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1月5日 小寒 しょうかんとは※2024年は、1月6日です。



 画像(2023年2月16日 木曜日 11:11) 雨水鉢に張った氷です。

 さて、1月5日は寒の入りです。つまり二十四節気の1つ小寒で、1年で最も寒い時期の始まりです。

二十四節気:古代中国で作られた暦のこと

二十四節気は、古代中国(BC.770~BC.221の春秋戦国時代)で作られたとされる暦です。
季節の移り変わりを表す指標として、農業で重宝されました。

二十四節気(ニジュウヨンセッキ)


1月20日の大寒を含め立春の前日までの約1か月を寒の内といい、寒中見舞いを出すのもこの時期です。

 寒の水は、微生物が少なく古くから薬効があるとされ、江戸時代には、日本酒の仕込み水として使われ、寒造りとか寒仕込みとよびました。

 また、7日は、邪気を払う七草がゆ、11日に行う地域が多い鏡開き、15日の小正月は小豆粥を作り、正月の飾り物を焼くどんど焼き、左義長(関西では"さぎちょう" )、鬼火焚きなどと呼ぶ無病息災や豊作を祈る火祭りなど行事が続きます。

などなど…

 今年(2024年)の小寒は暖かい一日でした。

例年この時期は雪が降っています。後で考えるとやはり寒さにもまだ慣れなく一番寒く感じる時期です。

しかし、陽は確実に戻っています。夕方の犬散の足元は明るくなりました。


身体も動いて仕事もはかどります。洗車までできた!

りんごたっぷりのヨーグルトケーキ

 寒卵・味噌の寒仕込み…など寒さが厳しいこの時期は、空気中の雑菌が少なく仕込みに最も適しているといわれています。

味噌仕込みは大豆を殻から外すのも一仕事。お正月も終わり農閑期のこの時期が適期なのか?と経験して思った節。

 寒卵は昔から珍重されてきました。完全栄養食品といわれる卵ですが、寒卵は特に滋養豊かだとされているからです。

(配合飼料ではない放し飼いのニワトリは青菜の少ない時期で味が濃い卵だと生産者から聞ききました)

厳しい気候下のものがより優れているとは、自然の営みは神秘的です。

寒卵を生で食べると、たくさん元気が湧いてきそうですね。

寒卵は俳句の冬の季語にもなっていて、さまざまな句が詠まれています。

「寒卵割れば双子の目出度さよ」高浜虚子

 1/7は七草粥…最近ではスーパーでセットにして売られていますが、雪の下から緑の野菜を掘り出した経験もあります。

なんでも実体験すると興味深く意味合いもわかってくる…気がする。

七草の種類
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろのこと。

イラストです。

はこべら(ハコベ)
ごぎょう(ハハコクサ)
なずな(ペンペングサ)
すずな(カブ)
すずしろ(ダイコン)

タミ先生に一時期お世話になって七草粥の正式な作り方を教わりました。

こちらの台所で食器も使わせていただきました。
いわゆる、家政学を教わる。

・七草をさっと茹でて(塩少々)適宜刻む。お粥に食べ易く…

・タイミングよく炊いたお粥(汁がまだ残っている)に散らす。(生米から炊くお粥はふっくら美味しい)

簡単ですが、器にもられた白いお粥に散らす青菜は透明感があり美しく、春の予感とエネルギーを感じます。

食の是非はセンスだと思います。レシピを読んですぐにイメージできる幸せがあります。

家族のために心こめて…
(根菜は水から…葉物はお湯から…)

我が家のこの時期の定番に「ゆずの砂糖煮」
「私の保存食ノート」 佐藤雅子(明治42年生)

表紙カバーの撮影が協賛 三笠ホテル(協力 明治屋)
古い時代ですが…

正統派の料理研究家。先の桧山タミ氏、東城百合子氏、辰巳芳子氏、以前の方です。

あまたある料理本の中、真摯に生きていらっしゃる方々の暮らし(食)は人柄そのものが説得力となります。

春を待つ前に、寒の入りから春分までを楽しむ。


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