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【読書日記002】新たなことを知ること、それは世界を知ること。

こんにちは。
今回は2月に読んだ本のまとめをしていこうと思います!
國分功一郎さんという大変興味深い学者に出会うことになった。

#005. <責任>の生成-國分功一郎/熊谷普一郎

「中動態の世界」「暇と退屈の倫理学」と合わせて読むことが推奨。
僕は本書が入口だったので、大変難解だった。
最終目標は”責任”という概念の問い直し
自分のしたことをどう引責(引き受ける)状態になるかを本気で検討する。

本書の中で、いくつかヒントになる示唆が書かれている。
①一度免責にすることで、責任の所在を対象人物から切り離す
②責任を問うということを考えるとき、組織文化と絡めた視点で整理する
⇒学術的に言うのは簡単だが、実際にどう組織に反映させるのかは
僕も含めて今後検討していく必要があるのだろう。
とても発見と学びがある一冊だった。

#006.フットボール批評34 教養としての現代サッカー

ボールを奪うをテーマに批評されたサッカー本。
海外サッカーと日本サッカーはどこが違うのかをプロ選手、各年代のコーチングスタッフの目線を通して記述される。
今後の日本サッカー界のヒントになる要素が満載だった。

個人的なハイライトは、
①レッドブルの野望
②明治大学栗田監督のインタビュー
③クリアソン井筒陸也さんの文章

栗田監督の「後継者には、しっかりと生活を懸けられるような体制を作ってあげなければいけない」には痺れた。
終わりに、前橋育英のコラムがあったのも特記事項。
再読間違いなしの一冊。

#007.楽園のカンヴァス-原田マハ

ある「絵」の真贋を見極めるべく、集められた2人の研究者。
「絵画」小説の最高傑作なのではないだろうか。
画家の史実もベースに楽しみながら、絵の世界に惹き込まれていく。
「絵」に隠された謎を読み解く発想は、これからの美術館巡りにも活きてくるかもしれない。
下記に、好きな文章を引用しておくことにしよう。

”アートを理解する、ということは、この世界を理解する、ということ。アートを愛する、ということは、この世界を愛する、ということ。”
第6章 予言 - p.232

#008. 世界を変える100の技術 -日経BP編

年末に”日本の論点”と合わせて購入した一冊を読了。
これからの”100”の技術を端的にまとめた良書。
個人的には、いろんなアイディアや各企業との融合を考えながら、引き出しを増やす意味合いで読んだ。
今後、辞書として本書を活用していきたいと思う。

仕事で関わりのあるデータやデジタル領域の話題も多いが、
次世代のエネルギー政策や半導体技術など、知らない世界が垣間見れたのは収穫で、「技術」という文脈で世の中を見通してみることは有意義なことなのだろうと思った。

2月は4冊を読了。
國分功一郎著作の「暇と退屈の倫理学」も読み進めているので、3月改めて紹介したいな。
それでは〜。

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