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【学つぶ #9】同じことを何万回も言う生活

どうも、主任やまもです。

幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研究室を運営したりしています。

「学びのつぶやきプロジェクト」というのをゆるゆると進めております。新任の保育者や実習生に伝えたい言葉をツイートから探していく企画です。

最終的に冊子になればいいなと思っています。


前回の解説はこちら


学びのつぶやき解説

本日のつぶやきはこちら。

※子育てとありますが、保育も同じです。関係ないと思わず読んでください。


隣の芝は青い

子どもと思うように生活できない時に読み返したくなるツイートですね。親野智可等さんの言葉です。

この言葉の救いは「誰がやってもそうなる」という部分にあると思います。

「隣の芝は青い」という言葉があるように、自分よりも他人の方がうまくやっているように見えるものです。これは日本特有の感覚なんですかね?

調べてみます。



調べました。

なんとこの言葉、アメリカのことわざでした。アメリカから日本に入ってきた言葉なんですね。ということは、自分より他人がよく見えるのは世界共通なんですね。


子育てもそうです。「隣の○○くんはあんなに立派。うちの子と1歳しか違わないのに。」なんてことはざらにあります。電車の中の子どもの様子や公園で遊んでいる様子を見て思うことはありますよね。でも、世界共通で周りの方がよく見えるんですね。

さらに日本特有の謙虚さ。家族を低く評価する文化がありますよね。それも影響していると思います。「いやいやうちの子なんて…」というやつです。それってソトの話で、ウチではもっと子どもを持ち上げていいと思うんですが…ウチでも低い評価になっていませんか?


ツイートに戻ります。

子育てとは、子供に同じことを何万回も言う生活です。

この言葉は痛快です。「何回同じこと言えばわかるの!!」という言葉の明確なアンサーですね。


何万回も言う、と思いながら何回も言うか。
何万回も言うと知らないで何回も言うか。


疲労もイライラも違うと思いませんか?

親野さんは「そういうものなので、諦めて、楽しく言いましょう」と投げかけています。怒って言っても楽しく言っても回数が同じなら、怒る必要がないですよね。非常に頷けます。


大人からの言葉

「怒って言っても楽しく言っても、数万回同じことを言う」という話でしたが、大人が子どもにかける言葉の影響力は本当に大きいです。

例えば、子どもが使う言葉の頻度は、身近な大人の使う言葉が多くなります。当たり前ですよね。耳で聞くポジティブネガティブの割合が基準となって、子どもも言葉を使うのですから。

よく「子どもができていないから注意をして叱るのは当然だ。そうなると自然とネガティブな言葉は多くなる。」という意見を持つ方がいます。介護してもらう時に、我が子にそう思われるでしょう。


他にも、大人の言葉は子どものやる気を起こすことも削ぐこともできます。

親野さんは別のツイートでやる気をそぐ言葉を集めています。

あれ?保育現場でけっこう聞く言葉じゃないですか?

まぐれ、めずらしい、もっとできる、できたけど○○、もっと早く、自分からできたら

この辺は特によく聞きます。私の周りだけ?


私も以前から発信していることがあります。

子どもに声をかけると時に、認める(褒める)なら認める(褒める)。です。

当たり前に聞こえる言葉ですが、上のようなやる気を削ぐ言葉をつけがちです。無意識に。

ここ大事です。無意識に。

なので、認める時は認める言葉だけをシンプルに伝えてください。と発信しています。みなさんもお気をつけて。


まとめ

親野智可等さんのツイートを紹介しました。

子どもを育てるということは、大変です。子どもの成長は三歩進んで二歩下がる。大人は(自分が歩んできた道ではあるけれど)もどかしい気持ちでいっぱいになることもあります。

そんな時はぜひ面白がる意識を思い出してください。私の活動のテーマである「子どもを面白がる。保育を面白がる。」です。

面白がらないと、面白くなりません。

大変だ、と思い続けていて途中で面白くなることはないんです。

なので、大変の中の小さな面白さを見つけましょう。そこから面白さを広げていきましょう。


大変でも面白くても、子どもが成人するまでは20年です。


ではでは。



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