桜流し【歌詞】

風に風靡(ふうび)した

微(かす)かに触れた手先

その感触の歯痒(はがゆ)さに

燃ゆる想いの花が散る


舞い踊り揺れ動く漆黒(しっこく)の衣(ころも)

綾取りの奇麗な紅(あか)き糸の螺旋(らせん)

枯れ木から舞い散る花々

求める心を映し出す

愛の花弁(かべん)

この愛の生き方

この世を過ぎ去る想いたち


名残惜しき手の温(ぬく)もり

孤独がこの身を焦がしては時を駆け征(ゆ)く

突き刺さる愛を辿(たど)れば

それは軌跡(きせき)

紅(べに)を引く震える指

恋い焦がれるこの恋情(れんじょう)

涙が頬を伝(つた)う


タンチョウ鶴が天(あま)駆ける

狂おしい程に躊躇(ためら)う指先

より一層、触れたくて

運命(さだめ)というなら

何事(なにごと)も受け入れましょ

この愛に身を滅ぼしたとしても

吁(ああ)、愛しき人よ


惹きつけ合う純白の鼓動の音色

想いは純真無垢の紡(つむ)がれた糸

木漏れ日から溢れる日々

愛しい心を映し出す

愛の光

この愛の生き方

この翼で想いの下(もと)へ飛び立つ


爪を立てる程の苦しみ

心、足掻(あが)いても苦しみは減る事を知らない

捧げるこの想いの道を

辿(たど)り征(ゆ)けば

いつかは愛に出逢う

花弁(かべん)が落ちて波紋(はもん)を呼び

静寂(しじま)を揺らす


近付けば離れゆく宿命が

心狂わしては躊躇(ちゅうちょ)させる

この想い、確かめたくて

天命というなら

変えられぬ運命というなら

この愛に生涯、身を捧げましょう

吁(ああ)、愛しき人よ


悲しみも憂(うれ)いも、愛の一端(いったん)というならば

この痛みあの傷(いた)みも試されてるのでしょうか

ふたりの絆は桜流しのように憂鬱さ伴(ともな)う

けれど雨上がりの天には虹が架(か)かる

黎明(れいめい)の空にふたりの影が伸びる


風に風靡(ふうび)した

微(かす)かに触れた手先

その感触の歯痒(はがゆ)さに

燃ゆる想いの花が散る

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