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2021年、中国で流行りそうな加工食品ジャンル🇨🇳🍵

こんにちは、食品業界で働いているらびです。

コロナ禍において中国の経済成長が変わらず伸びている事、ご存知の方も多いと思います。CEBRの予測では、7年後の2028年には米国を上回るようです。

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さらに、中国政府によればコロナ新規感染者はここ1年ほど1日平均10〜30人で推移しておりほぼ押さえ込んでいるという状態です。

コロナを抑え込み、経済的にも絶好調な中国で2021年にトレンドとなる加工食品はどのようなものなのか・・・今回はこの中から3つほど抜粋して紹介したいと思います!

【参考記事】

1. ミレニアル世代ファミリー向け食品

日本だと軽視されがちな気がしますが、世界規模でみるといまや消費の中心は「ミレニアル世代」(現在のアラサーぐらいの年代)。もちろん中国でもミレニアル世代の購買力は高く、様々な商品のマーケティング対象とされています。

中国のミレニアル世代の特徴として

・それ以前の世代と比べて高学歴(大卒)の割合が多い
・インターネットやEコマースを使いこなし、積極的に利用している

があります。食に関して「健康」や「安全」意識はもちろん、さまざまな「機能性」を求めており、かなり日本に近いです。

また、教育熱心なお母さんたち(米国ではタイガー・マムと呼ばれている)も多く、都市部では小学校入学から塾に通わせることが一般化しているようです。ゆえに、子供用のおやつ等に対しても「ブレインケア」「メンタルヘルス向上」「栄養付加」などの機能を求めているようですね。

実は中国にも日本のトクホのような「保健食品」なる制度があり、市場規模はなんと3000億元(約4兆5300億円)。中国人の平均所得水準の割には非常に大きい市場規模なので、まだまだ成長が見込める有望市場と考えられており、世界中の企業が市場参入してます。

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写真:中国版トクホの「保健食品」マーク。何らかの効能を謳っている「功能性保健食品」と栄養機能付与目的の「栄養補充剤」の2種がある

2. 女性向けアルコール飲料のニーズ高まり

中国ではアルコール飲料の消費量が年々増えているようです。最近では特に、ミレニアル世代の女性向け低アルコール飲料のニーズが高まっているようですね。

日本よりも社会進出する女性への公的なサポートは手厚そうです。

そんな働く女性へ、ストレス解消!毎日の活力のために!という理由で、あまり酔わない低アルコール飲料が伸びている、というわけです。

近年よく見る低アルコールのラインナップとして

・フルーツワイン、ライスワイン、カクテル・・・
・スパークリング系(フラワー、ハーバル、フルーツ)
・低カロリー・低糖質
・美容成分含有

などがあります。中国ではRIO(リオデジャネイロからインスパイアされている)というお酒メーカーが有名です。

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好利来(Holiland)✖️RIOコラボの低アルコールカクテル(ヨーグルト風味)

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図:RIOのチューハイ。え、、ほろ●い??・・・笑

3. 新しいお茶文化

中国といえば世界最大級の「お茶消費国」です。中国って「冷たい飲み物」を好まない文化らしいのですが、最近では様々なコールド・インフュージョン・ティーが出ており、もはや冷たいお茶にあまり抵抗がなくなっているみたいです。

もともと、ミルクティー文化は醸成されているらしく、中国ネットで流行した「秋入りして1杯目のミルクティー」(秋に入ると彼氏が彼女にデリバリでミルクティをプレゼント・・・など)や、奶茶妹妹(ミルクティー娘)の称号でネットを沸かせた章澤天さんなど、もはや「冷たい飲み物を嫌う」は昔の価値観の話みたいですね。

最後に

以上、今回は12あるトピックの中からおもしろそうなもの3つを抜粋しましたが、原文には「健康スナック菓子」や「ヨーグルトドリンク」「プロテイン」「プロバイオティクス」など、かなり日本のトレンドに近い印象を抱きました。

また、こちらは2020年の話ですが、「発熱式レトルト食品」なるものが非常に伸びたようです。これは日本ではあまりないジャンルでとてもおもしろかったです。

今後は韓国、台湾だけでなく、中国発の食もどんどん輸入されてくるかもしれませんので、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか?


おしまい


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