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やっぱり「死ぬまで書く」98歳 佐藤愛子さん、断筆宣言撤回


⬜︎ 「あと5年長く生きられたら、絶対おれは本物の絵師になれるのに……」

葛飾北斎 1849-1760→89歳
江戸時代に於いて亡くなる時、呟いた…そうです。


⬜︎ 篠田桃紅(美術家、版画家、エッセイスト) 2021-1913→108歳

何もしない状態が一番いいと悟るために人間はあらゆることをする。」 「あらゆることが矛盾に満ちている。 生まれてから人はあらゆることをしないと、「無為」が「徳の至れり」だと悟れない。 そういうふうにできている。」2021/04/02

哲学的です。
100歳を越えて、なお現役を続けていました。

youtubeで制作風景を見た事があります。近づけないオーラを感じた。


⬜︎ 98歳佐藤愛子さん、やっぱり「死ぬまで書く」 断筆宣言撤回、女性誌で新連載

 「婦人公論」9月号で始まった。「思い出の屑籠(くずかご)」と題した連載 2022/08/12


"元旦や 下駄見せにくる 隣の子"
「幸福とは何ぞや」増補新版
佐藤愛子 
愛子センセイの箴言集(帯の背)

この俳句を書いた小軸が正月に佐藤家の床の間に飾られたそうです。

本の表紙に描いた少女の下駄は?
本を読み始めた動機でした。

年を重ねるにつれこの句の詠み人の気持ちが少しずつわかってきた

そう綴っていました。

大正・昭和・平成・令和を生きて2023-1923→100

彼女は11/5生まれで今年の十一月が来るとめでたく100歳。
1923年生まれ、今年、2023年素晴らしい。

「九十歳 何がめでたい!」から10年。とにかくお元気でいらっしゃる。

やっぱり死ぬまで書くと宣言してこの秋、何が飛び出してくるのかウキウキします。

佐藤愛子氏は育ちが良い…と想像している。
くよくよしない!歯切れがよい!羨ましいほど、持っている素材が良い!


⬜︎  作家は、常にアウトプットを生業としています。

年齢を経ると見える風景も変化し、平均年齢までは大多数の目が教えてくれるところがあります。

しかしそれから先は…文系の芸術家は形になってわかりやすく、未知数をいただける…なんとも興味深い。


北斎は天井画を描いた長野県小布施町まで東京から何度も歩いたと言われます。健脚です。

小布施町まで見に行きました。小さくて魅力的な町です。

間口6.3m、奥行5.5mの大画面を12分割し、床に並べて彩絵した後、クギを使わない技法で天井に取り付けているそうです。


唐突ですが、システィナの礼拝堂の天井画を描いたミケランジェロは仰向けになって描きつづけた(下から見上げても高すぎて見えなかった記憶)

後、首が曲がらなくなったそうです。(映画。ミケランジェロの生涯)

北斎は優秀な弟子がいたらしい(娘)のですが、かの時代の89歳の不思議。

人の寿命は誰が決めるのか、計り知れない事です。

"愛子センセイ"は一旦お隠れになってキリストのように復活する勢いすら感じます。

死なないかもしれません。


宇野千代さんは「私、死なないような気がする」1996-1987→99

いづれ、読者に元気を与え続けられる特別のエネルギーを持った作家。現在(4/13)出筆中なのでしょう。100歳が楽しみ…です。

愛子センセイの「箴言集」この本を読んで80歳を過ぎると別の景色が見えると…とりあえず漕ぎ着きたい。 

『幸福とはいい時も悪い時も腐らず怨まず嘆かず、どんな時も平然としていられることだと私は思っています。』佐藤愛子

"クサラズ・ウラマズ・ナゲカス"
→コウフク 
愛子センセイの定義


どのも髪をひきつめて結って、キレイな白い歯を並べてカラリッと笑う彼女の笑顔に、真の幸せを想像します。



箴言(しんげん)
とは「人間の歴史の中で有益と思われる事柄を小文にまとめたもののこと」。
「有益小文」と言い換えると分かりやすい。


#赤い鼻緒の下駄

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