#11 今年も苗場が遠かった話 〜フジロック2022〜
いや〜、終わっちゃいましたね。ポップミュージックを愛するものたちの夏の風物詩、フジロックフェスティバル2022が。国内アクトのみ参加する形で開催された2021年を経て、ようやく海外のアクトの参加も実現、コロナ禍前のスケールにはまだ及ばないものの、いろんな事件やミームを生み出した3日間の熱狂の日々が終わってしまって、ロスになってる人たちで溢れかえっていること請け合いの週明け、正真正銘の“ブルーマンデー“を迎えながら書いています。
…いやいやそんなんちゃうねん言いたいことは。そんなええ感じで振り返られるようなもんちゃうねん今年のフジロックは。個人的には泣く泣く参加を取りやめた昨年も含めると、2019年を最後に遠ざかっている苗場が、今年も遠かったっていうこのやるせない思いをここに吐き出さずにはいられずに、思わずレペゼン播州、関西弁が溢れ出してしまったのです。
そう、いろんな都合があってフル参加は叶わなかったものの土曜日1dayとキャンプサイトチケットを購入、金曜〜日曜のソロキャンプ2泊っていうイレギュラー参加を目論み、もうパッキングをほぼ終えていたフジ開催週の火曜日に、まさかの喉の痛みと発熱… 信じられないことに、これまで2年以上耐え忍び、3度に及ぶワクチンとの格闘も乗り越えてきた僕に、このタイミングでこの仕打ち… 水曜日に陽性反応の診断を受けてジ・エンド。
いや、仕事は無理になって休暇取得、自宅療養していたんですが、幸い発熱も38度ギリギリ下回るくらいでしたし、土曜日にはずいぶん体調も良くなっていたので、楽しみましたよ。公式YouTubeでの配信を。たくさん素晴らしいパフォーマンスが観られたし、現地じゃ絶対無理な組み合わせでかぶりを避けて両方観られるとかもたくさんあったし(現地でレッドマーキーからフィールドオブヘブンって、すいてても30分以上は移動に時間かかりますからね)、落ち込んでた自分もいくらか救われたのは間違いないんです。Halseyみたいな事件もありましたしね。短っ!っていう。
でも違うんですよ。あの現場に行くことが、やっぱりスペシャルなんですよね。暑い中裸足になってところ天国の川に足をちょっとつけてみたりとか、特に見るもんねーなーとか思いながらグリーンステージの後ろの方の芝生に寝っ転がったりとか、んで1日で2万歩とかサイトを歩き回った後、最後にテントに帰って寝るまえにちょっと椅子に腰掛けてチルアウトする瞬間とか。挙げたらキリがないんですよ、苗場に行かなきゃいけない理由なんて。
他のフェスとも比べ物にならなかったりしますしね、音のデカさもクオリティも。こんなデカい音外で出して大丈夫なん?ってなるから、絶対に。特にホワイトステージ、足場は砂地で埃もひどくなりがちなんですが、ここのサウンドはマジで自分が行ったことのあるどのクラブよりも音が良くって。フジロックで復活したコーネリアスがホワイトステージにブッキング発表された時の興奮…あのサウンドスケープをホワイトのあの環境で楽しめるはずだったんですよ…
いろんなことがもう少し落ち着いて、本当に“いつものフジロック“が帰ってくることを祈りつつ、来年こそは苗場で皆さんとお会いしたいものですね。
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