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恋をしたら、どうして、美味しいものが作りたくなるんだろ

2回目の成人式を過ぎてから、恋をした。

逃げるひとを追いかける

手応えのない恋をした

10代の頃はアイドルの追っかけをしていたわたしには朝飯前っていうやつ。なんでも感情的に楽しめたあの頃の感覚を思い出す。そんな「すき」という気持ちを思い出せたことだけでもラッキーな話。

何が彼を変えたのか、諦めなのか

一緒に暮らすことになった


お料理の仕事をしているわたしに、作る相手が出来るなんて本望ではないか!毎日の買いものが恐ろしく楽しい。どんな味が好きなんだろう。嫌なモノもリサーチしなきゃ。料理に合わせてお酒は選んで買ってきてくれる。選んでくれたお酒にまた合わせて料理をするなんて日々最高な晩餐。カッコつけた料理はあえてしない。横着せずに基本だけはきちんと抑える。でもでもでも「美味しかったよ」と言われたことがない。益々気合いだけ入るわたしの前に、お酒と一緒にスーパーのお惣菜を買ってくるようになった。

仕事で料理してるんだから

家の中でまでしなくていい

否定なのか、優しさなのか。さぁどっち?


なんでも手作りを心がける業界。電子レンジなどほぼ使ったことがない、市販のドレッシングもファミレスで口にする程度。お惣菜の温め方が下手で怒られるようになった。泣いたよね。チックショーな気持ちだけで電子レンジと向き合った。過ぎし34ヶ月、未だにベストは分からない。彼には出来たてほやほやな料理でなくてもOKということだけ理解した。

ただカップ麺だったり、ファストフードだったり、食べる機会がないからときめいている。最近覚えたのは牛丼のあたま大。ビックリしたことはハンバーガーを注文するのに切り取り線で分けるクーポン券が無くなっていたこと。そうだよね、アプリの時代だよね。

恋をしたら、一緒に食べることが

美味しいにかわる


#cakesコンテスト2020

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