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foodskole講師ご紹介vol.9 /高橋博之さん(ポケットマルシェ)

現在受講を悩まれている方や、foodskoleに興味を持っていただけている方に向けて、個性豊かな講師のみなさんを紹介していく企画。

今回は、運営メンバーで校長の平井巧がご紹介します。

講師のご紹介/高橋博之さん

授業タイトル:市場、ポケマルとスーパーのちがい。

高橋さんのことは、以前からお名前は知っていて、メディアを通してその活動についても拝見していました。今回、あるご縁でゲスト講師をお願いすることができることになり、オンラインでご挨拶とお話をさせてもらいました。会う前から思っていた高橋さんの印象の中で、ひとつ、「あ、やっぱりお願いして良かった!」と感じたことがありました。

フードスコーレでは、あらゆる授業で「講師からは答えを出さない」と口がすっぱくなるくらいに言っています。この食の学び舎で考えることは、さまざまな事象が絡み合って生まれる複雑系な話であるし、人それぞれ想いもちがうので、よっぽどのことがない限り、ひとつの答えを出すことはむずかしい。そしてひとつに絞ると思考が狭まるから、そうしない方がいい。そう思って、「講師から答えを出さない」で、自分自身で考えることを大切にしています。これって食について根本から考えることになるから堂々巡りになるし、哲学的なんです。いつまでたっても答えがでないし、すごくモヤモヤする。

そのことを高橋さんに伝えると、

「ぼくは、哲学的ですよ」

このことを聞いただけで、高橋さんにお願いして良かったと、ひとりで心の中で小躍りしていました。

岩手県議会議員を務められ、「東北食べる通信」の編集長、一般社団法人「日本食べる通信リーグ」 を創設、株式会社ポケットマルシェを設立と、高橋さんの経歴によるエピソードも授業ではぜひうかがってみたくなりますが、それ以上に、受講するみなさんと対話する時間をできるだけ多く取りたいなと。

授業の中で高橋さんの頭の中をみんなで覗いてみたい。それを唯一の答えとして拾うのではなく、自分なりの答えにたどり着くための材料のひとつとして手に入れる。高橋さんが生産、消費、食、生きる、それらについてどう思っているのか。どんなことに疑問を持っているのか。聞いた自分たちに変容を起こしてほしい、と高橋さんにお願いしました。

そして、もらうばかりではなく、ぜひみなさんからも高橋さんに変容が起きるような言葉を投げて欲しい。

さまざまなサービスや仕組みでできている日本の食の流通システム。「サステナブル」という視点での食の流通システムにおいて、その思想や理想が多様的であることは果たしていいことなのか? 平井自身は、そんなことを高橋さんに投げかけてみたいと思っています。

(校長/平井巧)


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高橋博之
1974年、岩手県花巻市出身。2006年から岩手県議会議員を2期務め、 2011年に岩手県知事選に出馬するも次点で落選。2013年に、NPO法人東北開墾を立ち上げ、「東北食べる通信」編集長に就任。2014年には、一般社団法人「日本食べる通信リーグ」 を創設し、代表理事に就任して同モデルを全国展開。2015年12月に、株式会社ポケットマルシェを設立。翌年、全国の生産者と消費者を直接繋げるCtoCプラットフォーム「ポケットマルシェ」のサービスを開始する。

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