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「台湾大学野球留学 」という選択肢


フットランスとは

フットランス/Footransはオランダ発、在福岡のスポーツエージェンシーです。
代表は私、ナガタコウタロウです。漢字は「長田」ですがよく「オサダ」と呼ばれるので、全てカタカナにしています。

事業領域:
 選手エージェント事業
 留学・遠征コーディネート事業
 キャリアコンサルティング事業

仕事の対象としているスポーツは主に球技で、その中でもサッカー、野球、ラグビーに力をいれています。

主な役名:
 
FIFA(国際サッカー連盟)フットボールエージェント
 元JRFU(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会)登録代理人
 海外野球代理人
 国家資格キャリアコンサルタント/アスリートキャリアコーディネーター

古い昔は弱小校の高校球児でしたが、その時にサッカーのエージェントに憧れを持ちました。大学生活を東京で過ごした後に、カナダ、オランダ、ドイツで仕事をして今に至ります。

今はFIFAフットボールエージェントとして、Jリーガーのサポートをしています。同時に私自身も野球をしていたこともあり、海外で野球をしたい選手と海外のチームを繋いでいます。

私が海外に住んでいたこともあり、「スポーツは世界どこにでもあるのだから、日本にこだわらず世界に飛び出したらいいのに」が根底にあります。

■ 台湾大学野球留学をはじめたキッカケ

奨学金を借りて大学に行く学生が急増している

私は2000年代後半に日本で大学を卒業しました。2010年代は主に海外(カナダ、オランダ、ドイツ)で生活をして、そして2018年から再び日本で生活をしています。

スポーツエージェントという仕事柄、体育会の大学生と関わる機会が多くあります。彼らと話している時にあることを強く感じました。

「今の大学生のほとんどがかなりの額の貸与型奨学金を借りている。昔はそんなに借りていた人がいたかな…。」

私が大学生に入学したのはもう20年近く前ですが、肌感覚として周りの友人が10人いたら借りていたのは1-2人でした。それが今では、10人いたら7-8人が借りているような印象です。そこで調べてみました。

今では2人に1人が借りている、激増した奨学金受給者

「全学生のうち奨学金を受給している人の割合(大学昼間部)」

  1990年 - 約20%
→ 2000年 - 約30%
→ 2010年以降 - 約50%

10人に5人(2人に1人)が借りているという調査結果がありました。それでも昔と比べて増えていますが、私の感覚は10人に7-8人で、やや隔たりがあります。

その隔たりの理由は、普段から関わっている体育会学生たちと話すことで見えてきました。体育会学生は、

アルバイトをしている時間がない(禁止されている)
(にも関わらず)部活動でお金がかかる

納得の理由でした。

平均受給額は324万3千円、返す時は400万円

大学生の平均受給額は、労働者福祉中央協議会というところの調査によると4年間で324万3千円とありました。利息分を加えると、将来的に400万円近くを返済することになります。

例えば400万円を借りたとして、新卒の23歳の誕生日から返済を始めたとします。

23-32歳の10年間は毎月1.5万円、33歳からは毎月2万円を返済します。
返済が終わるのは42歳2ヶ月、返済を始めて19年と2ヶ月後に返し終わります。20年近く奨学金を返す生活は楽ではないことは、想像に難くないでしょう。

台湾の大学の野球場。内野が天然芝で大会でも度々使用される

■ 奨学金の対価として何を得るのか

卒業後に残るもの

奨学金を借りて大学に通います。いつかは返さないといけない、返せる見込みがあるから奨学金を借りて大学に通うわけです。

返す手段としてまず最初に、多くの体育会学生は、その道(競技)で食べて行きたいと考えています。ただ、十分に食べていけるような収入があるようなメジャー競技、日本でいう野球、サッカー、バスケットボール、ラグビーなどでプロとなるのはとても難しいです。

またプロ選手ではなくても、いわゆる企業に所属する社会人選手として就職を目指す選手もいます。区分で言うとアマチュア選手になりますが、その就職も簡単ではありません。

プロとしてもアマとしても競技を続けられない場合は、競技から引退をして一般就職を狙います。ただ残念ながら、日本の体育会学生は勉強を(一般学生ほどは)しなくても大学を卒業できます。学生の本分は学業だと言われますが、特に勉強をしているわけではないので、就活で生きるような学力はありません。

それでもまだ有名大学であれば「学歴」が残ります。卒業をしているだけで就職にプラスになります。例えば、早稲田や慶応、明治などが代表的なところです。ただそのような就職が有利になるような有名大学はほんの一握りです。その他の多くは、いわゆる学歴フィルターでふるいにかけられます。特に大手企業では選考に進むことすら許されません。

その場合、大学生活で残るものは

・競技からの引退
・特にしていない勉強
・就職が有利にはならない学歴
・借金

大学生活が終わった時に、人生を生きるための武器になるものはなく、残ったものは返せるかわからない額の借金です。

人生を生きていく武器を作りたい

もちろん学生生活できた友人や経験は残ります。中には「体育会学生は素直で、気力体力があり、愚直に努力できる。だから体育会の経験は無駄ではない。」と言う方もいます。もちろんそのような学生もいます。でもそれは一般学生にもいます。しかもゴロゴロと。
厳しい言い方ですが、競技が仕事(プロや社会人選手)とならなかったレベルの学生です。そこに一般学生と比べた時に、圧倒的に抜けた素直さや気力体力がある学生はそう見られません。

私はその状態は不幸だと思っています。
大学卒業後も競技を続けられるレベルになるかは、大学を卒業する時にしかわかりません。だから入るしかありません。でもその大学に、今よりお金をかけずに卒業ができる方法がないものか。そして卒業後に競技を続けられなくても、人生を生きていく武器を作ることができるのではないかと思うようになりました。

それが台湾大学野球留学をはじめたキッカケです。

次の記事で「台湾大学野球の魅力」をご紹介します!

Footrans / フットランス
・スポーツエージェント

 対象:サッカー・野球・ラグビーなど球技を中心にスポーツ全般
   FIFA(国際サッカー連盟)フットボールエージェント
   元公益財団法人日本ラグビーフットボール協会登録代理人
   海外野球代理人
・国家資格キャリアコンサルタント
・SCSCアスリートキャリアコーディネーター

・スポーツ人材向けTOEICコーチ

現役のスポーツエージェントとして、Jリーガーをはじめとする様々なスポーツ選手の競技生活をサポート。またキャリアコンサルタントとして、プロアスリートだけではなく、学生アスリートや競技者以外のスポーツ人材のキャリアサポートも行う。

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