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【学つぶ #11】日本の学校は否定が多いのか
どうも、主任やまもです。
幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研究室を運営したりしています。
「学びのつぶやきプロジェクト」というのをゆるゆると進めております。新任の保育者や実習生に伝えたい言葉をツイートから探していく企画です。
最終的に冊子になればいいなと思っています。
前回の解説はこちら
学びのつぶやき解説
本日のつぶやきはこちら。
「日本の学校は否定される事が多い」
— わいじー (@YG_exciting) August 14, 2021
この言葉は重い…
「何でもOK」「褒めて育てる」のではなく「否定されない」とか「尊重される」等が重要って事だろう。
わいじーさんは幼稚園の先生です。
意外と幼稚園の先生に出会わないSNS業界です。
最近よくボヤいていますが、セミナーも保育園向けがメインな気がしています。幼稚園メインでも内容は変わらない気もしますが…。
間違っていることは間違っている、のか
さて、ツイートです。
日本の学校は否定される事が多い
楽天モバイルのCMのようですね。「日本の学校は否定しすぎるっ!」みたいな。
これは紛れもない事実だと私は思います。
ただ、「日本の」というところには多少の疑問があります。
他国はどうではないのか?
これは答えが分かりません。グローバルな方に聞いてみてほしいです。
もしかすると、「日本の」は含まれない「学校は否定される事が多い」が正しいのかも?
日本では、間違いは間違いとして処理されていると思います。
変な日本語ですね。分かっています。
でも、この感覚はリアルにあるんです。
間違いに間違いと言って何が悪い?
そう言われるかもしれませんが、これって本当に正しいのでしょうか。
私たちは子どもの「できる」を増やしたいです。
この「できる」も厄介なのですが、技術的なことに限らないです。
気持ちもそうです。10の姿や非認知スキルも含みます。
それらの「できる」を増やしていくのが保育です。
そう考えると、間違いに対してストレートに「あなたは間違っている」と否定することが子どものためなのでしょうか。
あまりそうとは思わない人が多いと思います。
できていないことや否定をそのまま言葉にして伝えるところに、日本の教育の悪さが出ています。
じゃあ、どうします?
やっぱり頑張ったことに焦点を当てたいですよね。
そう、プロセス(過程)です。
私たちは答えを知ってはいるけれど、いざ現場に立つとそうはいかないんです。矛盾。
癖が抜けないのか。本心では答えに納得できていないのか。
感情に支配されているのか。理由はいろいろです。
間違いは間違いですし、失敗は失敗です。
ですが、そのまま言葉にして子どものためにはならないので、頑張ったところやなんで上手くいかなかったかを考えて励ます保育者でありたいです。
保育形態の違いが影響?
先ほど「日本だけ否定が多いのか?」と疑問を呈したのですが、仮に日本が特段子どもに対して否定的であるとして、その原因は何でしょう。
私が考えた原因が一つあります。
日本は一斉活動、一斉生活が他国より多いのではないか。
「一斉」をたくさんの場面で求めている結果、そこから逸れた人を否定する回数が増えているのではないでしょうか。
そうなると、否定的な言葉が多いのは保育者や教師の質の問題よりも、保育(教育)システムに問題があることになります。
どっちだ?
間違いを間違いと伝えすぎている保育者の問題なのか、
それとも、
保育や学習の形態が一斉すぎるシステムの問題なのか。
また中途半端なことを言いますが、どちらかが悪いと決めることはできません。園によって違うかもしれませんし。
主体性という言葉があちらこちらで言われていますが、その意味がまだまだ共有されていない気がします。私も答えがブレブレです。
必ずしも自由保育が主体性!ではないですし、必ずしも一斉活動には主体性がない!ではないですよね?そんな簡単な問題ではないです。
一斉活動や一斉生活には「みんなで」という部分に制限(ルール)があるので、注意(否定)が多くなりがちなのは明白です。
まとめ
わいじーさんのツイートから、否定される日本の教育保育現場について考えてみました。
「否定するのが悪いこと」とすると、放任主義に振り切れてしまう人が出てきますし、否定や注意は「当たり前」「仕方ない」と言う人も少なからずいます。
たぶんの話。
できていることをできていると伝えることに慣れること。
できない・間違いを正義と思って全てを指摘しないこと。
長い目で成長を見守ること。
一斉の生活や活動を見直すこと。
このあたりに次に進む一歩がある気がします。
ではでは。
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