonderful life!
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