大学からの仲良し5人組のグループLINEが、結婚や出産の話題で盛り上がってる件(なお、オレは独身彼女なし29歳の模様)


「先日プロポーズされました!」

オレにとっては最後の砦のA子が結婚した。

当然先をゆく3人は称賛の嵐。オレもそこに乗っかるが、なぜだろう。

おめでたいのに心に小さな穴が空き、秋風が吹き込んでくるようだ。 
今年も冬がやってくる...。


 「結婚しても変わらない」27歳くらいまではそう思っていた。

25.26くらいで早々結婚した仲のいいやつとは、何度かご飯に行ったりした。

しかし最近それは蜃気楼のように、関係は薄くなり消えていった。
コロナのせいだろうか。

仲良し五人組と書いたが、大学4年の時に、同じ仕事を志す身として意気投合し、今まで続いていた男3女2のリア充集団だ。

いいだろう。別にオレもリア充ってことにしてくれ。

26くらいに、男2人、女1人が結婚を決めていて、残った2人で、
「オレ達だけだな...30なってもいなかったら結婚するか?笑」

「はww無理だしww」

と軽口を叩く中だった。

コロナ禍で長い間会えなかったのもあるけど、いつの間に!と拍子抜けした。  
好きだったか?と聞かれればそういうわけではない。

友達だ。友情のみかと聞かれればそういうわけではない。そりゃあ若干下心はある。その子と結婚する未来も一ミリくらいは考えたくらいだ。

そして、メンバーの話やLINEも、バカな話で盛り上がってた頃と比べて、生まれてくる子供の話や、パートナーの話で盛り上がる。....幸せそうだなぁと思いつつ、オレは自然とフェードアウトしていくのだろう。くうーーっ!! 


そういえば、一年前も同じようなことがあった。 大学の学科で、めちゃくちゃ仲良い3人組だった。

A男とB女としよう。価値観とか性格とか、とにかく気が合ったのだ。  

それぞれがそれぞれに好きな人がいて、振られたりして、お互いに慰め合ったり助け合ったりした。

授業後はよく3人で飯に行って将来とかも語り合った。ずっと続くんだろうなと思ってた。 

そして、四年経ちサプライズは起きた。大学卒業後の学科の謝恩会後、オレはサークルの二次会に行こうとしていた。

埼京線の大宮駅のホームにほろ酔い気分で降り、電車に残るA男を見送ろうとすると、突然A男が、

「オレ....お前に言わなきゃいわないことがある。オレ実は、B子と付き合ってるんだ...!」

「えええええええ!」プシューーー!なんでタイミングでぶっこむんだ。そしてドア閉まるタイミングよ!!

2ヶ月前から付き合ってたらしいが、オレは全く気づかなかったのだ。そして東京と静岡の遠距離恋愛が始まったのだ。
「人と人が会わなくなるのは、意見や価値観が食い違い合わなくなった時と、どちらかが大きく成長した時だ」

どっかの国の詩人がそう言っていた。
ああ、そうか。そうなんだな。
みんなおめでとう!!幸せに生きてくれ。

その5年後、A男とB女の結婚式で、オレが友人代表スピーチをするのは、また別のお話。 

※北海道はいいところでした。

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