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【2019 The Spring League June Showcase in Mission Viejo まとめ】

6/17-20にアメリカはカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のオレンジカウンティで行われたスカウティングゲーム「The Spring League」にこれまでの実績を評価して頂き招待され、参加してきました。

3日間のキャンプののち、最終日に試合を行いました。
このリーグは、来年2月から生まれ変わる新興リーグ「XFL」と提携しており、試合はXFLのルールに基づいて行われました。
いつも通り、参加しての所感をまとめたいと思います。

〈具体的な結果〉
20日の試合では、28y、57yの2本のFGにトライし、2/2成功の100%の結果を残すことが出来ました。
Kick OffもXFLルール(タッチバックになると35yからオフェンス)なため、エンドゾーンギリギリを狙ったキックを要求されましたが、及第点なパフォーマンスだったと思います。

またキャンプ中のチーム練習では、58yのFGを成功させることができ、その日の練習のMIPの称号「BIG HUNK」を頂きました。

チーム形式のキックのあった実質3日間の中で、57y.58y含む7/8のFGを決めることが出来ました。
試合後、多くのコーチや、視察に来ていたXFLのCEOで現NFL Indianapolis Coltsの正QB Andrew Luckの父でもあるOliver Luck氏より、直接激励の言葉を頂けました。

〈感想〉
◯身体について

キャンプ1週間前に現地入りし、時差ボケや長距離移動での拘束が大変心配でしたが、思った以上に身体は動いてくれました。
これまでの経験で、自分が動けるようになる行動を逆算出来ていたこと、以前からお世話になってる現地のトレーナーの方に調整してもらえたことが大きかったと思います。
住み慣れた土地だったのも運が良かったです。
キャンプでは、普段経験しない連日の練習による疲労もありましたが、雰囲気に流されず身体にフォーカス出来ました。

◯メンタルについて
年明けの挑戦からフォーカスしていた点ですが、確実に成長していると思います。
JKAコーチとの対談でもお話させて頂いています(詳しくはそちらをご覧下さい)が、それに加え今春の試合で得た反省である「自分の出来ることをやるだけ」という点を加え、試合でもより安定したパフォーマンスが出せるようになってきました。
実際、今回アメリカでの初めての試合でしたが、特にそこに対する感情はなくいつも通りの緊張感で臨めました。

◯今回感じたこと
1番は全てに対する「成長」です。
準備(生活、練習、試合、ケアなど含め全て)、身体、メンタル、スキル全てにおいて確実に成長していることを実感できました。
スキルに関しても、キャンプ前にマイケルコーチと練習した際、格段に良くなっていると言ってもらえました。
4日間のキャンプで1試合という短期日程でしたが、これを感じられたことは単純に自信になりました。同時に、やはり周囲の環境やタイミングにも恵まれていると改めて感じることが出来ました。
普段お世話になっている方々、本当にありがとうございます。

また初めての本場でのゲームとなりましたが、「そこに対して特別難しいことはない」ということを学べました。
自分のポジション柄、トイ面という存在がないので、他のポジションだとこれとは異なる感想になるかとは思いますが、

「別に日本の試合だろうとアメリカの試合だろうとトライアウトだろうと、やることは同じだし、やれることも同じ」

ということを実際やって感じられたことは今後のキャリアにとって大きなものになったと思います。

最後に、特別難しいことは無いとは書きましたが、全体のレベルは流石のものだったと思います。
今回の参加者はNFL経験者が32%、CFL経験者が9%だったみたいです。
以前参加していた敏基や李卓くんも書いていましたが、参加者レベルは日本に来ているアメリカ人選手と同等前後のレベル(もちろん飛び抜けて凄いなという選手もいましたが)で、個人的には「こんなものか」と思うところもありました。
しかし試合の中に入ってみると、全体が「そのレベル」であることの違いを感じました。
全体的な激しさ、圧は異なり、キックオフの時も本能的に「あ、リターナーとか他の選手絶対に抜けてこないでほしい」と感じました。日本でこんなに圧を強く感じる選手、環境はありませんでした。

挑戦を重ねるにつれ、自分がNFLレベルに近づいていることを実感しますが、
その一方で本場の選手たちは、その環境が当たり前の中でキャリアを重ねているということに凄さを感じます。
本場の一線級で「やり続ける」ということは、やはりそれだけで意味を持ちます。
もちろん勝てる自信はありますが、スカウト達がNCAA1部スタータークラスを選びがちなこと、アメリカ以外のキャリアを見ないことにも頷けます。
実際自分も経験したことはないのでやってみないと分かりませんが、今の日本には本場トップレベルで「戦える選手」はいても「勝ち続けられる選手」はいないんじゃないかなと思います。

そう思いながらも、自分には目標がありますし、今では、勝てる自信を持っていること、本場で結果を出せるようになってきたことも事実です。
過去のことは何を言っても変わりません。本場でのキャリアのない自分に今できることは変わらず、本場で露出し続けること、成長し続けること、圧倒し続けること、結果を出し続けることです。
自分は自分の出来ることしか出来ません。今回の結果がどう転ぼうとも、タスクフォーカスして、目の前の出来ることをやり続けます。

これからも宜しくお願いします。

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