【学つぶ #10】2つのものを捨てられるようにしておく
どうも、主任やまもです。
幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研究室を運営したりしています。
「学びのつぶやきプロジェクト」というのをゆるゆると進めております。新任の保育者や実習生に伝えたい言葉をツイートから探していく企画です。
最終的に冊子になればいいなと思っています。
前回の解説はこちら
学びのつぶやき解説
本日のつぶやきはこちら。
つなさんのツイートです。
つなさんはどんな気持ちでツイートしたのかな、と考えてみましたが、もちろん分かるわけもなく…。
あまりポジティブな気持ちではなかったのかな。そうなるとツイートの本意とは違った解釈の記事になるかもしれません。
記事ができたら、つなさんに連絡してみようっと。
好かれたい気持ちを捨てる
人は人に好かれていたい生き物です。子ども(園児)にも好かれていたい。慕われていたい。そんな気持ちは当然のようにあります。
ただ、それによって伝えるべきことを伝えられないのは問題です。
「子どもが可愛いから」「自分が嫌われたくないから」「子どもに怒る(叱る)人と思われたくないから」という気持ちが優先されてしまうと、子どもの良くない言動をスルーしてしまいます。
これは誰にとって損失か。
子どもです。
怒る(叱る)ことを避けることによって、「可愛い、大事にしたい」と思っている子どもに損失があります。
子どもを守ったつもりが、子どもに悪影響を与えています。
それでいいですか?(特定の誰かを批判しているっぽく見えますが、もちろんそうではないです!)
子どもに好かれたいと思うのであれば、善きを認め、悪しきを注意することがシンプルであり近道です。
ただ、このバランスが難しい。本当に難しい。
なぜなら、人には「当たり前の感覚」と「感情に流される視点」があるからです。
「当たり前の感覚」というのは、だんだん認める(褒める)ことができなくなる現象です。
みんな出来ていることだから。とか、前に出来るようになったことだから。などの「当たり前」が現れてしまい、認めるハードルを上げてしまいます。
もっと単純に、認めることを安売りしたらいいのにね。
「感情に流される視点」というのは、簡単にいうとイライラしだすと悪いところしか見えなくなる現象のことです。
私たちは普段は認めると注意のバランスをとろうと頭で考えて調節することができます。ですが、感情が乱れる(特に怒り)と、その調節をすることができません。
これは万人に共通のことです。「私は大丈夫」と思ってはいけません。どんな人でも起こります。
この「当たり前の感覚」と「感情に流される視点」が自分の頭(心)にあることを理解しながら、子どもをたくさん認めて、伝えるべきことは伝える。あとはたくさん話を聞いてあげられたら、好かれること間違いなしです。
そしてそして、好かれたい気持ちは大人(後輩や先輩や上司)に対しても持っているのが人の性です。
伝えるべきことが自分の好かれたい欲のせいで伝えられない。
園にとってマイナスですね。
プライドを捨てる
大人にも言いたいことを言えた方がいいよね、という話をしましたが、そのためには受け取る側のマインドも大事です。
このマインドがない先輩や上司に言いたいことを言ってしまうと、ここには書けない規模で大炎上するでしょう笑。気をつけてね。
ということで、先輩側になった時のために続きを読んでください。
先輩は頭が凝り固まってしまいやすいです。経験もありますし。自分が今までにうまくいった経験が、その他の知識や知恵を否定しやすくなってしまいます。
でも、ちょっと待ってください。
そのうまくいった経験、たまたま失敗していないだけかもしれません。たまたまの偶然です。それに盲信してしまうと、そのうち大きな失敗に繋がるかもしれません。
そうならないために、何ができるか。
新しいことに興味を持つこと。学ぶこと。後輩の言うことでも取り入れること。試すこと。
〇年目だから、という妙なプライドは捨てましょう。自分は知っているという勘違いを捨てましょう。無知の知です。ソクラテスです。か?(不安)バカの壁です。か?(不安)
信念や芯はあったとしても、プライドは持たない。常に前に進むために自分を疑う。なんて、そんなカッコいい言葉はいらないので、とにかく新しい情報を取り入れる心持ちでありたいです。
また、変なプライドは子どもに対してもあります。
子どもに謝れない大人がいます。子どもに謝れない保育者がいます。
「みんなだってさー」と自分のミスを横によける。それを聞いて育った子どもが「○○くんだってさー」というと「そうじゃないでしょ」と怒る。
そんなことがまかり通っている現状もありますよね。ないですか?(不安)
そんなとこでもプライドを捨てて、子どもとまっすぐ向き合いたいです。
まとめ
つなさんのツイートから、2つのことを捨てるお話でした。
最後に、私が自園の実習生や新任の先生に伝えている「捨てちゃいけないもの」も伝えておきます。
それは「違うな」という感覚です。
「あの先生がやっているからすべて正しい」「この先生のやることはすべて間違っている」「この園のやり方はこうなんだ。私もそうしていこう」こういう考えは危険です。
自分の保育観と違うことに対して、言われたとおりにやってみることも大切。でも、それでも違ったら「違うな」を忘れない。
何年かして、自分でしたいことができることが増えた時に自分の方法をする。「違うな」ということに流されないし、染まらない。
私が通った道です。
所説あると思います。その人その人の通った道がありますので。
ではでは。
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