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キム・ヒョンジンのおすすめ映画。【県庁おもてなし課】

「当たり前」を強みにする

おはようございます。
本日は【県庁おもてなし課】を紹介します。

作品紹介

この作品は「図書館戦争」「阪急電車」などで有名な作家:有川浩さんの小説であり、2013年に映画化もされました。

舞台は有川浩さんの出身地でもある、高知県。

高知県観光振興部に実在した「おもてなし課」をモデルとし、有川浩さんが実際に観光特使の依頼を受けたことをきっかけとして作られた物語です。

特使を請け負ったものの、以降県庁から何も連絡がなく、どうなっているのかと有川さんがと合わせたところ、実は何も決まってもいなければ進んでもいなかった。。。。
実際に起こったことを題材としてるため、フィクションでありながら、ストーリーはとてもリアルです。

良くも悪くも大らかすぎるお役所、やる気はあるのに組織の中で空回りしてしまう若手職員、行政の甘さを容赦なく突っ込む小説家に、発想が奇抜すぎて役所を追い出されたやり手職員。

地域復興に奔走する人々をコミカルに描きながらも、思い通りにいかない仕事のもどかしさも描かれています。

映画では、やる気のある若手職員、掛水を錦戸亮さん、有能なアルバイト、多紀を堀北真希さんが演じています。

自分たちの強みは何か

観光振興部にある「県庁おもてなし課」の役目は、高知県の魅力を発信し、観光客に来てもらうことです。
そのために「有名人に観光特使になってもらってPRしてもらおう!」とするのですが、有名人に「特使になってください!」と丸投げして放置してしまう、というような仕事っぷりです。
意気込んでいた掛水は、「スピード感の無いお役所気質」と「特使」を依頼した小説家・吉門にばっさりと言われてしまいます。

「おもてなし課」内でも「高知県の魅力とは何か」「どうしたら観光客が来てくれるのか」とあれやこれやと考えますが、どうもぱっとしません。

「一般の感覚が無い」とこれまたばっさりと吉門に言われた掛水は、市役所職員とは違う柔軟な発想をする多紀と共に奔走します。

「高知県(自分たち)には自然しかない」と思い込んでいた「おもてなし課」のメンバーですが、「それこそが宝だ!!」との発想を持つ清遠との出会いから考え方を変えていきます。

「高知県をレジャーランド化すればいい!!」と、役所からするとぶっ飛んだ発想を持つ清遠ですが、観光客目線で高知県各所を廻った掛水と多紀は、あらためて高知県が持つ強みと清遠の言葉の意味に気がつきます。

新商品の開発、新しいサービス、観光客のおもてなし。
何をするにしても「顧客目線」が一番大事です。

自分にとっても「当たり前」は、他の人からすると「特別」であるという場合があるのです。

一度引いて見てみる

強みとは、ギャップです。
他との違いにこそ価値があります。

「自然しか無い」と思い込んでいた掛水達ですが、その「自然」こそが都会から来る観光客が求める「価値」だったのです。
映画では、掛水と多紀がパラグライダーやカヤックを満喫するシーンがとても楽し気に描かれています。
セリフが無くても、高知県の雄大な自然と心からレジャーを楽しんでいる2人の姿が、非常に印象的です。


商品にしてもサービスにしても、自分自身にしても、強みがわからなくなった時は一度「お客さん」として一歩引いて見つめ直すことが大切です。
あたらめて「強み」に気づくことで、次にどう活かすか、ということを考えることができます。

また、仕事のことだけでなく自分自身の「強み」探しにも、第三者目線で自分を俯瞰的に見ることは役立ちます。

灯台下暗し、と言うように、近すぎると「強み」が見えなくなってしまうことがあります。
私も、私自身の強み、私の事業の強み、そして一緒に働いている仲間の強みに気づき、それを最大限活かしていく経営者でありたいと思っています。
そのためにも、顧客目線を忘れず、広い視野を持つ努力を続けていきます。

キム・ヒョンジン


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