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デザインの力で食・農業界を盛り上げます!―クリエイティブディレクター/デザイナー 浅野恭弘さん―

このnoteでは、FOODBOX(フードボックス)株式会社の活動及びメンバーの紹介、食・農業界をもっと詳しく知りたい方へのお役立ちコラムなどをお届けしてまいります。

今回は、メンバー紹介記事第4弾です!今回ご紹介するのはデザイン系の制作会社から2021年に独立され、食・農業界のクライアントを中心に、ブランディングや商品開発、デザインでサポート。FOODBOXの心強いパートナー・浅野恭弘さんです!


食・農業界に貢献するデザイン会社を起業!


―浅野さん初めまして。まずは自己紹介をお願いします。

浅野恭弘です。美大のデザイン学部を卒業後、ブランディングを手がけている会社で1年、その後TOYBOX(トイボックス)というデザイン会社で9年働いていました。

TOYBOXは飲料など食品関係のプロジェクトを数多く手がけている会社ですが、単に広告制作をするのではなく、メーカーさんと一緒に、商品のコンセプトやターゲットから考え、商品開発、ブランディングにまで携わるような仕事をしてきました。

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―TOYBOXのwebサイトを見ると、これ見たことある!という商品がたくさん並んでいますね!浅野さんもこれらのプロジェクトに?
はい。もちろん、1人ではなくチームでですが、こちらにアップされているものはほぼ関わらせていただきました。

TOYBOXのwebサイト。グッドデザイン賞なども多数受賞されているそう!


―それはすごいです!…そして、そこで経験を積まれて、独立して。

そうですね。元々は、地域の農家さんと商品開発しようという話がTOYBOX時代に持ち上がって。最初は社内の新規事業としてやる予定だったのですが、結果的には新しい会社「株式会社AGRIYELL(アグリエール)」を私が立ち上げ、そちらで引き受けることになりました。それが2021年5月のことです。

AGRIYELL(アグリエール)=Agriculture(農業)+Yell(エール)
食・農業界にエールを送って応援したい!という浅野さんの気持ちが込められています。

―アグリエールでは今どのようなことを手がけられているのでしょう。
2021年の10月末には、北海道の酪農家さんとの共同開発で、「SUKUYOKA(すくよか)」というプロテインを発売しました。
この商品は、何か新しいことにチャレンジしたいという北海道の酪農家さんとアグリエールとで一緒に考え、作った商品です。

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「SUKUYOKA 北海道生まれのプロテイン 宇治抹茶味」のプレスリリース


SUKUYOKAのECサイト。web制作もアグリエールで行っています


―早速形になっていて、デザインも素敵ですね!他にはどのようなプロジェクトが進んでいるんですか?

元々、起業するきっかけにもなった四国の農業関係の方との繋がりで動いているプロジェクトがあります。また、FOODBOXとのお仕事では、農家さんの法人のロゴマークの制作や、コンセプトやデザインに関わる部分を、FOODBOXから請け負う形で担当させていただいています。

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食・農業界のブランディングにこだわる理由

―それにしても、浅野さんはどうしてそもそも食・農業界の分野に関わりたい、と思ったのですか?
私は四国の愛媛県出身で、人間より牛の数の方が多いような山間部で育ちました。大学で愛媛を離れ、その後東京で就職してからは、地元のことを気にすることはほとんどなかったのですが、2018年夏に西日本豪雨があり、実家も浸水するほどの被害を受けたことで、初めて地元に目を向けるようになったんです。東京で働いていて、地元がピンチなときに、自分は何もできないなと思って…。そこで地域を盛り上げるような仕事が何かできないかな、と思うようになったのが始まりでした。

―そうでしたか…。でもそういったご経験をされたからこそ、アグリエールを設立されて、FOODBOXとも繋がっていただけたんですね。
はい。CEOの中村さんとは偶然、トレーニングの会を通じて知り合ったんですが。食と農業に関わる仕事をされているということ、またFOODBOXの目指していることを聞いて、近いものを感じたので、一緒に何かやりたいなと思ったんです。

―農業関係の集まりで、とかではないんですね。それは意外でした(笑)。
そうですね。私、農業のことは全く知らない状態で始めたので…。そういった部分で中村さんたちFOODBOXには今すごく助けられています。

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―FOODBOXと一緒に仕事をしていてよかったと感じる面はありますか?
FOODBOXのメンバーはもちろん、人脈や、取り巻くコミュニティがすばらしいですね。実は初めての関わりは、FOODBOXが主宰しているオンラインコミュニティ#FOODlab(フードラボ)で、お話をさせていただいたのがきっかけなんです。

超大手企業商品のリブランディングによる売上UPの秘密など、クローズドなオンラインサロンだからこそ聞ける、貴重なお話をしていただきました!

―商品開発やブランディングに興味のある農家さん、必見の回でしたね!
ありがとうございます。農家さんも今、何か新しくチャレンジされたいという想いをもっていらっしゃったり、6次産業化(※)などを考えておられるケースが多いです。
どういう風に他と差別化しようか、優位性をつけていくか、みたいなところを、皆さん考えていらっしゃって。その場合、デザインとブランディングはすごく大切になってきますね。

※ 農林漁業の6次産業化…1次産業としての農林漁業者が、生産だけでなく食品加工(2次産業)、流通や販売(3次産業)にも取り組むことで、生産物の価値を高め、産業を活性化させ、経済を豊かにしていこうとする取り組みのことで、農林水産省が推奨し全国的に進められている(参考:農林水産省ホームページ「農山漁業の6次産業化」)。


―FOODBOXでは、フードカタリストが “繋ぎ役”となって、農家さんの課題解決のサポートをするのですが。浅野さんのお仕事も、農家さんが商品の魅力の打ち出し方で困っていることなどを、一緒に解きほぐしてあげるような面がありますね。

そうですね。農家さんからお話をお聞きし、一緒に課題を解決していくというところでは近いかもしれません。「専門じゃなくてよくわからないので、どうにかしてください」というご相談をいただくことも多いですし、既存の商品やデザインを改良するお手伝いをすることもあります。

デザイン×食・農業 その相乗効果とは?

―そんな浅野さんから見て、農家さんが共通して抱えておられる課題は何だと思われますか?
農業界全体のことだと思うんですけど、デザインの面から見ると、まだまだやれることがすごくいっぱいあるなと思っています。やりがいのある仕事ですし、逆に言うと、まだ自分も含めて何もできていないな、と感じることが多いですね。

―可能性がたくさんあるということですね!デザインの力を、農家さんにももっと認識してもらえたら、ということでしょうか。
はい。デザインって、感覚でやりがちな世界なんです。もちろん感覚も大事なんですが、その前にしっかりと話し合って、どういうねらいでデザインを作るのか、そのデザインで何を達成したいのかというところを決めていく必要があります。

例えば道の駅に置いておいしそうに見えるデザインと、都会のセレクトショップに並べるためのデザインは、全く別のものになります。その商品のターゲットを明確にすること、そしてそれをデザインにどう落とし込むかは、とても大事ですね。

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―できあがったものを見て、喜んでもらえたらうれしいですよね。
毎回、それを目指してやっています(笑)。農家さんの期待に応えるものができたときや、売上など結果に結びついたときはやりがいを感じますね。

―最後に、2022年の目標をお聞かせください。
今年は、新しく人と会うなど、いろいろなことを広げる年にしようと思っているんです。農業のことはまだまだ勉強不足ですが、中村さんらFOODBOXの方とお会いするたびに新しい発見をさせていただいています。
中村さんは同世代で、起業した時期も私より1年くらい早いメンターのような存在。FOODBOXとパートナーとして、これからも一緒に食・農業界を盛り上げていければと思っています。
―ありがとうございました。


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クリエイティブディレクター/デザイナー
株式会社アグリエール代表取締役
浅野 恭弘 / Norihiro Asano

愛媛県出身。大学卒業後は大手ブランディング会社、デザイン会社に勤務。企業のブランディング、商品開発を行い、数々のブランドを世に送り出すとともに、GOOD DESIGN賞、日本パッケージング大賞 銅賞など成果をあげてきました。
とあるプロジェクトで出会った農家さんの考え方に感銘を受け、2021年、株式会社アグリエールを設立。ブランディングと商品開発、デザインの側面から農家さんをサポートしています。
FOODBOXでは、企業様の農業事業のコンセプトづくりや、農家さんのブランディング、ロゴデザイン等を担当しています。穏やかな語り口とお客様に寄り添うスタイルから生まれるキレのあるアイデアが魅力です!


インタビュー・編集
FOODBOX広報部O
出版社の編集から現在フリーに。
FOODBOX広報部アシスタントをしています。


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なおメンバーになると、浅野さんの「120%魅力を伝える世界観の作り方」など、過去のイベント動画も視聴可能!ぜひ#FOODlabで、あなたのブランディングを考える一歩を踏み出してみませんか?

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