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【探究学習編①】2022年から始まる探究学習って実際どんなことするの?

みなさんこんにちは。一般社団法人Foraの藤村です。
このnoteでは、これからマガジン企画として探究学習について考えていきたいと思います。
2022年から全国の学校で総合的な探究の時間がスタートします。これまでの総合的な学習の時間を発展させる形でスタートする探究学習についてForaなりの考えをまとめていきたいと思います。
とはいえ、探究学習をまとめると言っても、扱う内容も多くなり、膨大になってしまいます。そこで要点に絞り、そして、マガジン企画でこれからまとめていければと思います。

連載「生徒の学び続ける意欲と能力を育む探究学習を実施するには」

①イントロダクション(生徒が探究するイメージ)
②導入の社会的背景
③探究学習の通して、どのような生徒にどうなってほしいのか
④数年を見越したカリキュラムについて
⑤教材や核となるコンテンツ
⑥探究学習での教員の関わり方
⑦評価方法

上記の7つの内容について考えていければと思います。
今回は①探究学習のイメージを掴んでもらうことです。
よろしくお願いします。

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探究学習のイメージ

探究学習と言っても、人によってイメージに違いがあると思います。そこで最初にForaなりの考え方をお伝えするためにも、事例を用いて探究学習のイメージを共有できればと思います。


まずはテーマを設定する

探究学習は、まずはテーマ設定から始まります。テーマ設定は基本的に自由です。知的好奇心を持てるテーマだとよいでしょう。できれば、総合的な探究の時間で書かれているように、自分自身の在り方と重ねることや生徒自身が解きたいと思えるテーマが設定されることが重要です。テーマは1年生の探究と2年生の探究で分けてよいのではと考えてもいます。

今回の事例では、身近な例としてご紹介するためにタピオカミルクティーの事例を用いて探究を行ってもらった話をもとに進めたいと思います。


テーマについて調べ学習をする

次はテーマを設定したら調べ学習を行います。中学生までの調べ学習と同じように、まずはタピオカについて包括的に調べてみます。書籍やWEBサイトなどで幅広く調べます。

大学院生の松島さんに依頼した内容では、タピオカミルクティーが誕生したのは30年前と歴史が浅いことがわかりました。またタピオカの原材料はキャッサバなので、デンプンが豊富であることなどを知ります。

疑問を持つ

探究学習は、疑問をもってその答えを探していく学習です。そのため探究学習は、疑問を持ったところからスタートします。それまでの調べ学習は、探究学習までの下準備とも言えます。

タピオカミルクティーの例では、調べ学習を通して、30年前と歴史が浅かったのを踏まえ、30年以前はどのように利用されていたのだろうかと疑問を持ちました戦前からキャッサバ自体はあるので、どのように消費されていたのだろうかと疑問を持ったところで探究学習がスタートします。


仮説を立てる

探究学習では、答えのない問いを扱います。答えがないので調べてもわからないことも少なくありません。そこで、仮説を立てて、それが合っているかどうかを確かめる方法をとります。仮説は、根拠をもとに推測した答えのことです。調べ学習を重ねながら、これが答えではないかと、根拠をもって推測します。

タピオカミルクティーの例では、以前は食糧だったのではないかと仮説を立てます。根拠としては、タピオカがデンプンが豊富なため、栄養素が高く、食糧として活用できたのではないか、と考えます。このように根拠をもった仮説を立てて、合っているかどうかを確かめていくことで、探究学習が一気に進みやすくなります。


検証計画を立てる

探究学習では、疑問を持つことから始まり、仮説を立ててみます。そして、次の段階では、立てた仮説が合っているかどうかを確かめます。これが検証活動です。仮説を立てて、それを確かめる方法を考えます。研究でも様々な方法があるのですが、最適な検証方法を選びます。

タピオカの例では、人々がタピオカをどのように捉えていたか、を把握することが大切だと考えます。そこで、江戸時代、明治、大正、昭和とさかのぼり、人々がどのようにタピオカを捉えてきたのか、を検証することにします。


検証を実行する

探究学習では、計画を立てるだけではなく、実際に検証活動を実行します。そのため、場合によっては、時間的にも予算的にも立場的にも制約があることがあるでしょう。検証が難しければ、計画を変更するなどして、実現可能な探究活動に繋げていくことが大切です。

タピオカの例では、図書館で新聞や江戸自体の文書などの史料集めを行うことができました。人々の発言の記録などを抜粋して、研究ノートにまとめていきます。


考察する

探究学習では、検証活動をまとめたあと、考察を行います。考察では、検証結果をもとに、どれくらい仮説が正しかったか、自分自身の疑問を解くことができたのかをまとめます。

タピオカの例では、考察を行っているのですが、よろしければ論文全体を読んで頂ければと思いますので、以下のリンクからご覧いただければ幸いです。


まとめ

探究学習では、最後に論文やポスターにまとめて発表します。
以上のように探究学習を進めていきます。探究学習では、問いを立てて、仮説を立てて、検証活動を行って、答えのない問いに対して答えを出していきます。

いかがでしたでしょうか。この記事では探究学習のイメージとして、テーマ設定、リサーチクエスチョンの設定、仮説、検証計画、検証と考察まとめと一連の流れについて説明をしてきました。次回のnoteからそれぞれの詳細について、書いていければと思います。次の記事では、内容に入る前に、そもそも探究学習が導入される背景について書いていきたいと思います。

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このnoteは「場づくりで主体性を育む」をコンセプトに、教育現場での活動経験をもとに「場づくりのためのヒント」をお伝えしたいと始まりました。普段は、高校生向けにキャリア教育や探究学習の指導、大学生向けにファシリテーション講座を開講しています。http://fora.or.jp/

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