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#サッカードラフト会議2018 をやってみた。

初noteがこの話題。

昨日、長年の夢であったサッカーのドラフトイベントを開催しました。構想自体は何年も前からあったものを、今年10月に具体化し、11月に会場を押さえ、今回の開催に至りました。

直前に #FIFA全世界ドラフト など似たような趣旨のイベントがあり、後発感が出てしまったのは少々誤算ではありましたが、ルールも設計した上で形式もプロ野球のドラフトっぽく、を意識してやってみたら面白かったので紹介します。

よかったら忘年会や新年会など、Jリーグオフの合間のイベントとしてやってみてもらえたらと思います。

会場はいつもお世話になっている、知る人ぞ知る高円寺のスポーツバーKITEN!さん。

ここに9人の猛者が集いました。※当初はKITEN!店長も含めた10人編成で行う予定でしたが、店長はドラフト候補リストのデータが消失してしまい棄権となりました…

ドラフトのルール設計について

まずは基本的な流れについて

まず意識したのは時間です。最低でも11人の選手を指名するのに、全順位で入札抽選制をとると、かなりの時間がかかってしまいます。会場を貸し切れる時間の都合もありますし、会が間延びしてもよくありません。「3時間以内」いうところを意識しました。

ただ、プロ野球のドラフトをずっと見ている者としては、やはりあの抽選の瞬間が醍醐味です。この後紹介するとおり、ある程度選手選択に制限は加えていますが、サッカー選手は星の数ほどいます。そんな中で「最低1回は抽選機会を作りたい」ということで3巡目まで入札抽選制をとることにしました。4巡目以降はウェーバー制として時間短縮。プロ野球のドラフトと異なり、参加者に順位など付いていないのでウェーバーの順番を入店時のくじ引きで決めることにしました。

そして、今回は監督1名も加えた12人を選出することとしました。同じ選手揃えていても監督が違うだけでイメージも全然違ってくるのがサッカーです。チームのアイデンティティを確立するためには監督の存在は不可欠だと思いました。また、人気TV番組のアメトーークで行われる「芸人ドラフト会議」からインスパイアを受けていて、芸人以外にもMCの隣に付けるアシスタントの女性タレントが指名されるのですが、ここってやっぱり指名する人間の個性が出て面白いところです。なので単純に選手11人だけでなく、それ以外の立場の選出、この機会を設けたいと思い、監督を組み込みました。

本当はジョーカーや守備要員、モチベーターになる第2GKなど個性あるベンチメンバーまで選べるともっと面白いのですが、仮にベンチ5人として計17名。これはあまりにも間延びしてしまうと感じたので、今回は監督のみとしました。

3巡目まで入札抽選制としましたが、「3巡目から監督指名を解禁」とし、どうしても欲しい監督がいるなら3巡目で指名して!という形にしました。チームの方向性を決定づける監督を最初に選べないのはご批判もありそうですが、あくまでドラ1は選手にとって欲しい、上位は選手で競ってほしいという気持ちがありました。また、ここを制限することで監督へ指名が流れず、競合の可能性も高まると思いました。ただ、4巡目以降は入店時のくじ引き順位でのウェーバーということで、ここまでに機会を作らないと不公平感が生じてしまうと感じ、最後の入札抽選である3巡目から、ということにしました。

続いては対象選手、監督について

今回のドラフトは「それなりに金満なチームのGMとなって、金は気にせずJリーグを戦う夢のチームを作る」という設定にしています。ヴィッセルほどじゃないけど、それなりに選り好みできるよという感覚。この方が多くのJリーグサポーターの皆さんも楽しめるのかな、と思いましたので。

よって、対象選手はざっくり言えば

・日本人選手(日本代表レベルも含む)

・Jリーグにいたことのある外国人選手

・Jリーグ経験は無いけど世界的スターではない外国人選手(各チーム1名のみ)

ということになります。

最近ではヴィッセル神戸がイニエスタを引き抜いたり、非現実的だと思われていた移籍も実現する時代となりましたが、そんなにスター選手をガンガン引き抜けるのも非現実的すぎるので一応このような形に。イニエスタは日本に来ましたので、対象となります。

外国人枠は今季のJリーグの基準を準用し基本3人とし、指名が推しチームに偏らないように同クラブからの選出は3名までという制限を付けました。確かこれ、ファンタジーサッカーであったルールだと思いますが、この制限を加えることで、より幅広いところから指名してもらえるようになると思いました。

監督も日本人でS級ライセンス持ちか監督経験のある人、日本で監督経験のある外国人と範囲を制限しました。

長くなりましたがこのような計算の下、今回のルールを設計しました。指名がバラけるほど緩すぎず、窮屈感を感じるほどでもないルールになったのではないかと思います。

準備が楽しすぎる

さて、上記のルールを参加者に提示し戦略を練ってもらったのですが、皆さん口を揃えて言うのが、編成考えているだけで楽しいということ。

自分でルール設計した段階で試しに各ポジション6人ずつくらいで選手リストアップしてみたのですが、この作業が楽しくてたまらないのです。(酒井高徳の字間違えてる…)これは参加者の皆さんも同じだったようで…

このようにスカウティング資料まで持って参戦するものまで。12名の指名に180人リストアップしたという猛者もいました。

当日の流れ

1〜3巡目は入札抽選制で、入札を確認した後、このようにパワーポイントを用いて本家ドラフトのような発表を行いました。スライドは簡単に作れます。(最初のチームの名前が面白すぎて笑ってしまってすみませんでした笑)アシスタントがパソコン2台持参の万全体制でしたが、最悪1台でも回すことは可能だと思います。

前述のルール設計の甲斐もあってか抽選は3巡目まで3回行うことができました。

・1巡目 イニエスタ選手 2球団

・2巡目 フェルナンド・トーレス選手 2球団

・3巡目 三浦俊也監督 2球団

マッチコミッショナーからの「真面目に強いチーム作り目指してね」という通達もあってか、多くの球団がガチ指名に流れ、派手な競合はありませんでしたが、まずまずかな、という印象です。

抽選のくじ引きも、封筒の中に入れることで本家プロ野球ドラフトを再現。当たりの瞬間は非常に盛り上がりました。1〜3巡目の指名確定表は以下の通りです。

4巡目以降はウェーバー方式ということで、持ち時間1分程度の中で順番に指名選手を発言してもらいました。結構スムーズに進み、4〜12巡目の指名を9人で行い約1時間といった感じでした。

※フォルランは無所属ですが今年キッチー(香港)でのプレーがあったので対象。

今回、参加者のサポートチーム内訳が磐田3、千葉2、札幌・仙台・柏・大宮1という少し偏り気味の内容でしたが、同クラブ選手3名縛りもあってか、様々なクラブからの選出が見られたと思います。

準備にもたついたり、Twitterでの情報発信であたふたしたりと、少々時間ロスもありましたが、開会から12巡目まで指名を終えて約2時間でした。まずまずの流れだったかなと思います。

残りの時間でフォーメーションを組んで発表という形になりました。無難にまとまったチームから個性的なコンセプトのチームまで様々です。


雑感

手探りの中でのドラフト会議開催でしたが、参加者のご理解ご協力もあり、スムーズに進められました。ありがとうございました。

運営は司会とデータ入力の2人がいれば回すことは可能です。1名だと忙しいと思いました。外部に発信するためにツイキャス等されるのであればもう少し運営の人数は必要かなという印象です。参加者はツイートする余裕がありそうなので、実況はそちらに振ってしまうのも手だと思います。

9球団(または10球団)はやりやすい数だと思いました。これ以上少ないと競合しませんし、多すぎても時間がかかります。(12球団が限度かもしれません)ただし、「J2ドラフト」など範囲を限定すれば少ない球団数でも(5球団とか)面白くなりそうな気はします。

複雑なルールというお声もありましたが、これくらい制限をかけないとなかなか収拾が付かないのかなと思いました。また、このルールの中でルールを掻い潜る指名をする事もまた楽しかったとの声もありました。

参加者の皆さんにも楽しんでいただけたようなので、是非来年もやりたいと考えてます。その際は自分も球団側として参加したいものですが…笑

我々の事例を参考に、是非同じように楽しんでもらえる方が出てきたらな、と思ってます。

それでは良いお年をお迎えください。


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