マッチング葬送のフリー✖️ゲン第4話「俺様が眠る地」〜些細な亀裂〜
太陽ちゃんと、ひたち海浜公園まで2人でドライブして行くことになった。
久々の運転。やっぱり運転は楽しい。
ネモフィラの眠る地。
ひたち海浜公園に近づくにつれ、めちゃくちゃ有象無象で混んできた。
自然豊かな土地と、ランドマークの大きな池と屋台。まるで交易の栄えた町のようだ。
海鮮市場
コロッケが有名らしいので、買いに行くことにした。
ちょうど店内はヨルシカの「晴る」が流れている。帰ったらピアノで弾こう。そして、晴るといえばマッチング葬送のフリー×ゲンですよね?
っていうのを、コロッケ待ちに書き繕っている、拗らせアラサーです。
俺は基本人前でスマホはいじらないのだが、
看板越しに書く姑息なアラサーです。
....。
30分は待たされている。
こんなんなら、ホーンテッドマンションの待ちの方がましだわ!(?)
そういえば、ひたち海浜公園の草原の上は気持ちよかった。
このまま寝てしまいたい。
俺様が眠る地。雲がゆったりと流れている。
うとうとしながら考えた。
願うならこのまま年を取らず、一生アラサーでいたい。
理由はなんだろう?
仕事でもプライベートでも今のポジションが心地よいのだろう。
しかし老化には抗えない。
アラフォーになったら。
アラフィフになったら。
アラカンになったら。
どんどんやりたいことが制限されて行くのだろうか。
いくつになってもやりたいことをしたい。
一生テニスはしたいし、自転車で島一周したいし
「いい歳して...」
と後ろ指を刺されても、自由な生き方がしたい。
とりあえず、アラサーが必ず直面する「結婚問題」とは、しばらく離れていたいとひしひしと思っているし、この世界が既婚者が勝ち組である文化が爆発してしまえばいいとずっと思ってる。
店員さん「コロッケと揚げパンできました。」
すぐさま太陽ちゃんのもとに戻る。
太陽ちゃん「わー、遅かったね~」
フリーゲン「めちゃくちゃ並んでたわ!揚げパン買ってきたよ!」(は?)
帰り道
ドライブは、同じ空間に半日以上過ごすことになるので、自然とお互いの話をするようになる。もちろん、俺のひねくれた価値観も徐々に浮き彫りになる。
もちろん俺も、ワンルーム不動産投資はクソ、不動産するなら勉強した方がいいか、うさんくさい奴らのワインパーティーで悪態ついた話とか、しょうもない話をしてしまう。
そして、話していて分かったのだが、太陽ちゃんは文脈というか行間を読むのがが苦手な気がする。
太陽ちゃん「今日は人がたくさんいっぱいいるね!」
フリーゲン「ねー、今日は過ごしやすいからね~(気候が)」
太陽ちゃん「・・・え?過ごしやすいって?」
フリーゲン「あ、うん。」
ーーーー
太陽ちゃん「ゲンさんって、渋滞嫌い?」
ゲン「めっちゃ嫌い!自分のせいじゃないから!笑」
太陽ちゃん「お店に並ぶのも嫌い?」
ゲン「それは別にいいかな!食べたいものがあるから、自分から並んでるわけだし!(あ、さっきディズニーの話してたな。)例えばディズニー行ったときアトラクションが180分待ちとかでも、あんま気にならないかも!」
太陽ちゃん「え?ディズニー?」
ゲン「え?あー、ディズニーは楽しいよね!」
俺も思考が飛躍しちゃうとこもあるのだが、そんな感じの会話が何度かあるのだ。
そして、何といってもドライブは音楽だ。
ミセスをめっちゃ流してくれるのは、高評価すぎる。
太陽ちゃんはメロディーから、俺は歌詞から好きになることが多いとのこと。
ゲン「この曲めっちゃ深いわ。ナハトムジークってどういう意味だっけ?」
太陽ちゃん「あー調べてみる~!えーっと・・・新しい人からの音楽のプレゼント?」
ゲン「新しい人か・・・。難しい。」
太陽ちゃん「あれ?これ新しいで合ってる?」
ゲン「・・・・これは親しいと読むのだよ・・・。」
太陽ちゃん「あー、そうなんだね!」
ゲン「・・・。」
そう、気づいてしまった。
太陽ちゃんはアホなのかもしれない。
もちろん読者は俺のことをこう思っている。
ゲンさんは性格がひん曲がっているかもしれない(その通りだ。)
渋滞が続き、さすがに俺も眠くなってきたので、「ウミガメのスープ」問題を出してと提案した。(は?)
これをやると目が覚めるのだ。ただ元ネタはちょっと怖いので、やりだしてから後悔はしたが。
ルールを知らなかったので、めちゃくちゃヒントを出しながら、45分かけてなんとか99%のところまで来た。
途中でやめたくなったのだが、太陽ちゃんもやりたいというのでとことんやることにした。
ゲン「ここまでのことを整理するよ。こうしてこうなったじゃん。んで、最後ウエイトレスさんに「これはウミガメのスープですか?」となんで質問したんだと思う?確認だけど、ウエィトレスさんが出したのは本物のウミガメスープで男が食べたスープとは違かったんだよね・・・?つまり質問した理由は~?(やべ、ほぼ答えやん。」
太陽ちゃん「あ~!!!!!」
ゲン「ほっ(よかった)」
太陽ちゃん「どういうこと?」
ゲン「なんでやーーーーあほやーん!!!!!」ブーン!あっ・・・。
同時に、首都高の大事な分岐を間違えてしまった。
ゲン「分岐も間違えるし、太陽ちゃんも問題間違えるし、なんて日だ!!!!」
太陽ちゃん「わかんないんだからしょうがないじゃん!」
とりあえず、問題を出してもらうことにした。
太陽ちゃん「ケン君はとてもやさしい。それでも本を貸してくれなかった。なぜ?」
ゲン「シンプルな問題でいいね!」
※読者のみんなも一緒に考えてみよう!
ゲン「本の内容は関係ありますか?」
太陽ちゃん「関係ありません。」
ゲン「じゃあ、ケン君の方か。ケン君は誰に対してもやさしいですか?」
太陽ちゃん「関係ありません。」
ゲン「え、ケン君に関係しますか?」
太陽ちゃん「関係ないかな!」
ゲン「え、無理ゲーじゃね?」
太陽ちゃん「あれ、本が関係するかも!」
ゲン「え、あ、じゃあ、本はケン君にとって大事なものですか?」
太陽ちゃん「んー、どうだろ」
ゲン「本の内容は、ケン君に関するものですか?」
太陽ちゃん「はい。」
ゲン「これは来たわ。」
その後も、卒業アルバム、文春(芸能人?)、自分の日記、自分の犯罪が書かれた新聞、などいろいろだすがいっこうに答えが出ない。
ゲン「ごめん、マジで分からない。俺もそんなもんだったわー。」
太陽ちゃん「はい。答え自分で見て。」
答え:電子本は貸せない。
ゲン「えーと、ケン君の内容とは?」
太陽ちゃん「え、電子本って、パスワードとか個人情報入力するでしょ?」
ゲン「・・・電子本使ったことある?」
太陽ちゃん「ないよ!」
そんなこんなで帰宅すると、
太陽ちゃんからライン
「今、電話できる?」
あれ、これ。
多分俺、なんかあかんやつしたわwww
要約すると、案の定「私のことをいじるのはいいけど、他人のことを悪く言わないで欲しい。そういうのが嫌な人がきっといるから気づいて欲しい。ウミガメのスープが解けなかったくらいでアホだと言わないで欲しい。」
その通りすぎてぐうの音も出ないよ!
そしてなんていい子なんだよ!!
同時にこの子はめちゃくちゃ善良でいい子だからこそ、俺とは合わないのかもしれないと思った。
とりあえず自分の生い立ちと特性と、過去のやらかしと、自分がいかに普通の人と外れたしょうもない人間であることを謝罪と共に話し、
間違ってるシステムや、間違ってる人間に間違ってると言い続けるであろう信念は変えられない話もした。
45分くらい電話して、色々しれてよかったです。また会いましょ仕事がんばってねなどと言われ、電話を切った。
ああ...
やっぱ1人の方が楽だなぁ(ゴミアラサー)
次回 城◯内死す! デュエルスタンバイ!
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