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【無料】1.18ゼミ記事「ママ、いつ来るの?」

どうも、やまもです。
いつも記事を読んでいただき、ありがとうございます。
今日もせっせとゼミ記事を書いていましたが、「今日は全文公開にしよう!」と思いつきました。ゼミ記事を最後まで読むと、こんな感じです。


↓↓ここからが記事の本文です↓↓


たて続けに研修会やら訪問がありまして、情報が渋滞しています。

が、研修じゃないところから記事を書いてみます。
こちらのツイート、ご覧になりましたか?
ぜひ返信?リプ?ツリー?も読んでいただき、話を続けましょう。

さて、この事例にみなさんはどう向き合いますか。
というより、子どもにどう対応するのが良いのでしょう。

私は2つのポイントがあると考えます。

1つはツイート主さんも返信?リプ?でおっしゃっていた「肯定語と否定語」についてです。もっとシンプルにいうと「来ない」という言葉を使う文章にするか、「来る」という言葉を使う文章にするか、ですね。


(いつもの冒頭無料だと、このあたりで終わりです。では続きです。)


どうでしょう。みなさんはどちらを使っている印象がありますか?
「〇〇したら✕✕しようね。」
「〇〇しないと✕✕できないからね。」

「遊んでたらお母さん”来る”ね。」
「しばらくお母さん”来ない”ね。」

否定語の使用、けっこう多いです。理由は簡単で、否定語の指示の方が子どもたちが動くからです。脅しですからね、そりゃ動きます。
保育者は「否定後の方が子どもたちが動く」ということを知った上で、否定語を使わない専門性があるといいと私は考えます。滅多に抜かない刀を持っておくんです。最近の保育も子育ても、この滅多に抜かないべき刀を振り回している印象があります。滅多に抜かないでください。

「滅多に」を多用していますが、これは抜いてはいけないと勘違いされても困るからです。これも私見ですが、その刀は持っていた方がいい。使わないから置いておくと、必要な時に抜けません。
持っている。けれど滅多に抜かない。これが専門性です。

ちなみに、否定語を使わない方がいい理由のもう一つに「子どもは話をすべて聞いていない」というのもあると思います。大人の話す言葉の7割も聞いていないと考えると、断片しか聞いていないんです。つまり「〇〇すると」とか「〇〇しないと」みたいなところは聞こえていない(耳には入るが脳には入らない)可能性があります。
そうなると「来る」「来ない」という短い単語だけを拾うことになります。

「〜〜〜〜来ない〜〜。」と聞こえてきたら「来ないの!?」と焦ります。
「〜〜〜〜来る〜〜〜。」と聞こえたら「よく分からんけど来るんだな。」となりますよね。
そりゃ「来る」の方が嬉しいわけです。

未満児が急に「ぎゃー!」となる場面があります。保育者の「〜〜〜できない〜〜」とか「〜〜〜〜食べられない〜〜」といった否定語だけを拾った時です。気付いていましたか?乳幼児に「〇〇だったら」という条件を考えるのはまだ難しいので単純に聞こえてきた(聞き取れた)言葉で状況を判断します。やっぱり肯定語、大切です。


脱線しましたが、1つ目のポイントは「肯定語と否定語」でした。

ただ、私はツイートの事例でもっと大事な点があると思うんです。「来るよ」とか「来ないよ」とか、そういう話ではないところです。


それは「共感」です。

子どもの質問を思い出してみましょう。
朝登園してすぐに「ママ、いつお迎え来るの…?」です。


この子の伝えたいことはなんでしょう。
寂しい。悲しい。辛い。ママに会いたい…ですよね。

言葉通りに「いつ」に注目して「午後5時10分に来ます」と伝えて「そっかぁ、5時10分かー。」とはなりません。さらに、「来る」とか「来ない」とかいう言葉も、もしかすると子どもにとっては関係ないのでは?と私は思ってしまいました。
だって、伝えたいのは寂しい気持ちですし。

そう考えると、最適解は「ママに会いたいんだね。寂しいね。」なのかもしれません。子どもの本心をとらえた返答の一つです。

ちなみに「お母さん、あとで来るね。あ、ここに楽しそうなおもちゃがあるよ。」と泣かないで遊ぶことを優先するあまり、共感が抜けている方もいるかもしれません。私もおもちゃに誘導することもありますし、先ほどの「来る」に言及することもあります。ただ、第一優先が共感です!このあたり、細かいところですが大切です。


いかがでしょうか。異論は認めます。人それぞれの最適解がありますので。

ツイート主さんは現場で聞いた「来ない」という声に違和感を覚えてのツイートだったと推察されます。なので「来ない」ではなく「来る」の方が良いよね!という内容なのでしょう。その違和感をもつことができる保育者がたくさんいることを望みます。
考える機会をいただき、ありがとうございます。


ではでは。


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