食品ロスに関するアンケート（2023.2実施）結果報告＆考察
こんにちは！
和歌山食と暮らしプロジェクト おりく（♂）です。
このプロジェクトでは、和歌山に住むみなさんと一緒に
「食」を中心としたさまざまな出来事をもとに
「暮らし」を考えるヒントを共有していく…
そんな取り組みをしています！
2023年02⽉27⽇～03⽉12⽇に食品ロス削減を目的とした意識調査のアンケートを行いました。
前回はnoteや公式LINEでアンケートを募りましたが、今回はセルフ型アンケートツール「Freeasy」にモニター登録している和歌⼭県在住の15歳以上の男⼥1585⼈にご協力いただきました。
前回の記事はこちら！
今回もアンケートの結果を基に会議を行いましたので、その模様をお伝えします。
集計結果については、こちらのPDFファイルからご覧いただけます。
・食品ロス削減についての興味がある方が多いが……
「Q1 食品ロスを出さない工夫を普段からしていると思いますか」という質問において、「していると思う」「機会があればしたい」と答えていただいた方の割合は70%を超えています。
「料理を作り過ぎない」「残さずに食べる」といった小さな食ロス削減について多くの方が取り組んでおり、少なくとも食品を捨ててしまうことは、もったいないことだという意識が社会に根付いてきていると感じました。
また、「食品ロスを出さない工夫をしているかどうかと各設問の回答の比較」を見ると「していない（できない）」方も「していると思う」「機会があればしたい」とほとんど変わらない回答であるというデータになっています。
会議では「していない（できない）」「全くしたくない」と回答している方の中にも無意識的に食ロス削減を行なっているのではないか、そういった方に小さなことでも食ロス削減になるということを伝えることが大切だという意見が出ました。
一方、「賞味期限が切れる前にフードドライブへ食品を提供する」「酢漬けやぬか漬けなどの保存」など食ロス削減のために取り組んでいることの中でも少しハードルの高い行動を行なっている方はあまり多くありません。
難しいことをするように啓発するのは難しいですが、いろいろな方法があることを伝え、自分に合った食ロス削減法に取り組めるようにできていければと考えています。
・企業で食ロス削減に取り組んでいるところも！
ファミリーマートさんが「てまえどり」推進や値引シールでエコ割として食ロス削減活動をしていたり、オークワさんがうどんコーナーで「てまえどり」のPOPで啓発していたりというお話がありました。
多くの企業がSDGsの活動、食ロス削減といった企業努力を行うことで、消費者が倫理的な消費をするよう意識付けされていくという流れもあるだろうと思います。
子どもが「てまえどり」のPOPがあるコンビニだと手前から商品を取る、という意見もありました。
今回のアンケート結果で食ロスに興味があるという方が多いというのも企業努力が一因になっているという側面があるのではないでしょうか。
食と暮らしプロジェクトでも目に見えるような小さなことも取り上げて、読者の方が食ロス削減に取り組んでいけるようにしていきたいと思います。
先日和歌山のみなさんがよく使うお店で食ロス削減を推進しているところを紹介しましたのでぜひご覧ください。
食ロスと家計の関係？
家計に余裕がない家庭だと食べ物を捨てる余裕がないので、結果的に食ロス削減活動を積極的に行なっているのではないかという意見がありました。
「家計の全ての消費支出に占める食費の割合」であるエンゲル係数と食ロスとの関係を今後調べて見ても面白いという話になり、今後、アンケートを取る機会があれば加えて調べて見たいと思います。
まとめ
天日干しやぬか漬けといった手間のかかる行動よりは、食材や作った食事の種類、量、消費する期限の目安を把握する一助となるもの（こと）を取り入れた啓発活動が、各家庭の食品ロス削減を後押しできる可能性が高いというアンケート結果が出ています。
しかし一方で当noteのフードバンク、フードドライブの記事などハードルが高いようなことでも興味を持って見てくれている方がいます。
読者の方々が興味を持ち、自分に合った食ロス削減方法や環境に配慮した活動を見つけられるように今後も発信を続けられたらと思っています。
また今後もアンケートの機会を持ち、みなさまに興味を持って見ていただけるようにしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
和歌山 食と暮らしプロジェクト
主催：一般財団法人和歌山環境保全公社
運営：NPO法人わかやま環境ネットワーク
NPO法人ホッピング
担当:越中
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