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創の軌跡が面白すぎて軌跡シリーズについて語る

和尚と申します。

いつも通り謎を残しながらも、大満足で終わった閃の軌跡Ⅳから2年。

創の軌跡をとうとうクリアしました。


一言だけ。


最高だった


もうなんて言うか、謎が解決された訳でもなく、むしろ世界的な謎は増えたし、新しい場所に行けたかと言うと、回廊を除けば西ゼムリアのクロスベルより東は相変わらずお預けなんだけれども。


最高だった


僕が軌跡シリーズを始めたのは大学生の時、二十歳の時だから、今から16年も前のことな訳です。

FCからやれた運がいい(悪いのか?)人間です。軌跡好きなら意味はわかってくれるはず。

以降はあんまりネタバレはなく感想だけど、まだやった事なくて興味ある人はそっとファルコムのページに飛んでやってみてください。

空の軌跡FC


誤解を恐れずに言うと、空の軌跡FC単体で見ると、面白いは面白いんだけど、傑作かというとそこまでではないんですよね。

でも、軌跡シリーズに興味をもったなら、空の軌跡FCから始めることをお勧めします。

勿論ディスる訳ではなく、単体でも面白い作品ではあって、王道のストーリーは面白いし、キャラも魅力的なのは間違いないです。
何より普通のゲームでは、街の名も無きモブキャラのはずが、全て名前を与えられて、シーンごとに話す内容も変わるという凄さ。

全員に話しかけるのが癖になるし、喧嘩していた夫婦が、こちらが事件を解決してる間に仲直りしていたり、困っていた村人に、次に話しかけるとお願いごとされたり、移動した先に、親戚がいて話が繋がっていたりすると、あぁ、あの、と思えて。この感覚がハマる元になります。

他のゲームで、待ち人に名前が無かったり、時間が進んでから、改めて話しかけても同じセリフだとガッカリしてしまう弊害はありますね。

#キングオズザモブのアントンさん


今僕が、他のゲームが目じゃない程にハマっている軌跡シリーズにかける熱量は間違い無くこの作品から生まれてはいる。

FCをやっていた最後の衝撃は今も覚えている。
主人公のエステルが、能力的にも人間的にも成長しながら進んで、事件を解決して大団円。


ーーーーからの


そう、この、『からの』が本シリーズの真骨頂でもあり、魅力でもある。
当時の僕は、はっ?、ってなりました。

サブイベントは全てこなしていましたが、他のゲームと同じように、あー面白かったな、で終わろうとしていたところに、あれは想像の外な訳で。

優しそうな〇〇は黒幕とファンが言うようになった所以ですね。

そして、え?え?と混乱する僕を待たずに流れ始めるエンディングという名の、次回作のオープニング。

そう、ドラクエやFF、テイルズなど、一作完結。
あるとしてもFFXからのFFX-2や、TODからのTOD2のように、人気が出たから続き、のようなものしか知らなかった僕にとって、ゲームが一作で完結しないどころか、堂々と『to be continued』と出るのは衝撃だったわけです。


そして、現実世界で一年が経ちます。

はい、一年です。PSPでたまたま新作で購入した僕は、丸一年、本当の意味でゲームの発売を追うという体験をすることになりました。
(この頃は洗脳が甘かったので、おい、と思いながら待っていた、PC版は当時学生時代はPC持ってなくて諦めていた、というか存在を知らなかった)

空の軌跡SC

そして手に入れた念願の空の軌跡SC。


ちなみに、この頃はパッケージに書いてある、とうとう全ての謎が明らかに、という言葉を素直に信じていた時代です。
#明らかになるより謎が増える速度が速いよ

今思えば、未だに明らかになっていない身喰らう蛇が何なのか、二作目くらいで明らかになる訳がないのですよね。

この物語が、凄くボリュームがあって、しかも前作からのキャラへの思い入れもあり、当時最高に楽しかったです。

キャラそれぞれの過去が明らかになり、新たなキャラも登場し、絡み合って物語に深みをつけていく。

本当に、涙あり笑いありの一つの物語である。
ただ、映画やアニメ、小説じゃダメなんです。それでは、街の人たち、モブキャラのセリフや関係性を表現するには足りなくて。
ボリューム的にゲームという形がベストだと思っています。
#通称マラソンが楽しい


そして、またも最後の最後で気づくんですよね。
とある星杯騎士さんと塩の杭により、謎が増えている事に気づきますし、何より。

あれ、この世界、広くない?

ここまでまだ二作。
今更説明すると、FC、SCと重厚な物語の舞台は、この世界の西ゼムリア大陸のリベール王国という小国内の話な訳です。

強大な帝国と共和国という二大国家に挟まれながらも、豊富な資源と技術、伝統ある王族を軸にしっかりと立っている王国。

その中の遊撃士という一つの目線からの物語。
遊撃士とは、この世界特有の職業で、支える籠手、を掲げる権力とは切り離された民間人優先の組織です。

便利屋、とかだけではなくて、ちゃんとレマン自治州と言う場所に本部もあり、世界的に統率された民間組織。

この時点では、帝国も共和国も登場しているが、まだ舞台となっておらず、他にもたくさんの組織や国、自治州が存在し、しかもアルテリア法国の星杯騎士団という宗教組織も出てきます。

全然二作目完結では無かった。
次に出たのはまたも一年後です。

空の軌跡3rd

FC SCときて、何で3rdやねん。
という内心はさておき、ここで主人公変更です。

SCの最後の最後に正体を表したネギこと、ケビン。
当時は謎が多かった(今も4人くらいしか実際に出てきてないけど、まぁ小説とか船だけとか含めるともっといるけど)星杯騎士団の一員である。

なんかPC版の感想サイトとかで、主人公を変更した結果微妙なファンディスク、とかも感想があったんですが、そんなことはありませんでした。

既にファンになってたからかもしれないけれど、キャラがさらに深掘りされ、ケビンの過去も、新キャラのリースも、根深い人気のレンと、エステル・ヨシュアとの絡みも、最高の一言。

そして、これをやっていたからこそ、この後の作品に繋がるストーリーも見れるわけで。
#匂わせだけどね 、でもこういう繋がりが好み

前作はそんなに思い入れのなかったケビンも、背景も、より好きになりました。


零の軌跡〜碧の軌跡

大学生であった僕も社会人になり、軌跡シリーズも舞台をリベール王国から魔都クロスベルに舞台を移しました。

零の軌跡と碧の軌跡です。

次は帝国か共和国かアルテリア法国あたりかなと思っていたんですけど、全然違いました。でもクロスベルが出てきて良かった。本当にそう思います。

ゲームに何を求めているのかって思われるかもですけど、この空に続く作品があるからこそ、物語に深みが出ました。というか内容も難しくなってく。


リベール王国も同じく、帝国と共和国に挟まれていたが、クロスベルは一味違うんですよね。

クロスベル自治州。
つまり国ではないわけです。

帝国と共和国に挟まれて、幾度も戦争の火種となり、危ういバランスで対立し合う帝国と共和国という二大国を宗主国として存続している自治州。

法律は思想も国民性も違う、双方のパワーバランスにより曖昧なものとされ、しかしてそれぞれの技術が入り込み、土地柄貿易センターとして発展を遂げていて。

日本が、終戦後に陸続きで中国と米国と接していて、それぞれの政治家が入ってきて、法律も決められて軍を持つことも禁じられるとこうなるのかも、とか思いながらやってましたね。

空の頃のリベールが王政であったのに対して、帝国は皇帝を至上とする貴族制、共和国は民主主義制と、どちらがより良いというわけでもないのがまた難しい。

法の番人たるべき警察も、軍も外国、特に帝国や共和国人の犯罪を取り締まれないから詐欺やマフィアも捕まえられず、政治は帝国派と共和国派の議員の椅子取りゲーム。

遊撃士だけが国家の垣根を越えて民間人の味方をできるけど、民間人に直接害を成さない限り、国家権力には突っ込むことはできず、ブラックボックスはそのまま。

そんな歪な正義。警察の新規部署、特務支援課が主人公です。

これがまた、熱いんですよ。
空の軌跡が、世界を、世間を知らないが故の、若さと王道の正義を貫く主人公だとすれば、零・碧の軌跡については、歪みも壁も知りながら、それでも力を合わせて乗り越えようとする意思を貫く主人公。

小学生中学生の頃にやってたら、これ理解できてたかな?
普通に難しい内容も出てきますからね。
でも、どうしようも無い事も時にはある社会人あたりにはヒットするわけです。

ここから、絆イベントも枝分かれするようになりました、世界線、シュタゲもこの頃だったかな。

零、碧から始めた方もいると思いますが、個人的には後の作品の後に前の作品やると、システムが退化したように感じられてしまったり、後は零・碧の軌跡の、レン絡みのストーリーへの没入感、教会絡みの話が出てきた時のあの感覚の為にも、空からやるのがお勧めですかね。

黒幕も、何というかFCの衝撃の方が大きくて、とはいえ碧の後半はえ?の連続だけど。ゲーム実況の初見の人の反応見るの好き。

もうこの辺りで軌跡シリーズという沼からは逃れられない。

そして、ここでいよいよ、帝国と共和国の一端が語られつつ、次は。

閃の軌跡Ⅰ〜Ⅳ

満を辞しての帝国編。
最初はps3であった閃の軌跡ⅠとⅡも、改が出たので全部ps4で出来ます。

空の軌跡FC.SC  棒術(杖術)
空の軌跡3rd       弓
零・碧の軌跡     トンファー

ときてからの、正統派刀使い主人公です。

正直、僕と同じ道のりを辿って空から零、碧の軌跡と進んだ方は、帝国にはあまり良い印象がないと思います。

鉄血宰相もそうだし、帝国派のハルトマンが貴族なら、あんなんなのか、みたいな。オリビエは好きだけど。

からの

でしたけどね。

遊撃士、自治州警察、ときてからの誰が主人公なんだ、と思いましたが、学園ものは中々に想定の外で、そして期待以上に楽しかったです。

主人公のリィンも、全然完璧じゃなくて、応援シロがある主人公なんですよね。

閃の軌跡はⅠとⅡ、ⅢとⅣでそれぞれ前後作になっていて、ⅠとⅢは、完全に続くなので、セットで購入がお勧めです。

訓練された軌跡ファンなら1年、2年待てると思いますが。

#色々と明かしながらの続く

内容は、帝国全土どころか懐かしのクロスベルも出てきて、過去の作品とのつながりもありつつ、最高に面白いです。

閃の軌跡から始めても楽しいのでしょうけど、前作をやっておくともっと深みにハマれること間違いなし。

Ⅰの最後にも、まさかお前か、となります。
Ⅱの最後は大団円ーーーではないけれどキリではある。

Ⅲは更に帝国を深掘りして世界を広げて深めて、最後は笑いが出るくらい、ここで終わるの?です。
Ⅳは長い帝国編の終わりに相応しい内容でした、年齢的にも少し涙もろくなってきたし。

実は、閃の軌跡は今までで一番ヒロイン数が多かったにも関わらず、親子の愛の物語だったのです。
(ちなみに僕は空の固定組み合わせが好きです、零碧と閃の軌跡は、色んな意見はあると思うけどメインヒロイン選択派)

そしてーー


創の軌跡

今回クリアした創の軌跡、何度でも言うけど良かった。10月1日のアップデートは楽しみだけど、空、零碧、閃と続いた西ゼムリア大陸の帝国からクロスベルにかけての終わりであり始まりの物語。

初っ端から特務支援課の熱い物語から開始して、閃の軌跡主人公リィン、零・碧の軌跡主人公ロイドルートに加えて、発売前に色んな方が考察した《C》。

今回、この《C》ルートは若手の方が担当したと聞きましたが、今までで一番良かったかも知れません。正体がわかった後の方が面白かった。

もしかして?でも、と思いながら進めて、何回そういうこと?ってなったか。

目新しいネタなわけじゃないんですよね、むしろSF小説とかでは使い古されている話。でも、おおってなるんです。

最後の方の演出も最高で、相変わらずノンブレーキで最後まで楽しませてくれました。

ファルコムさんありがとう。

追記。

アップデート後にも色々盛り沢山でしたが、何より一番は、オズボーンさんの想い出の眼差しは熱くでしょう。

完全に泣きましたよ。

僕も3歳の息子がいるのです。涙腺は緩くなってきてるのです。これは卑怯でしょう。

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後、アッシュもよかった。個人的には新Ⅶでは一番好きなので。

最後に

次はいよいよ共和国編でしょうか。
(後日黎の軌跡が発表されました、楽しみ)

戦闘システムも大幅に変わり、主人公も新しく出て、零の軌跡、閃の軌跡Ⅰ、のように新たな視点から始まるのでしょう。

今から待ち遠しい。

実際の時代の流れ。
現実にかつてあった、人の拠り所としての宗教の起こり、産業革命、ITの発展、というモノに沿って動いていくように見える軌跡の世界。

東方で、龍脈が枯れるという話も出ています。
次は、霊脈は、龍脈・七燿脈とも言われているので、導力革命の結果、資源枯渇などに繋がっていくのかな、と妄想してます。

後、とうとうジンさんが出てきます。

リベールで出てきた、クルツさんの方術、あれ以降誰も使い手はいないけど、方術って東方の話だから共和国編できっと出てきそう。

クロスベルのチャンホイの関係者は出てくる気がするし、キングオズザモブならアントンさんは共和国にも来るのだろうか。でもシャロンさんといい感じだからもう自分探しはいいよね、いやしかしアントン。

色々楽しみです。

那由多の軌跡もリメイクで出るのでもちろんやりますが、今のところは世界線と、ゼムリア大陸の外に出れないという話で、うっすら関係があるのかないのか?

終わってほしくない、でも最後まで見たい。

そんなゲームをただ長々と語ってしまいました。

ではでは、読んでくださった方ありがとうございました。

黎の軌跡発売までに、メモ代わりに考察は考察で書いていこうと思います。


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