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■ 皮がゴツゴツして、熟すと黒くなるモノは・・・アボカド(abocado)

・実は我々になじみがあるアボカドはグァテマラ系ハス種で実に1000種あるそうです。

メキシコ・グァテマラ・西インド諸島系統。クスノキ木科ワニナシ属。果肉に脂肪分が20%、不飽和脂肪酸を含みビタミンEの含有率が高い。

アボカドグリーンと一言でその色を容易に想像できるところも個性です。

・これまでに何度かそのの立派さに誘われて育てたことがあります。いずれも寒冷地に住んでいたことや、大きくなり過ぎたことなどで挫折しました。この度も根が出て芽が出たところです。(最初の画像は土に植え替えして、さらに成長し次の芽がまた出ました)

小学校の時芋の両端のサツマイモの芽が愛おしくガラス容器(今思うと灰皿だった・・・気がする)に育て一夏涼やかさを楽しんだ思い出があった。

日本で花が咲くものなのか否か検索すると北海道で花を咲かせた方がいました。幹が直径4㎝といえばその年月、余程忍耐と経験がある方と想像します。

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・植物染料を利用して染織を仕事とする身は植物の性格に付き合うのも楽しみです。

隔年結実の性質。二年に一度花を咲かせる・・・しかも雌雄異熟現象(例えば一日目の午前中に雌花が成熟して受粉し花はいったん閉じて二日目午後再度開花して雄花が成熟して受粉を放出する。また種によっては午前・午後のずれがあるタイプもある。

ひどく驚きました。一個スーパーでは200円前後のアボカド君は、大変気難しい植物・・・でした。

それに合わせミツバチが飛ぶ確率は気が遠くなります。

ポポーという木になるプリンと呼ばれる果樹があります。苗木を貰って地植えでドンドン大きくなりました。


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ポポーの葉がアボカドによく似ています。勝手に思っていましたが調べるとバンレイシ科モクレン目。一度、紫色の不思議な花が咲きました。

繁殖力があって切っても簡単に成長するので糸染めに試してみると、好みのベージュが得られました。

艶のあるシルクとウールの糸ですぐ織りました。フランス人好みの温かみのある色で単色(めったにないことです)で使いましたが意外に不人気でした。

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・作家の意図と使い手の意思が合わない例です。

weaverの方ですとこの組織がいかに複雑なのか理解できると思いますがどこにでもあるような・・・そうでないようなここが狙いでした。

狙いをつけると失敗です。さりげない平織りが似合ったかも・・・修行が足りません。

ポポーの思い出です。この度のアボカドはどこまでお付き合いできるか自然な気持ちに流れましょう。

そして、できればアボカドの葉で染めてまた試します。気の長い話ですが染織は長いスパンで仕事が成就します。


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