園長職とポリシーブック

新学期が目の前です。
夜中に起きる用事があって、そこから珍しく眠れなくなってしまいました。

頭の中は仕事のこと。
幼稚園のこと、入園式の式辞のこと、新年度会議のこと、溜まっている要録のチェックのこと、、、。
20分経っても寝られず、午前3時すぎでしたがベッドから出ました。

私が園長になる新体制、すでに暗雲が立ちこめる(と勝手に思っている)状態ではありますが始まります。大学を卒業し、新卒で働き出す時のワクワクソワソワした気持ちとは違った、なんとも重い感じ。これが職員の将来を背負っていく重圧なんでしょうか。


新体制が始まるのあたり、一冊の冊子を作りました。ポリシーブックと言います。中身は私が職員のみんなで共有したいことが書いてあります。こども家庭庁から出されている最新の文言もあれば、小学校との接続の研修に出てきた文言もあります。私の関心のある幸福学やウェルビーイングの要素も入っています。このあたりが受け入れられない可能性はありますが、でも次回の幼稚園教育要領にはウェルビーイングという文言が入るような話もあります。(汐見先生と直接お話した際に聞いてみました。)

そんな要素と私の願いがいっぱいに詰まったポリシーブックです。
2024のタイトルとして「子どもの味方」と名付けました。「子どもの見方(捉え方)」ともかかっています!名付けてからしばらく経って気付いたので、完全に後付けです。

ゼミのメンバーには全ページ公開しますが、せっかくなので誰でも読めるこの記事でも少し公開します。
例えば、、、

「『無意識に』ネガティブな言葉をかける」から「『意識して』ポジティブな言葉をかける」へ

子どもにネガティブな言葉を使うのは簡単なことです。できていないことに目をむけて注意と指導をすればいいからです。
しかも、私たちは子どもを無意識にそういう目で見るようになっています。無意識に、です。
子どもにポジティブな言葉を使うのは労力を使います。無意識にできていないところに目がむくからです。でも、子どもとの関係をつくり、子ども自身が行動していく力を付けるのは絶対にポジティブな言葉かけです。
意識して前向きな言葉をかけてください。
意識してポジティブな声をかけるのも、保育者の専門性の一つだと私は考えます。


、、、いかがでしょうか。
こんな私の叫びが11こ書かれています。

「とにかく集団・挑戦・責任・自分で、を求める」から「安心の土台を忘れない」へ

「ダメなものはダメと譲らない」から「短時間でも付き合ってみる」へ

「今できるようになれと願う」から「明日できるようになると願う」へ

などなど。

正直なところ、職員がウンザリしないか、このポリシーブックができてからヒヤヒヤしています。現場を批判していると思われるかな、とか。正直、現場への批判的な部分もあります。でも、毎日目の前の子どもと真剣に向き合っている先生たちの姿も見ているし苦悩もわかっています。

その狭間で、理想を忘れないで語っていく。
目指す方向性を見失わない。

これが園長のスタンスだと、今は考えています。


ということで、ここから下にポリシーブックのpdfデータを置いておきます。ゼミメンバーの皆さんはぜひ開いて読んでみてください。フォトアルバムではありますが、小さく小さく自費出版した私の叫びです。


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