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楽譜が同じでも奏でる人が違えば音色は変わる

※今回の記事は以前にstand .fmで放送した内容を記事化したものです。

本日のテーマは『楽譜が同じでも奏でる人が違えば音色は変わる』という指導に関する大事なお話です 。

トレーニングの方法を知っていても同じ質のトレーニングができるわけではありません。このような質問をする人がダメという話ではなくて、聞いたところで自分の練習に活かせるのかということを理解しておくことが大切だということです。

僕のチームで上手くいってる練習が違う人のチームでも同じような成果が出るかというとそんなことはありませんトレーニングメニュー自体は今では書籍はもちろんネットやSNSなどで無料で見ることができる時代です。

しかし、大事なのはトレーニングの方法を知ることではないということを理解できていない。指導者がまだまだいるのが現状です。

ただ、練習方法を知りそのルールや進め方を覚えたところでその指導者と同じ質のトレーニングができるという訳ではないのです。

例えるならば、世界的なピアニストが作った素晴らしい曲の楽譜を手に入れてもピアノが弾けるからといってその楽譜を見て演奏したところで音色は全く異なるということです。
つまり、楽譜が同じでも奏でる人が違えば音色は変わるのです。

トレーニングで大事なのは楽譜通りに奏でるのではなくジャズに近い感覚だと思っています、その場の選手や全体の雰囲気などを汲み取り、修正したりルールを追加したりしながら現場でより良いトレーニングを生み出していく必要があるのです。

だからといってアドリブとはいえその場のノリだけで行うのではなく指導の基本的な考え方や軸となる部分を崩してはいけません。
実際に音楽のジャズもアドリブとはいえ決まった小説数やコード進行などの構成に基づいて演奏しておりそのルールに従った上でアレンジしているわけです。

トレーニングでも同じでそのテーマや試合のどの部分を切り抜いた練習なのか軸となる部分を理解していないと良いトレーニングが生まれることはありません。
だからこそ他人から教えてもらったメニューを行う際はその構成の部分をしっかり理解した上で行わないとルールのないジャズになってしまい聞き苦しい音楽が生まれてしまうということです。

他人が作った練習を拝借するということ自体は必要なことだと思いますが上辺だけを真似してしまい本質の部分を理解できていないと意味はないということを知っておいたほうが良いかなと思います。


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