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■ 玉葱の種蒔→収穫→原毛を皮で染色→手紡→糸機に掛けて織る作業

・「手紡・手織二重織ブランケット」

原毛(刈り取った羊の毛)から布になるまでの過程です。知人は羊を飼ってその毛をセーターやマフラーに編んだり織ったりしています。

今時、辛気臭い仕事です。羊の細い一本の原毛が玉葱の皮で染色(媒染剤の種類で色の変化)され、撚りを掛けると糸になります。

機に掛けるまでいくつかの工程を経て製織します。織り終わって最後の仕上げ作業まで気持ちを維持するチョットしたエネルギーが次の仕事へ向かわせます。これの繰り返しでいつの間にか私の織物になっていきます。


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・比較的気に入って、織り上がった用途のある布です。

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・木綿単糸二重織ストール

ガーゼのような布をイメージしたストールです。胡桃染色

二重織は足の踏み木を10本使い、綜絖(織の専門用語)が8枚必要です。

足をタイアップするために機の下の隙間に入り込んで10×8=80回紐を結びます。ここまでの作業は織ることが出来る喜びがあってウキウキやります。

緯糸を入れイメージ通りだと成功ですが、そうでない時は試行錯誤してやり直しになります。早くやり直すのが気持ちの整理は付きやすいのが経験です。

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「壁布」の名を付けたseries 織り上がって機から下すとただただ「がっかり…」が続くのですが、数年たって眺めるとその時の力では精一杯織っているのだからと納得する・・・の繰り返しです。だから織り続けられます。

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