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黎の軌跡2 クリア後感想と考察(面白かった!)

和尚と申します。
空FCからリアルタイムでファルコムの軌跡シリーズやって沼っているものです。

昨年の黎の軌跡に引き続き、続編黎の軌跡Ⅱもクリアしたのでクリア後の感想と考察を書いていきたいなと思います。

最初に一言だけ、今作も賛否色々あるようですが、僕はめっちゃ面白かったです!

そして、ここからはネタバレとか何も考えずにただ書いていくので、まだの方は是非やってみてください。
(黎の軌跡Ⅱから始める奇特な方はいないと思うので、きっと共感を探しに検索して見ていただいている方しかいない気がしますが)


感想

今作ですが、個人的にはめちゃくちゃ面白かったです。
戦闘もミニゲームも画質も様々な面で良くなり、そしてマラソンが楽しかった。共和国の町の人々の物語を拾うのがただ楽しかったです。

一方で、賛否ある中のの否の方も理解はできるなって思います。
なぜなら、今作は1作丸々贅沢に使用した共和国とそこに生きる人々の深掘り回だと感想を抱いたからです。
部分的に深掘りされつつも、逆に言うと、全体的な謎はほとんど明かされず、世界的なストーリーもそこまで進んでいません。
ここの批判とか感想ちらほら見かけます。マラソンしない方もいるみたいですし、そういう意味だと、あまり話進まなかったし長いってなるのかも?

また、ボスの浅さ、と言うか残念さもありました。
破戒さんはちゃんと敵感があったのですが、本作のシナリオ的なラスボスは最初から最後まで薄っぺらさが際立っていました。
例え深掘り回だったとしても、ボスにはもう少し重さがあってほしかったです。(終章のディンゴではなく、あくまでエースを騙った彼の話ですね、歴史としてはふーんという感じですが、せいぜい図書室に断片があったくらいで革命時代の彼らに思い入れはないですし、思い入れを感じられる部分はなかったのでそこが残念)

シナリオについても、一部と二部に対して、三部についてが少しタイムリープがくどかった感は否めません。誰か助けに来るという鉄板に比べ、巻き戻る、それも何回もというのは、その時のキャラに対するハラハラ感への共感をそいでしまって残念だと思いました。
リスク無しなのか、タイムリープしたのに何故か手元にあるゲネシス、などはありますが実は、と黎3で説明されてほしいなとは思います。

ちなみにそもそもの新規要素に対しての批判は脇に置いておきます。
これまでも、3rdで主人公変わった時も沢山ありましたし、閃1の機甲兵の時もありました。毎回「今作が一番面白くなかった勢」が出てくるのは長期シリーズのあるあるですかね笑。
ゲネシスのタイムリープ(と言うか因果律観測じゃないかと思ってますが)はその一味かなと。
まだこの先もありますし、このタイムリープがあることについては僕は面白かったので(多様し過ぎ問題はあれど)そこは個人の意見ということで。序章の絶望からの選択の流れは、最高だったと思いますしね!

前提的なお話

さて、感想は書いたものの、何故今作のシナリオをこう置いたかについて考えてみます。

今作のアーカイブにゼムリア大陸の歴史年表を出してくれているのですが、軌跡というゲームは誰かの冒険譚というよりは、大陸の起きる七の至宝を巡って起きる事象とそれに関わる人々の物語だと思っています。

そう考えると今作はどの位置づけになるのか?
時期は七曜暦1209年の2月~4月まで。
前作の黎の軌跡が1208年の3月から12月であったことを考えると、時間的には短いです。


振り返ると、そもそもの立ち位置で重要となるのは、創の軌跡の最後(1207年の3月か4月)にあった、共和国大統領ロイ・グラムハートと結社の盟主の約定です。

約二年ほどの相互不干渉。

つまり、黎の軌跡については完全にこの相互不干渉の時期だったので、お馴染みの結社は敵であるわけにはいかなかったんですね。

そして、詳細不明の共和国の計画(思わせぶりに出てきた宇宙基地とか、、)はさておき、至宝を観測する結社が不干渉であるなら、至宝はあまり大体的には出てきにくそうです。

そこで登場したのが、裏解決屋ヴァン・アークライドさん。
幼馴染に遊撃士とCIDの若手エースを持ち、元星杯騎士の弟子であり、結社とも黒月とも顧客関係にある。そしてD∴Gの被害者という過去を持ち、かつ、世界に関わる謎の依代。属性盛りだくさん。
今までの主人公に比べて大人ですが、めっちゃ好きです。

そして、表と裏を繋ぐ彼が物語の重心になることで、ギルドともCIDとも結社とも黒月とも猟兵とも星杯騎士とも、協力関係にも敵対関係にもなりうる物語が共和国にて開始。

至宝の代わり(というかそのものかもしれませんが)は同じく謎多きC・エプスタイン博士の遺作でもあるオクト・ゲネシス。

敵はアルマータ、庭園、そしてD∴G教団。
ここに共和国というものの歴史を絡めて、元王家と革命についても少し触れられて前作は終わりました。

さて、じゃあ黎の軌跡Ⅱはどうなのか?

このまま、不干渉の時期を終え、物語を転がしても良かったのかもしれません。でも共和国は広くて、登場人物も多い。
勿論黎の軌跡の1作でもキャラに愛着は湧きましたが、次への布石のために、より深掘りというか、街や人の物語を見せるために一作品使ったのかなと思います。

そして、このやり方って多分、今のところ軌跡シリーズしか無理なんじゃないかなと。凄いなと思って終章プレイしてました。
シリーズ11作目。S1202年の空の軌跡FCから内部で8年。現実16年。
TO BE CONTINUED で終わるゲームだからこそできたことなのかな。
このまま続いて欲しいし、いつまでもやっていたいし、でもきちんと完結もして欲しいシリーズですね。

考察(今作で明かされたこと/進んだこと)

先に書いたように、今作は深掘り回と布石回ということで、正直あまり明かされてません。今作で出た謎は明かされましたけど。
ただ、それでもサブ的な明かされた謎とか設定とか関係性は大分あるので書いてみます。

レンについて
こちらは明かされた謎とかでは正直無いのですが、最初に持ってきました。
楽園の場所が明かされ、そして、エステル達に包まれ、出会いに育まれ、奥底に封じられたトラウマをキチンと乗り越えさせた。
今後、どうゼムリアが動いていくのかはわかりませんが、メタ的に考えたらそこにレンメインで組み入れることはできなさそうなので、レンの成長と過去との決別は、あってくれて嬉しかったです

カトルの出生
前作で仄めかされていたD∴Gとの関わり。
レンの楽園時代のカトルとの関係は?と思っていましたがここは無関係で、別のロッジ、そして両親が教団の人間であり、両性具有として生まれた人間であることが明かされました。
破戒さんのあれこれにより、天使の力を降ろされる。力が少し残ったらしいですが今後どうなるのかですね。

ヴァンのこれまでの空白期間
リオンとの会話の中で明かされた、というか少し触れられましたが、なぜエレイン達の前から姿を消したのかがわかりましたね。
そして、暴走しそうな力を抑えながら、おそらくエレイン達から、街から離れていく最中にベルガルド師父に拾われた。
しかし、魔王の事は、この時に知ったのかそれとも既に知っていたのかは不明。

黒月について
ツァオがとうとう長老家に食い込みました。
零の軌跡、クロスベルから何だかんだ絡んでた身からしたらちょっと感慨深いですね。兄弟設定の要否はさておき、リー家再興の話は過去作であっただろうか?何にしてもツァオさんおめでとうございます。

東方について
東方の荒廃の原因は七曜脈の枯渇であること、それに伴う植生の維持に不可欠な環境の欠如と災害の増加というのが明記されました。
化石燃料より良いけど、七曜石に頼っている以上、自然回復頼るのみではいけないと。スマートグリッド化と、SDGs的な概念まで出てきたので、使いすぎ駄目という話にもなるのでしょうか。

ニナ・フェンリィ
明かされた謎に入れるのは非常に抵抗がありますが、とりあえず前進したということで笑
一つは、あからさまに僧兵長かと思いきや、違ったということ。
終わりの聖女って?魔眼持ち? という謎が増えた感はあれど、アシュラッドさんが従っている、協会所属の外法刈りの上の方なのは間違いないですね。

クレイユ村は滅んだ
ここは色々考察あれど、きちんと失われたことが明言されましたね。
ディンゴ・ブラッドの中間の<C>
前作の後の考察で、C・エプスタインなのかとか、ルーファスなのかとか書いたけど、全部言及された上でディンゴさん。
確かに亡くなった直後からでしたね、Cからのメール。

庭園のその後
管理人が不在になった後どうなっているのかは不明だったが、メルキオルによる蠱毒発動で、新たに執行者になった双子さん以外は全滅したと判明。

こんなところでしょうか。

考察(今作で進んだこと:モブ編)

地味にいろんな驚きがありました今作もモブ!

ライアン議員
やはりエリィパパだった!
最後の方のエリィとの電話で、エリィもクロスベルの政界デビューと言っていておおってなりました!

ユリアン
今作のモブの中で1,2を争う、「えっ!?」ってなったモブ。
アニエスのクラスメイトで、トールズⅦ組からの留学生というのは黎の軌跡で出ていましたが、それに加えてヴァンダイク元帥(元って出てたから引退したとは思う)の孫なの!? びっくりですよ。

リラさん
リベールショップだ、と思いつつ最初にぱっと気づかなかったことをお許しください笑 まさかここであのメイドのリラさんだと思いませんって。

老師(ユン・カーファイ)
斑鳩の先代頭領だったことが判明。
1000年続く闇の剣ー黒シン一刀流から、光の剣ー八葉一刀流を生み出した。
天元眼の持ち主らしい。未来を見通す目を持ってても不思議じゃないってカシウスもリィンも言ってましたね。本当に魔眼持ちか。
いつ本人が出てくるのだろうか

カシム(カムシンさん)
え、ミラベルさんとそういったご関係?
ええー!?

街の人達
旧市街に住んでいたレイモンドとキャロルとジェスが、シェアハウスを解消してそれぞれの道を歩いてる。
最後学園祭で三人で話していて切ない!

セイラとルルアのアイドル二人組がだんだんと売れていっている

雑貨屋のエディが焼き栗屋をきちんとしてて、バーゼリアお嬢様ともいい関係。先が楽しみ。

リバーサイドの走っている二人もいい雰囲気。来季くっつくのか楽しみ。

カーチスがアラミス受かって、今作から出てきたノーザンブリア出身のキサラもいいキャラでアラミス入学。
この二人もいいし、キサラのおかげで引きこもりレベッカも外出。

ネイトさんがチャラいけど成長している。
ダスワニさんは相変わらず最高ですね!

ソニア先生の春を祈ってます笑

ただただ街の人達に愛着がより湧いた今作でした。


考察(今作でチラつかされて結局明かされなかったこと)

有りすぎるわけですが、微妙に小出しされた者たちメインで書きます。

ゼクー宇宙基地
まさかの匂わせだけで総スルー。
斑鳩とCIDが何か契約交わしてるけどこの関係なのかどうなのか。
→アップデートで崑崙に建設&斑鳩が隠蔽警護であったことが明言

世界が終わるとは?
C・エプスタイン博士の手記に対して、ディンゴが最期に今回のこれは例外だと言っていたので、この後の不干渉期間が終わった後の次回作以降に激動になるのでしょう。
そろそろ、ドン!、って終わるのかな。

結社とは/星杯騎士とは/悪魔とは
特に進展なし!でも執行者が22と数決まってて大アルカナと同じなのは初めて出てきました。また、結社や星杯騎士の個々のメンバとのつながりは深まりましたね。

リリヤ(エプスタイン博士の養女)の半生 / アニエスの血筋
あまり進展なし。
でも、今回これだけ革命を引っ張るってことは、アニエスは生まれ変わり説もあるのかな?獅子心皇帝よく出てくるなーと思ったらオズボーンさんが、の再来とか。何か公園の像が誰かに似てる、アニエスは不在ってのもあったし(似ているように見えなかったから???のままなのですが)

ゲネシス
ゲネシスとは何なのか、というのは明かされました。
第八原理観測機関。因果律を観測する装置。人の原罪を観測する装置。
観測した因果律をリセットできるのが副産物。
つまり何?
至宝でもない、一個人の作成した導力器が世界の因果律を観測したり、リセットしたり、失われた言葉になったりしないよねと考えると時属性の至宝が濃厚な気もしますが果たして。何かあまりにもそういう雰囲気ありすぎて、ちょっとその先があるんじゃないかと期待してしまいます。

そして原罪とは。
キリスト教的にいうと、創世記の、アダムが蛇に唆されてエデンの知恵の実を食べたことだと思いますが。
ゼムリアにおける原罪は何でしょうか?
世界が書き換えられたこと、と関係があるのでしょうか。
書き換えられたことにより、72柱の悪魔に加わった5つの魔王。
枷としてのグレンデル。メアというホロウ。
関係が気になりますね。

また、今作で改めて因果律が分岐することは示されました。
過去零碧に於けるキーアの書き換えは、同じくやり直しでしたが、あちらも導力を用いて本人にはリスクのないやり直しでした。
その後も幻の至宝として、因果律を見てルートを選んでいた節があったので、ゲネシスも同様のメカニズムなのでしょうか。
(そもそもあれは本当にタイムリープなのかも少し謎です。因果律を投影して、あり得る未来を見ているのが記憶として反映されているのか、それともリセットと言っていた通り戻っているのか)

ただ、気になるのはどちらも導力ネットワークが整備された場所に置いての本人たちにはリスクのない巻き戻りです。
でも、何のリスクもコストもない事象は無いと思うので、その歪が東方などに現れているのではないか(導力が枯渇)。あるいは少し戻すくらいならそんなに影響がない(かつての世界の書き換えがやばいのか)

とりあえずきっと急変していきそうな次回に期待!

御伽の庭城(メルヒェンガルテン)
皆を使えるファンサービスといえばそれまでだけど、これが乗っ取られた意味が読み取れなかったのは残念。色々リソースを使って侵食に使っていたのはそのとおりだけど、最終章でも淡々と9階層目があって最終階層でも特になかったような。
もしかしたらボスが原罪絡みだったりしたんだろうか?二周目で確認。

アップデートでその後が出ましたね。
エゼル記か、空3rdの始まりが思い出されますね。

無貌なる白き魔王 メタトロス・ザイオン
高慢なる媒介者
気になります。

そして最後のトリオンタワーでの、崑崙山脈にゼクー宇宙基地が、そして斑鳩は警備か、そうなると運び屋の彼女は、もしかして飛空挺じゃなくて宇宙飛行士としての訓練を受けてるのですかね。

ハミルトン博士の思わせぶり、黒幕とかではないと思いますが、やはり何かを知ってらっしゃるのか、、ディンゴさんありがとう、とは?

黎の軌跡3を待ちます!

クリアして勢いで書きましたが、とりあえず楽しかったです。
ファルコムさんに感謝!

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