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【マッチレビュー】ブライトンvsリバプール(プレミアリーグ第20節)

まえがき

この日のブライトンは、マクアリスタがW杯後のリーグ戦では初先発。
注目は1トップに入った18歳の新進気鋭CFファーガソン。高さと強さを活かしてボールを収め、ブライアンの攻撃の起点となれるか。
三苫vsアレクサンダー・アーノルドの対決からも目が離せない。

スタメンは以下の通り。

ブライトン(水色)リバプール(赤)

リバプールのプレスがハマらない!

この試合のキーポイントは、終始リバプールのプレスがハマらなかったことだろう。
その原因は以下の通りだと考える。

  1. プレス時に3対4の数的不利が生まれていた

  2. SBに対するプレスの距離が遠い

ブライトンは、4vs3の数的有利を活かしてボールを保持。
スムーズにSBやトップ下、SHにボールを渡すことができていた。

ボランチのカイセドとマクアリスタはDFラインの間に落ちることはせず、横並びの配置で1タッチを織り交ぜながら、まるで「ロンド」のようにボールを保持していた。

リバプールは、フォーメーションの構造上、ビルドアップの出口であるSBに対するプレス距離は遠かった。
その結果、リバプールは簡単にミドルサードへの侵入を許した。
三苫・マーチにボールが入った暁にはファイナルサードに押し込まれ、苦しい展開が続くことになる。

なぜリバプールがポジション修正を行わなかったのかは分からない。

未完の大器、ファーガソン

今後に向けてまた楽しみな選手が増えた。
2004年生まれ18歳のファーガソンである。

CFに入ったファーガソンは、前線で体を張って攻撃の起点となった。
全ての場面でビルドアップが上手くいくわけではない。
リバプールのプレスがはまり、ロングボールを選ぶ場面ももちろんあった。

しかし、ファーガソンは相手CBのコナテを上手く身体で制しながらボールを収め、ララーナに正確な落としを提供するなどポストプレーヤーとしての役割を十分に果たしていた。

あとがき

三苫vsアレクサンダー・アーノルド。
1対1の局面に関しては、三苫の完勝だったと言ってもよいかもしれない。

スピードに乗った状態からの縦突破だけでなく、静態した状態からの縦突破に対してもアーノルドはついていけなかった。
ゴールこそなかったが、1アシストを決め、3点差の状況にもかかわらず後半46分まで出場と監督からの信頼も確かなものにしている。

トロサールの去就が定かではない状況のなか(泣)、彼の活躍が今のブライトンには欠かせないものとなっていくに違いない。

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